花好き・旅好き80代の北国女性の日記(ブログ開設18年目)

趣味はガーデニングと家庭菜園、外国旅行だったが、新型コロナ禍と膝の不調、円安が重なり外国は見合わせている。

「三回目のインド旅行」(7)

2014年02月24日 | 海外旅行「南アジアⅠ」インド

≪「ボーパール」の世界遺産見学②≫

②「サンチー・ストゥーパー」

旅行5日目は午前中、世界遺産「サンチー・ストゥーパー」を見学した。
「サンチー村」に程近い標高100mの丘の上に、3つの「ストゥーパ」(仏塔)が建っていて、1989年に世界遺産に登録されたところだ。

バスを降りて整備された参道を登って行くと、ブーゲンビレアの木が真っ青な空の下で美しく並んでいた。
最も古い仏塔は、紀元前3世紀に仏教をインドに広めた「アショーカ王」が建てた大仏塔(第1塔)で、直径37m、高さが16mもある巨大なモニュメントだ。下部はこの地の石、上部はレンガを積んで造られたものだという。
この仏塔を取り囲むように東西南北に4つの「トゥーラナ」(塔門)が建ち、仏塔をぐるりと2重の塀が覆っているのだ。これらは紀元前2世紀から紀元1世紀頃に追加工事をして完成させたらしい。
「アショーカ王」が建てた「石柱」も、2000年を越えてもなお新しかった。







 

大仏塔の南門の近くに紀元前2世紀に建てられた小ぶりの第3塔があった。
ここには仏陀の高弟だった舎利弗と目ケン連の遺骨が納められていたが、現在は敷地内のヴィハーラ寺院に祀られていると言う。



紀元5世紀に仏教が再び盛んになった時に置かれたという「釈迦の像」は、その後イスラム教が広まると破壊されたという。
現在のインドには仏教徒は1%にも満たないが、仏陀の生涯や悟りの象徴としての菩提樹、仏陀の教えなどを描いた実に精緻な「トゥーラナ」をじっと見ていると、古代の人々の仏教に対する信仰心の強さが伝わって来て、インドで生まれた仏教が篤い信仰を集めていたという確かな証をここに見たと思った。

昼食後はボーパール空港から1時間15分を飛行して、直線距離で南南西に650km離れた「ムンバイ」に行った。



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2 コメント

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Unknown (サマンサどら猫)
2014-02-24 16:16:30
これが有名なアショーカ王の仏塔ですかあ。素晴らしいですねえ。知り合いのお坊さんからよく話を聞きました。この人は仏跡を何度も廻っておられるのです。インドでも仏教が盛んだった時代の名残ですよねえ。
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Unknown (ソナタ)
2014-02-25 09:05:49
サマンサどら猫さん、お早うございます♪
2000年以上にもなる古い遺跡が、こうしてそれほど傷まずに残っていることに驚きました。
本当に素晴らしい彫刻でしたよ。
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