内科病棟の看護師さん(53歳女性)が右下腹部痛で外来を受診した。正確には右下腹部痛があり、病棟師長さんから診察を依頼された。昨日の午後1時ごろ心窩部不快感があり、その後午後10時ごろには右下腹部痛が出現した。持続痛のはずだが、疼痛の消長があるという。体温37.1℃とわずかに発熱がある。腹部手術の既往はない。右下腹部に圧痛を認めたが、反跳痛(タッピング)はなかった。
血液検査では白血球数16000でCRPが1.3だった。腹部エコー検査が混んでいて、CT検査の方が余裕があり、最初に腹部造影CTを行った。虫垂は正常だった。上行結腸の口側側に数個の憩室があって、そのうち1個の周囲に炎症像を認めた。腹痛の部位が虫垂炎よりも上側にあり、まさに憩室の位置だった。放射線科医に相談したが、憩室炎で間違いないと診断された。最初入院をいやがっていたが、周囲の看護師さんたちから言われて、しぶしぶ入院に同意した。もっとも、いったん病室に入った後、自宅に行って準備してくると出かけてしまった。
今週は入院が多く、病棟の看護師さんのシフトがきつい。1週間、というより来週そうそうに治癒退院にもっていかなければならない。