At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

John Brennan / Same

2013-08-18 | AOR~BES
何年か前に発掘され、マニアの間ではわりと知られるようになったLP。カナダはノバスコシア州ノースシドニー生まれの男性シンガーソングライター、John W. Brennan(ジョン・ブレナン)による1982年のデビューアルバムです。リリース元がCBC(カナダ放送協会)の運営する国際放送局のRCI(ラジオ・カナダ・インターナショナル)なので、一部でライブラリー作品と言われることもありますが詳細は不明。ただジャケットも表裏きっちり作りこまれており、しっかりとクレジットも載っていることから考えると、おそらく非売品ではなく正規に発売された作品ではないかと思われます。録音はノバスコシアのダートマスとモントリオールで行われたようで、カナダ産らしくライナーについても英仏2ヶ国語で書かれていますが、楽曲については全て英語詞。普段US産音楽に慣れ親しんでいる人でも違和感なく聴けることでしょう。もっとも僕としてはフランス語で歌われたほうが面白みがあって良いかなと思いますが。。。マッキー・フェアリー系の甘く色気のあるヴォーカルが特徴的な人で、A-1のSo ExcitingやA-3のThree Times We Tested Loveなどはライトメロウな佳曲。際立った派手さはないものの、この手のマイナー系AORが好きな人ならおそらく気に入ることと思います。個人的に好きなのはB-3のVera Cruz Ladies。軽くボサノバのリズムが入ったどことなくリゾートを感じさせるナンバーで、先日ここでも紹介したマイケル・J・バーセルマーあたりに近い質感となっているので、そうした雰囲気が好きな方ならお勧めです。なお、今のところ割と頻繁に日本に入ってきているようで、それほどのレアリティーは感じませんが、市場から一度はけてしまったらもう出てこないというのがこの手のマイナー系レコードの常。気になる方は普通に手に入るうちに買っておいた方が良いでしょう。ちなみにカナダの角松ことDwight Druick(ドワイト・ドルイック)がコーラスとして参加。楽曲の雰囲気と録音されたロケーションから考えれば納得の人選ですね。

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