Sightsong

自縄自縛日記

渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン

2017-04-30 12:33:30 | アヴァンギャルド・ジャズ

新宿ピットインで、渋谷毅オーケストラ(2017/4/29)。ハコはほぼ満員。ドイツ語や中国語を喋る人たちもいた。

Takeshi Shibuya 渋谷毅 (p, org)
Kosuke Mine 峰厚介 (ts)
Koichi Matsukaze 松風鉱一 (bs, as, fl)
Eiichi Hayashi 林栄一 (as)
Kenta Tsugami 津上研太 (ss, as)
Osamu Matsumoto 松本治 (tb)
Akihiro Ishiwatari 石渡明廣 (g)
Katsumasa Kamimura 上村勝正 (b)
Akira Sotoyama 外山明 (ds)
(ゲスト・小川美潮は間違い) 

ファーストセット。「Side Slip」(石渡)。「Reactionary Tango」(カーラ・ブレイ)、石渡さんのギターがいつもより細く鳴らしている印象。渋谷さんのピアノ、微妙に含めた明るい旋律。「Ballard」(石渡)、松風さんはバリトンをイントロから使う。「Three Views of A Secret」(ジャコ・パストリアス)、常にこの曲での津上さんのソプラノは透明感があって良いのだが、この日はちょっとタメを作っていた。その後の峰さんのテナーとバックのオルガン。「Chelsea Bridge」(ビリー・ストレイホーン)、ピアノのイントロにおいて浅川マキとの共演時にしばしば見せた渋谷毅の色気が放たれる。「Brother」(林)、外山さんのドラムスがすごい。

セカンドセット。「もはやちがう町」(石渡)、林栄一のアルトの音圧。珍しく、「What Masa Is... She Is Out To Lunch」(松風)、ギターとピアノとが創り出す浮遊空間の中を松風さんのアルトがうねる。「A New Hymn」(ブレイ)、トロンボーンが主導するかたちのなかで峰さんのテナーが良い。「Jazz Me Blues」(トラディショナル)、遊び香るピアノのイントロ、音に満ち満ちた林栄一・60億分の1のアルト。松風さんのバリトンも見事。「Soon I Will Be Done With The Trouble Of The World」(ブレイ)。「Aita's Country Life」(松風)、愉しい展開の中で松風アルトうねるうねる。上村さんのグルーヴがノリまくり。アンコール、ピアノソロで「Lotus Blossom」(ストレイホーン)。

何度聴いても、終わりの時間が来ないで欲しいと思ってしまう。

今回、「What Masa Is...」の演奏が珍しかったのだが、松風さんによれば、「TAMASA」をやろうという予定でもあったらしい。では「Great Type」は?と訊くと、しばらくやってないなあとのこと。

思い出して、森順治さんが松風さんの家に遊びに行ったとか、と振ってみると、ああ今度共演するんだよ、えーとスマッシュ。いやマッシュです。というわけで、7月になってるハウスでM.A.S.Hにゲスト出演。かつて同時期に松風さんに師事していたSさんが最近M.A.S.Hに客演していて、それで調整したのだとか。スゴい!

●渋谷毅
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その3)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その2)
廣木光一+渋谷毅@本八幡Cooljojo(2016年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2016年その1)
渋谷毅@裏窓(2016年)
渋谷毅+市野元彦+外山明『Childhood』(2015年)
渋谷毅エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン(2015年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2014年)
渋谷毅オーケストラ@新宿ピットイン(2011年)
渋谷毅+津上研太@ディスクユニオン(2011年)
渋谷毅のソロピアノ2枚(2007年)
原みどりとワンダー5『恋☆さざなみ慕情』(2006年)
『RAdIO』(1996, 99年) 
渋谷毅+川端民生『蝶々在中』(1998年)
『RAdIO』カセットテープ版(1994年)
『山崎幹夫撮影による浅川マキ文芸座ル・ピリエ大晦日ライヴ映像セレクション』(1987-92年)
浅川マキ+渋谷毅『ちょっと長い関係のブルース』(1985年) 
カーラ・ブレイ+スティーヴ・スワロウ『DUETS』、渋谷毅オーケストラ
見上げてごらん夜の星を 


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