ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

直線の文明

2014-01-27 09:35:01 | 日記・エッセイ・コラム

欧米は直線の文明である。

時は直線的に流れていく、と捉える。

進歩史観でもある。

そして、終末思想を持っている。

・・・・・

終末思想がピンとこない。

終わりがあるなら、その後はどうなるのか。

後があるなら、終わりではない。

と、思うのだが。

どうやらそれは、ひとつの世ひとつの時の終わりをいうらしい。

世の終わりには大きな混乱と破壊があり、

その後に新しい世が始まる。

そういうことなら腑に落ちる。

それは生物存在の法則である。

存在していれば少しずつ歪みが発生する。

その歪みがどんどん溜まっていく。

それを解消する必要がある。

死と再生である。

存在するとは死と再生の繰り返しである。

それなら、それは循環である。

してみれば、

直線とは循環の中の一局面ではないのか。

直線文明とは単に短期的発想なのではないか。

・・・・・

欧米文明は自我を強調する。

自我の確立を重視する。

確かに自分中心で見れば、

この世は短期的・直線的に捉えることになる。

その短絡性ゆえ欧米文明は壁にぶち当たっている。

でも、いまだ支配文明である。

ゆえに、

現下の世界はその中でもがいている。