経験と勘(直観)を頼りに捜査する叩き上げの刑事、
プロファイリングで科学的に捜査する刑事、
そんな刑事の物語。
よくあるパターンである。
最初はお互い認めないが、最終的には協力する。
では、どちらが有効か。
もちろん、どちらも有効である。
でもである。
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データを収集し、解析し、データから真実を読み取る、
プロファイリングは素晴らしい。
が、現場にある無数の印からどの印を収集するか、
またそれらの印のどれが重要か、
またその重要な印から如何なる意味を見出すか、
始まりはすべて勘(直観)である。
データとは直観が見定めたものの集積である。
プロファイリングのもとがデータであるなら、
直観は正にプロファイリングの生みの親である。
生んだだけでなく、さらに成長するにも直観は必要である。
新たな直観(新たな知見)の取り込み。
なお、データとは人から切り離されたものであるが、
それが人の身についてる場合、経験という。
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直観こそ重要である。
更なる進展を目指すなら、直観を鍛えなければならない。
直観を鍛えるのに必要なのは経験である。
真剣に見続けることの積み重ねである。
でも自分の経験だけでは限界がある。
だから他人の経験を利用する。
他人の経験とはデータである。
データも直観を鍛えるのに役立つ。
直観とプロファイリングは親子の関係であるが、
相互依存である。