なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

COVID-19肺炎

2024年02月07日 | COVID-19

 2月5日に内科の先生がCOVID-19の患者さんを入院させたかったが、病室がなかった。やむなく、その日は外来扱いで検査と治療をして、翌6日にCOVID-19の患者さんが隔離解除になった病室へ入院する予約?をしていた。

 患者さんは88歳女性で、当院のリウマチ膠原病外来(大学病院からの応援医師担当)に通院している。メトトレキサート4mg/週とプレドニン2mg/日が処方されていた。免疫抑制状態だった。

 

 1月28日に発症して発熱があった。1月30日時間外に当院発熱外来を受診して、COVID-19の迅速検査が陽性と出た。当直の腎臓内科医がモルヌピラビル(ラゲブリオ)を処方していた(腎機能障害がある)。

 発熱・食欲不振が続いていて、2月5日(9日目)にも迅速試験をして陽性だった。(陰性だったら外来の隔離室ではなく、他の患者のいる処置室で点滴するつもりだったらしい。(外来看護師長から、検査の結果によらず隔離室で点滴をしますが、それでいいかと連絡がきていた)

 免疫抑制者だと3週間くらいウイルスがいる可能性がある、ということになっている。少なくとも隔離期間は通常の10日間より長くとる必要がある。

 胸部CTでは両側肺野に胸膜下から広がるすりガラス陰影が多発している。COVID-19肺炎だった。

 まだウイルス活性があるのでレムデシビルを投与して、時期的には炎症期になるので、デキサメサゾンを使用することになる。

 

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