東京・台東借地借家人組合1

土地・建物を借りている賃借人の居住と営業の権利を守るために、自主的に組織された借地借家人のための組合です。

【Q&A】 地主の代理人から土地を買わないかと言われる

2012年01月25日 | 地代の減額(増額)

 (問) 私は、14坪の土地を借りていますが、昨年12月上旬地主の代理人から突然土地を買わないかと申入れがあり断りました。ところが、12月25日になって、別の業者から「3700円の地代を2万円に値上げしてほしい。年末までに回答するように」と申入れてきました。年末なので回答を保留にしました。今後どう対応すればよいのでしょうか。


 (答) 地主の代理人から、土地を「買い取るか」「大幅な地代値上げか」は、地上げ屋が借地借家人を追い出すための言いがかりに使われていました。一方的な要求には、応ずる必要はありません。あなたが買い取る意思がないことを毅然として伝えたことは正しい対応でした。地代の改定は、当事者の合意または裁判上の和解または判決によるものでなければ出来ません。

 地代の改定理由には、
 ①賃貸中の土地の税負担の変動があった場合。最寄の区役所で現在の地代を確定した時期の税負担額と現在の税負担額を比較し、便乗値上げを許さないようにしましょう。また、現在の地代がその土地の税負担額の2~3倍が適正地代(最高裁執務資料1991年12月)であると示されています。

 ②周辺類似の相場から比較して検討する必要があります。

 ③地価の変動が具体的に地主側から示されなければなりません。現在、地価は下落しており、固定資産税等も安くなっています。法務局で土地の全部登記謄本をあげて、土地所有者を確認しておくことです。さらに、直接地主へその真意を確認することが必要です。

 

全国借地借家人新聞より

 

東京・台東借地借家人組合

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