ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

刑事物語

2013-08-21 11:17:31 | 日記・エッセイ・コラム

経験と勘(直観)を頼りに捜査する叩き上げの刑事、

プロファイリングで科学的に捜査する刑事、

そんな刑事の物語。

よくあるパターンである。

最初はお互い認めないが、最終的には協力する。

では、どちらが有効か。

もちろん、どちらも有効である。

でもである。

・・・・・

データを収集し、解析し、データから真実を読み取る、

プロファイリングは素晴らしい。

が、現場にある無数の印からどの印を収集するか、

またそれらの印のどれが重要か、

またその重要な印から如何なる意味を見出すか、

始まりはすべて勘(直観)である。

データとは直観が見定めたものの集積である。

プロファイリングのもとがデータであるなら、

直観は正にプロファイリングの生みの親である。

生んだだけでなく、さらに成長するにも直観は必要である。

新たな直観(新たな知見)の取り込み。

なお、データとは人から切り離されたものであるが、

それが人の身についてる場合、経験という。

・・・・・

直観こそ重要である。

更なる進展を目指すなら、直観を鍛えなければならない。

直観を鍛えるのに必要なのは経験である。

真剣に見続けることの積み重ねである。

でも自分の経験だけでは限界がある。

だから他人の経験を利用する。

他人の経験とはデータである。

データも直観を鍛えるのに役立つ。

直観とプロファイリングは親子の関係であるが、

相互依存である。