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ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

ものがたり

2021-02-08 09:15:22 | 日記・エッセイ・コラム
地上の星、をご存知だろうか。
中島みゆきの曲です。
これはNHKで放送された番組、
「プロジェクトX挑戦者たち」の主題歌である。
この番組は企業の開発物語であり、
成功までの紆余曲折のエピソードを語る。
曲も素晴らしいが、番組も結構人気があった。
世間でよく言われるのが、
物を売るには、
良い物であることは当然に必要だが、
そこにストーリーがあれば尚いいと。
その物の成り立ちや関わった人たちの思い入れなど、
それを伝えれば強い力になると。
物語が心に響くのです。
・・・・・
何度でも言うが、
人が言葉を持った経緯が分からない。
何かの合図として始まったとしても、
只の合図では収まらなかった。
そこに概念が乗ったのです。
これがすべての始まりです。
単発の言葉(単語)でも概念があるから、
脳には強く響く。
それが連なれば更に響く。
言葉が相互作用をして、意味が大いに拡大する。
文の出現である。
更にそれが集まれば始まるのです、
物語りが。
これは脳の奥深くに響く。
いわゆる旧脳にも。
それを心に響くと言う。
それを魂に響くと言う。
しかして言葉を操る者は人をも操る。
指導者になるのだ。
群れて生きることを選び、
そこで言葉を持ったから、
それが指導する力になる。
人には人の始まりの物語がある。
国には国の始まりの物語がある。
なべて始まりの物語がある。
それを神話という。
・・・・・
神話は事実ではないから嘘である、
と言う人がいる。
大いなる曲解・誤解である。
事実そのものではなくとも、
事実から想起せらるる壮大な絵巻であり、
それは脳が捉えた現実である。
しかも時空を凝縮してのです。
現代の感覚と違うのは当然でしょう。
もとより、
今になっての創作ならそれは論外であり、
それこそ嘘でしょう。
長い長い伝承の上でなければ。
ちなみに歴史も物語である。
英語ではヒストリーと言う。
ヒズストーリー(彼の物語)なのである。
記紀には神話と歴史が混在しているが、
私から見れば混在ではなく一連である。
歴史の初めに神話があるは必然。
ともに時の現実を語る物語です。
ちなみに近代に至れば事情は少し違う。
記録が大いに残るのです。
それがベースにあります。
だから事実に大きな齟齬があってはならない。
それをどう捉えるかは人によって異なっても。
思いは人それぞれなのだ。
我には我の歴史あり。
国には国の歴史あり。
歴史観は皆違うのだ。
残念ながら、
今の日本は歴史が盗まれている、
それが何とも歯がゆい。
でも日本だけではなさそうだ。
今回ハッキリと分かりました、
アメリカも同じだと。
・・・・・
ちなみに、
思えば世界は物語で満ちている、
今この身の回りにも。
小説や漫画、映画や演劇それにテレビでも。
意識しないが満ち溢れている。
気付けば満ち満ちている。
それに、
ほんの少し前までは壮大なドラマを見ていた、
トランプ劇場という。
第一幕は下りてしまったが、
今は幕間のバイデン踊り。
まったくもって好きじゃないが、
退屈だから暫くは付き合おう。
でも待ち遠しい、第二幕が。
トランプ劇場の第二幕が。

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