なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

子宮留膿腫

2024年07月23日 | 産婦人科疾患

 7月19日(金)午後に施設入所中の92歳女性が救急搬入された。6月末に施設に入所していた。

 7月17日から発熱があり、尿路感染症として(検査はしていない)レボフロキサシン内服を投与していた。発熱が続き、呼吸困難もある(酸素飽和度が低下)という施設嘱託医からの紹介だった。

 その日は非常勤の外科医が救急外来を診ていて、「胸水貯留(心嚢液貯留も)と浮腫があり、心不全で入院が必要」、と連絡がきた。

 白血球18000・CRP9と炎症反応の上昇を認めた。抗菌薬投与で尿自体は混濁していなかった。画像では確かに胸水・心嚢液貯留がある。心電図では洞調律で不整脈はなく、有意なST-T変化はなかった。心尖部で収縮期雑音が聴取された(MR)。

 入院として利尿薬(フロセミド静注、K保持性のカンレノ酸カリウム)を開始すると反応良く利尿がついた。37℃後半の発熱が続いていた。

 

 下腹部痛の自覚症状も下腹部圧痛もないが、CTでは子宮留膿腫と思われる所見がある。7月22日に非常勤の産婦人科医に相談すると、内診台に乗れますがという。ベットの上で上半身を起こすくらいはできるので、大丈夫です、と答えた。

 子宮から170mlの膿汁がドレナージされて、細胞診・培養が提出された。1週間後に再検となった。(現在、産婦人科は月~木で非常勤医がきている)

 

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