金曜日に夕方に消化器科医が、こんな患者さんが来た、といって画像を見せてくれた。48歳男性が腹痛(上腹部痛)で受診した。上部消化管内視鏡検査は異常がなかったが、腹部CT画像で後腹膜の脂肪織に炎症像があった。微熱があって、白血球12900・CRP0.1と病初期の炎症パターンを呈していた。
膵臓背側から大動脈周囲の脂肪織がCTで白っぽくほんやりしている。これまで腸間膜脂肪織炎は数例あったが、後腹膜は初めてかもしれない。腹痛はアセリオ1000mg点滴静注で治まったそうだ。入院で経過をみることになった。点滴と抗菌薬だが、ステロイド投与の適応がどうなんだろうか。
この先生は後腹膜線維症(IgG4関連疾患)の症例も診ている。この患者さんでも念のため検査してみると言っていた。
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