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冬の夕暮れによく映える本作は、75年の発売当時オランダでしかリリースされなかったという曰くつきの、知る人ぞ知るAOR隠れ名盤。まぁ数年前に国内盤CDでリイシューされたので、その筋のファンの方には今ではそこそこ有名な盤なのでしょうけれどね。とりあえずA-1のTell-Tale Eyesからして素晴らしすぎです。爽快なギターときらめくようなエレピがフィーチャーされた正に直球のミッド・テンポ・フリーソウル。John Valenti辺りをもう少しポップにした感じでしょうか。アップ・テンポで盛り上げる込み上げチューンのB-1、The Only Thing You Saidも素晴らしすぎです。アレンジがいいのはもちろんですが、なんと言うか多分この人は根本的にメロディーを書くセンスが物凄く良いんですよね。メロディーでもう好きと断言出来てしまう一枚です。女性コーラスを配したアーバン・メロウかつ込み上げ系ソウルなB-5のNever Had The Feelin'も大好き。LAのミュージシャンが全面的に参加しているにも関わらず、当時アメリカでの発売がなかったのが本当に謎なくらいのハイ・クォリティです。オリジナルのアルバムはそこそこレアですが、幻と冠をつけて言うほど存在しないってわけではないので、ぜひ探してみてください。山下達郎ファンなんかにもオススメです。
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