ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

歪んだ個人主義

2014-09-09 09:45:23 | 日記・エッセイ・コラム

戦後の個人主義は歪んでる。

というか、

個人主義というものがそもそも胡散臭い。

・・・・・

人間は社会的動物だといわれる。

集団で生きることを選んだのである。

集団といってもたまたま集まってるのではない。

そうしたいから集まってるのである。

その時から、

個人主義ではなく集団主義あるいは社会主義なのである。

その事は今も変わらない。

しょせん一人では生きられない。

物質的にそして何より精神的に。

集団あっての個人である。

個人あっての集団ではない。

もちろん、個人はどうでもいい存在ではい。

個人は集団の大事な構成要素であり、

集団にとって当然大事なのである。

だから、

個人を個人として大事にする、

個人の個性を尊重して大事にする、

という意味の個人主義は、

その集団にとっては必須のことである。

疑う余地などない。

・・・・・

集団を思うことを「公」という。

個人を思うことを「私」という。

戦前は「公」を大事にした。

もちろん「私」を蔑ろにしたわけではない。

ともに大事なわけだが、

優先順位をわきまえていた。

戦後教育はそれを壊そうとした。

個人をどこまでも主張することを教えた。

集団主義を否定した。

そのくせにである。

個性を尊重すれば相違があるのは当然なのに、

同じでなければ平等に反するという。

そして、みんな仲良く一等賞である。

これは質の悪い集団主義ではないのか。

二重人格である。

要するに日本を壊そうとしたのである。

・・・・・

でもである。

日本はいまだ壊れていない。

そのことがはっきり分かった。

東日本大震災で。

悲しい出来事だが、それは救いであった。

何よりの救いであった。


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