花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

マレーシアの旅(8)

2012年01月21日 | 海外旅行「東南アジアⅢ」マレーシア、シンガポール
≪マラッカ観光≫
旅行5日目の朝は、「クアラルンプールタワー」とヒンズー教の神々を祀った鍾乳洞「バツー洞窟」に行くオプションがあったが、私は健康上の理由で参加せず、ホテル周辺の地域でセヴンイレブンや小型スーパーを覗いたりした。
昼近くに全員でバスに乗り、有名なチョコレート店に行った。
敷地内にカカオの木が数本植えられていて、ガイドがカカオの実①を教えてくれた。外国人で溢れている店では、美味しいが高価なチョコレートが売られていた。試食後、苺を包んだのとアーモンドを包んだチョコレートを土産に買った。
店の前に果物屋が屋台を出していて、ランブータン他の南国の果物が並んでいた。②

 ① ②

  ⇒⇒

美味しい中華料理の昼食後、バスは南東の世界遺産「マラッカ」を目指して145kmの道を2時間半走った。
「マラッカ」は、1396年にスマトラ王に発見されてから築かれた王国で、季節風を利用してマラッカ海峡を東西に行き交うペルシャ、アラブ、インドの船の中継地となったため、イスラム教徒の影響を強く受け、15世紀には海上交易とイスラム教で栄えたという。
16世紀以降は、ポルトガル→オランダ→イギリスと支配国が変わり、その都度、マレー半島全体に支配権は及んだらしい。
1786年にイギリスがマレー半島とボルネオを支配すると、錫鉱山、ゴム農園を大規模に開発し、マレーシアの基幹産業になって行った。
「マラッカ」には、こうした長い間の歴史が残っていた。

ポルトガルが支配した時代は、西洋から来た宣教師たちは布教に力を入れたが、1521年にマラッカ海峡が見渡せる丘に建てられたのが「セント・ポール教会」③だ。屋根は崩れて無いが、ここで亡くなった宣教師達の墓石が壁に立てかけられていた。
教会の外で男性が歌を歌っていた。真っ赤なシャツが引き立っていた。④
ここで活動したフランシスコ・ザビエル(日本に初めてキリスト教を伝えた宣教師)も、死後この教会に9か月間遺骨が置かれ、その後、インドのゴアに移されたと言う。
(ガイドは教会の前に建てられている片手が損傷したザビエルの像⑤を示して、「彼はインド人です。だからゴアに埋葬されたのです。」と確信を持って二度私達に言ったが、彼はスペイン生まれのバスク人である)
少し離れた所にフランス人が建てた「セント・フランシス・ザビエル教会」があるらしいが行かなかった。

 ③  

 ④ ⑤

丘の上からマラッカ海峡が見えた。⑥

 ⑥

丘を降りた所にマラッカの象徴「サンチャゴ砦」⑦があった。ポルトガルがオランダとの戦いを準備して1511年に建てた砦で、門と大砲が現存していた。
すぐ傍に「ムルデカ広場」(独立広場)もあった。
丘の下にある「オランダ広場」には、1753年に建てられた朱色の「キリスト教会」、噴水があった。⑨ 
傍に思い思いに飾り立てた自転車タクシー⑧が数台、客を待っていた。

 ⑦ ⑧

 ⑨  

「マラッカ」にはこの他に幾つもの歴史的遺産があるがツアーでは行かなかったので、また訪れる機会があれば個人でも楽に観光できそうな町なので、是非行きたいと思った。

その後、商店街の日本人相手の土産物店に案内された。私はそこでカレー粉⑩数袋(1袋10RM=280円)とマラッカの図柄が入ったTシャツを旅の記念に買った。
(本来カレーというスパイスは無いが、カレー粉として売られているのはターメリックや胡椒、唐辛子、シナモン、オールスパイス、クミン、コリアンダー、陳皮などの香辛料20種類ほどを調合して作ったものなので、調合の仕方で味が変わる)
帰国後早速、チキンカレーを作った。鶏肉にこのカレー粉をまぶして10分程置いてから、ニンニクと生しょうがのみじん切りを玉葱のスライスと一緒に炒め、じゃが芋、人参を入れて煮た後、いつものカレールーでとろみをつけてカレーを作った。すごくスパイシーな美味しさにでき上がり、感動した。

 ⑩

美味しい中華の夕食後、クアラルンプールに戻り、空港に行ってガイドと別れ、自分で出国手続きをしてから23;10発の大韓航空機に乗り込んだ。韓国仁川空港で乗り換えて新千歳空港に12;40着で戻った。
札幌圏は晴れていたが最高気温はー5℃程しかなく、留守にしていた家に帰ったら室内は12℃になっていて、マレーシアとの余りの違いに震えてしまった。
帰国後数日で体が当地の気候にも慣れ、この所毎日、昼間でもー5℃位しかない外を出歩いている。大寒の今朝はー14℃と寒く、マレーシアが懐かしい。








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2 コメント

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Unknown (伊豆の花)
2012-01-21 11:52:07
以前にもコメントしたかもしれませんが、インド・ゴアで「ザビエル生誕?年祭」に出くわしました。
私は参加しませんでしたが、地元の方々が、一張羅を着て、楽しそうでしたよ。
ザビエルがインド人とは、面白い発想ですね。これも、何となく楽しい(不謹慎?)と思います。

我が36会は中学卒業の年から、名づけました。
小学校から持ち上がりなので、9年間一緒だった同級生です。
近くに住んでる人達が、何の目的もなく集まって騒いでいます・・・否、大体は飲んでいますが。
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Unknown (ソナタ)
2012-01-22 09:43:16
伊豆の花さん、こんにちは。
コメント有難うございます。こんな文でも読んでくれる人がいると思うとすごく励みになります。
ガイドは「嘘だと思うなら証明しても良い」なんて言って、ゴアだと息巻いていましたよ。

私が中学を出たのは34年春になるかな~。41年から働きだしました。
それにしても9年間も学舎を共にした仲間は、まだ世間のしがらみにまみれていない間の友なので、上下関係などが一切なくて良い関係ですね。羨ましい。
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