なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

入院患者でCOVID-19

2022年08月09日 | Weblog

 先週の金曜日に、透析で通院している患者さんが発熱して、COVID-19に罹患していることが判明した。以前は、COVID-19に罹患した透析患者さんを引き受ける病院があったが、現在は個別に対応することになっているようだ。

 その患者さんは軽症相当なので、腎機能障害で唯一使用できる抗ウイルス薬のラゲブリオ内服が処方されて、そのまま透析で外来通院となった。

 会社を経営していて(実際は妻が担当)、若い社員が多数出入りしているという話だった。周囲にCOVID-19の患者がいないので、感染経路不明となっていた。

 透析担当の看護師さんもCOVID-19 に罹っていることが判明した。罹患した患者さんを直接担当はしていないというが、関係があるのか、同時期に発症しただけかは確定できなかった。

 

 土曜日にリハビリ病棟に入院している透析患者さんが発熱して、コロナの検査で陽性と出た。その時点で病棟内の入院患者やスタッフにコロナに罹患した人はいなかった。透析室に週3回行って約4時間過ごしている。

 そのままリハビリ病棟に置けないので、その日1床だけ空いた感染病棟に移すことになった。同室者(4人部屋にいた)はそのまま病室で経過観察となった。月曜日にPCR検査を行ったが、3名とも陰性だった。(直接対応した看護師も陰性)

 

 こうなると、透析患者2名と透析室の看護師1名がCOVID-19にかかったので、透析室での感染になりそうだ。

 

 患者さんたちは病室にいる時もマスクをしているが、外している人もいる。この患者さんもマスクをしていない時があり、対応した看護師、リハビリスタッフは濃厚接触者ではない、といえなくなった。PCR検査は陰性だったが、濃厚接触者に準じて一定期間自宅待機となった。

 

 基幹病院の管理者から当院の管理者に連絡があり、当院でもっとCOVID-19 の入院を増やせないかと言われたそうだ。看護師さんの手配がつけば診られます(他の病棟からの応援依頼になるが、現状無理)、と答えた。

 

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