なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

癌性髄膜炎?

2019年06月27日 | Weblog

 外科医が神経内科医に相談していた。患者さんは乳癌術後(5年経過)の60歳代半ばの女性だった。外来化学療法を行っていたが、運動失調で歩行できなくなって外科に入院していた。

 神経内科外来(新患担当の外部の先生)にコンサルトして、頭部MRIが行われた。脳血管障害はなく、乳癌脳転移も認めなかったが、両側小脳脳回に沿って造影像があった。大脳の脳溝に複数の造影像もある。診断は癌性髄膜炎相当だった。

 神経内科医は腫瘍随伴性神経症候群の可能性もあると言っていた。髄液検査を行ってみることになった。少なくともひどい頭痛はなく、意識は清明で、麻痺や新規の感覚障害はないそうだ。年齢がまだ若いし、当院では診れないので、大学病院紹介を考えるようだ。

 初めて診るMRI像だった。

 

 

 当方は、誤嚥性肺炎を繰り返す高齢者、尿閉で尿カテーテル留置されていて、希望で抜去してものの、また尿閉になった高齢者、施設からの胃瘻造設依頼で造設したものの、栄養剤注入すると肺炎になる高齢者など、相変わらずの診療をしている。

 

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