なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

膵癌

2024年07月16日 | 消化器疾患

 7月11日(木)に食後の下腹部痛・腹部膨満感で70歳代前半の女性が内科外来を受診した。便秘もある。

 外来担当の先生が腹部CT(単純)を撮影すると、膵頭部(体部寄り)に腫瘤を認めた。造影CTが追加された。膵癌だった。

 膵癌の腫瘍マーカーは血清CA19-9が12000以上と出て、CEAも273と上昇していた。画像上は臓器転移はなさそうだが、この値だと転移が疑われる。

 この患者さんは糖尿病外来に通院している。経口血糖降下薬に持効型インスリンのBOTだった。3月から7月にかけてHbA1cが1%上昇していた。このくらいだと、膵癌発症による糖尿病の悪化を考えるのは難しいか。

 5月末に便秘と腹部膨満感を訴えたので、下部消化管内視鏡が行われている。結果は異常なしで、便秘薬が追加になっていた。これも症状的にはそういう対応になるか。

 

 

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