花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

ネパールの旅 (8)

2010年12月06日 | 海外旅行「南アジアⅡ」スリランカ・ネパール

フェワ湖の小島から足こぎボートで戻った後、ポカラの町に行き、坂を上って丘の上にある小さなヒンズー教の複合寺院・ビンドゥバシニ寺院を見学した。①
殺戮神ドゥルガー、繁栄神ヴィシュヌ、笛の神クルシュナが祀られていて、ドゥルガー神の洞では、毎朝、羊や鶏が生贄にされているという。
決まった屠殺場がないので、ここで祈りを捧げながら屠殺して売ったり、家庭で食べたりするのだろうと思った。人が生きるために動物の命をいただくという現実がすっかり遠くなってしまって、何も考えずにスーパーから買って来る私達との違いを考えさせられた。
この丘にブーゲンビレアの大木があった。② 丘の下を見ると白っぽい桜の花が咲いていた。③
桜は先日の山道で何度も見たし、真っ赤に色づいたポインセチアの大木やハイビスカスの木もあちこちで見かけた。標高は高くてもネパールはやはり南国だと思った。

 ① ②

 ③




5日目の11月23日は、ポカラ空港から、10;10の小型飛行機に乗って、また標高1300mのカトマンズに戻った。
今度は来た時と逆の左の窓側にヒマラヤ山脈が見えるはずだとして航空機の座席のくじを引いたが、私は当たらなかった。しかし、飛んでみると、先日と違って左の人にも山は霞んで見えなかったのだ。

10;45にカトマンドゥー空港に着き、直ぐにバスで市内にある世界遺産の観光に向かった。
最初に行ったのはカトマンドゥーの東北6kmにあるボダナートだ。
ここは昔からチベット仏教徒の巡礼地として栄え、1960年代以降、中国のチベット武力併合後は亡命チベット族が住み着いた場所だという。
ここには、15世紀に再建されたネパール最大のストゥーパ(仏塔)があった。④ 
台座やドームなどは、地、水、火、風、空という宇宙の5大エネルギーを表わして建てられていて、四方にある知恵の目は世界を見ているという。
ストゥーパの周りには、土産屋、仏具店などが取り巻いていて随分賑わっていたが、⑤ その中にタンカの書き方を教える学校があったので、写真を撮らせてもらった。⑥
その後、チベット料理店で昼食をした。「ギャコク」という火鍋が出たが、日本の鍋ものに似ていた。⑦

 ④ ⑤ ⑥

 ⑦

またバスに乗り、今度は中心街に向かった。
バスを降りてから少し歩くと、ダルバール広場に着いた。
午後2時を過ぎた狭い広場は人波でごった返し、⑧ 前に書いたが、その中を大きな荷物を背中に乗せて運ぶ荷役が次々と現れたので驚いた。1つ30kgもの重さがあるそうだ。
壁際に並んで野菜を売る女性たち、水牛の乳で作ったヨーグルトを売る屋台⑨、ろうそくや線香を売る人達もいた。
若い女性数人が、ポシェットを20個で1000円と言って私に付きまとって来た。要らないと言ってもずっと離れない。最後には30個1000円という売り子もいた。

 ⑧ ⑨

喧噪の広場の隅にガルーダ像があった。⑩ シヴァ寺院の階段では人々が休んでいた。⑪
12世紀に建てられたというカスタマンダプ寺院は、昔は巡礼宿だったとか。⑫

 ⑩ ⑪ ⑫

18世紀に建てられた木彫りの装飾が美しいシヴァ・パールバーティ寺院の上の窓からは、シヴァ神とその妃パールバーティーの人形が行き交う人々を見下ろしていた。⑫
シヴァの化身・カーラバイラヴの色鮮やかな像があった。この神は恐怖の神で、昔はこの前で嘘をつくと死ぬと信じられていたそうである。⑬ 
像の前もごった返していた。そこで露天を出している男女がいたが、「こんな所で商売をするのは禁じられている。」とガイドが話した。しかし、そのすぐ横が警察署なのだった。

 ⑫ ⑬









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2 コメント

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Unknown (あばた)
2010-12-07 16:04:08
sonataさん、こんにちは♪
今まで赤茶の世界でしたのに今回のシヴァ・パールバーティ寺院は何て色鮮やかなのでしょう。
シヴァの化身・カーラバイラヴの前で法律を犯してる人がいるっていうのが何だか可笑しいです。死んじゃうよ~(^^;
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Unknown (ソナタ)
2010-12-07 23:29:17
あばたさん、こんにちは。
良く言ってくれました!カーラバイラブは左手に生首を3つも下げているんですから、その前で商売したらきっと死にますね。
昔はこの像の前で尋問が行われたらしいです。
あばたさんのコメントに大笑いしました。
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