千駄木のBar Issheeにおいて、石原雄治+山崎阿弥(2018/3/22)。予定ではTUMOのゲスト・山崎さんだったが、竹下勇馬さんが高熱を出してしまったということで。
Yuji Ishihara 石原雄治 (ds)
Ami Yamasaki 山崎阿弥 (voice)
1時間を超えるパフォーマンスを1セット。
やはり山崎さんのヴォイスは驚異そのものだ。というのは、経験上決めてしまっている人の声の閾値をやすやすと超えてしまうからであり、何度も聴きながらいやこれはないと引いてしまうことがあった。
だが、それだけではない。「しち」「はち」といったことばを発展させてゆきつつ、音と意味との領域を互いに侵犯させてもいるのだった。また、ちあきなおみが降りてきてなめらかな歌声が流れ出てきたかと思えば、そこからシームレスに獣に、また童女に変身してゆく。
これが延々と1時間以上も続くのであり、一刻も目を離せない。一方の石原さんは、摩擦を音に変えるテクニックを展開しつつも、ときにビートによってヴォイスとの共犯的なグルーヴを創り出した。
もし竹下さんが参加していたなら、山崎さんは電子音にも擬態していたのかもしれない。
Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4
●石原雄治
TUMO featuring 熊坂路得子@Bar Isshee(2017年)
窓 vol.2@祖師ヶ谷大蔵カフェムリウイ(2017年)
『《《》》 / Relay』(2015年)
『《《》》』(metsu)(2014年)
●山崎阿弥
岩川光+山崎阿弥@アートスペース.kiten(2018年)