なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

糖尿病・背部膿瘍

2014年08月11日 | Weblog

 糖尿病で通院している53歳女性は、統合失調症で精神科病院に通院している。それ自体は安定しているが、子供っぽいというか、もともと精神遅滞が多少あるような印象を受ける患者さんだ。血糖コントロールが不良で何度か教育入院を繰り返している。教育入院でわかったことは、食事療法はまったく守られていないということだった。入院して外来処方を継続して食事療法を(仕方なく)守るだけでも血糖は改善した。肥満があるのでインスリン注射は極力避けたかったが、BOTで導入した。

 今日は予約日ではなかったが、精神科病院から早目の受診を勧めましたという紹介状を持って受診した。白血球数2万でCRPが23と高値だった。背中(右肩甲部に発赤・腫脹があり、シャツに膿が付いていた。外科外来で診てもらって、切開排膿の処置を受けた。血糖が700と上昇していたが、HbA1cは10%と変わりかった。もともとコントロール不良だが、感染症の併発で一気に上昇したようだ。

 入院して点滴(ヴィーンF)と抗菌薬(セファメジン)を開始した。ランタスにヒューマリンRを追加して、インスリン強化療法を行う。ヒューマリンRはミニスライディングで投与してランタスは規定量で継続とした。

 いつも入院すると折り紙や塗り絵をしているが、今日は倦怠感があり、ベットに横になっていた。3週間くらいで入院に飽きて、泣きわめくというのがいつものパターンだが、今回は血糖だけの問題ではなく化膿症に治療になるので我慢していてもらうしかない。

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