7月に高血圧の血圧コントロール目的で、83歳男性が内科医院から腎臓内科外来に紹介されきた。
高血圧症・糖尿病・慢性腎臓病(CKD)があり、糖尿病はHbA1c6.4%で血糖コントロール良好だった。血圧は高いだけではなく、変動が大きく、自覚症状を伴っていた。血清クレアチニンが2mg/dlで、できるだけ安定した血圧管理にする必要があった。
主にはエンレスト導入目的で短期間の入院治療となった。エンレスト300mg(朝200mg、さらに就寝前100mg追加)が投与されていた。
胸部X線で右上肺野に結節影を認めた。胸部CTで確認すると、右上葉の辺縁不整な結節影の他に、右上葉(S2)のすりガラス陰影と左下葉背側のすりガラス陰影も認めた。
放射線科の読影レポート(大学病院の遠隔診断)では、結節影は原発性肺癌疑いで、すりガラス陰影は炎症性変化の疑いとされた。
呼吸器外来(外部の専門病院医師)に紹介された。入院は短期間なので、外来で画像検査再検の方針になった。83歳でCKDありなので、どこまでやるか(精査・治療)とも記載していた。左肺の陰影は単なる炎症性ではなく、こちらの方が疑わしいと記載していた。