なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

生理痛にPCR検査依頼

2020年05月30日 | Weblog

 昨日の夕方から「新型コロナウイルス感染症対策主要病院長会議」があり、院長から一緒に出席するように言われたので、前回に引き続き出てきた。

 実務者でないとわからないような質問をされた時の控え要員だった。後ろの方で議事進行を聴くだけだが、県内の病院の様子がわかるので興味深い。

 感染症指定病院と、協力病院で新型コロナウイルス感染者を入院で診てきたが、ここ1か月は県内で感染者が出ていない。感染者への対応は感染症指定病院だけに戻すが、急に感染者が増加した時のために、すぐにその2倍の病室を確保できる体制を維持したいという。(蔓延期はさらにその2倍以上を準備)そのためには、感染症指定病院で感染症用以外のベットも準備してほしいのと、協力病院でも少しベットを準備していてほしいということだった。

 

 6月中旬ごろからの当院の対応を決めるために、県内の病院の対応を調べるようにと言われていて、すでに感染管理ナースが調べていた。早いところでは、6月から面会禁止から面会制限(県内在住の家族のみ許可)で、中旬からとしている病院もあった。

 病院入り口での検温チェックも、それをやめる病院、サーモグラフィーに変更する病院、各診療科別にする病院、とそれぞれだ。県内では、面会制限と検温について、6月中旬から制限を緩めていくことになる。

 

 木曜日に保健所からPCR検査依頼がきたが、40歳女性で生理痛(月経困難症)だった。呼吸器症状や接触歴はない(そもそも県内では1か月発生なし)。いつもより頭痛・嘔気がひどく、一時的に37.5℃になったがその後は解熱している。適応はないなあと思いながら、保健所の指示なので型通り行った(陰性)。

 その後に、前日からの発熱・呼吸困難がある施設入所中の92歳女性のPCR検査依頼がきた。これはいつもの誤嚥性肺炎と判断されれる。PCR検査の適応はないだろう(今どきだから警戒はするが)。

 これまで保健所は適応を選んでPCR検査を依頼してきていた。まあ病院を経営している県医師会長のPCR依頼だと、適応がちょっと?でも、大人の事情として検査依頼してきたのもある。

 疑い例が減って、PCR検査の実績を出すために、適応が緩くなったのだろうか。

 

コメント
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