大田区仲六郷地域に所在する、木造瓦葺2階共同住宅の一部を賃借しているAさんは、家主の代理人の不動産業者から契約解除明渡しを求められて、知人の紹介で組合に相談に来た。
賃借中の建物は老朽化も著しく、北向きで高齢の自分には厳しい環境にあるという。さらに、高齢であるがゆえに安心できる建物と低家賃を希望し、考えると眠れない日が続いたとAさんは心境を語った。契約書等拝見しながら業者との会話を聞くと、家主は組合の知合いであり、業者とともに組合事務所に来てもらって話し合うことになった。
その対応については、住環境の悪化と建物の状況を考慮すると、明渡しに応じることとし、移転先はAさんの心境を考慮して、都・区営住宅の公営住宅が最も望ましいと判断した。家主側は組合役員の提案により、直ちに明渡しを求めることは取りやめて、公営住宅に入居することに理解を示し協力することになった。
Aさんは、年に数回行われる公営住宅募集に応募し、家主には入居を促進させるために、建物の契約解除を鮮明にする必要から、建物の明渡請求を内容証明郵便で通知してもらうことにした。
村山さんは、安心して心静かに2月の公営住宅入居募集を待っている。
東京借地借家人新聞より
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