Sightsong

自縄自縛日記

ヨアヒム・バーデンホルスト+ジョン・ブッチャー+ポール・リットン『Nachitigall』

2018-01-13 09:45:21 | アヴァンギャルド・ジャズ

ヨアヒム・バーデンホルスト+ジョン・ブッチャー+ポール・リットン『Nachitigall』(Klein、2013年)を聴く。

Joachim Badenhorst (cl, bcl, ts)
John Butcher (ts, ss)
Paul Lytton (perc)

聴く前からわかっているようなものだけれど、ヨアヒム・バーデンホルストとジョン・ブッチャーの違いが面白い。ブッチャーは、仔細に情報が書き込まれた羊皮紙を何枚も自在に積み重ねて力技で提示する感覚。一方のバーデンホルストは、もっとファジーに回路の隙間を覗き込んだり全体を包み込んだりして遊泳する感覚。このふたりにとって時間のピッチのとらえ方も違うのではないか、なんて思ったりして。

ポール・リットンは張りのゆるいドラムや割れたシンバルを叩き、この対決とは言えない出逢いをさらに曖昧なものにしている。

●ヨアヒム・バーデンホルスト
Spontaneous Ensemble vol.7@東北沢OTOOTO(2017年)
LAMA+ヨアヒム・バーデンホルスト『Metamorphosis』(2016年)
ハン・ベニンク『Adelante』(2016年)
安田芙充央『Erik Satie / Musique D'Entracte』(2016年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Garlic & Jazz』(JazzTokyo)(2015年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Ljubljana』(2015年)
パスカル・ニゲンケンペル『Talking Trash』(2014年)
ハン・ベニンク『Parken』(2009年) 

●ジョン・ブッチャー
ジョン・ブッチャー+ジョン・エドワーズ+マーク・サンダース『Last Dream of the Morning』(2016年)
歌舞伎町ナルシスの壁(2016年)
ジョン・ブッチャー+高橋悠治@ホール・エッグファーム(2015年)
鈴木昭男+ジョン・ブッチャー『Immediate Landscapes』(2006、15年)
ジョン・ブッチャー+ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『So Beautiful, It Starts to Rain』(2015年)
ジョン・ブッチャー+トマス・レーン+マシュー・シップ『Tangle』(2014年)
ロードリ・デイヴィス+ジョン・ブッチャー『Routing Lynn』
(2014年)
ジョン・ブッチャー@横浜エアジン(2013年)
ジョン・ブッチャー+大友良英、2010年2月、マドリッド(2010年)
ジョン・ブッチャー+マシュー・シップ『At Oto』(2010年)
フレッド・フリス+ジョン・ブッチャー『The Natural Order』(2009年)
ジョン・ブッチャー『The Geometry of Sentiment』(2007年)
デレク・ベイリー+ジョン・ブッチャー+ジノ・ロベール『Scrutables』(2000年)
『News from the Shed 1989』(1989年)

ジョン・ラッセル+フィル・デュラン+ジョン・ブッチャー『Conceits』(1987、92年) 

●ポール・リットン
ガイ+クリスペル+リットン『Deep Memory』(2015年)
ネイト・ウーリー『Seven Storey Mountain III and IV』(2011、13年)


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