不動前のPermian(2023/10/25)。
Katsura Yamauchi 山内桂 (sopranino sax, as)
Kohsetsu Imanishi 今西紅雪 (koto)
山内さんの操るサックスのちがいがサウンドをまったく異なったものにしている。ソプラニーノは風や渓流、それも一様ではなく自然のあちこちにぶつかって草木や岩から異音を生じさせ、ときに流れる方向を変えるようなイメージを持たせるもの。アルトは音の懐が深いこともあり、山内さんは共鳴のありよう(相)を意図的に変える。その相転移の時間がまた妙なる音を生み出している。
これに対し、今西さんの箏もまた一様ではない。箏の自律的な音は他と共演していても耳をその音風景に引き込む力をもっているが、それとサックスの音との重なりはエゴの衝突ではなく、心地のよい重なりだった。ちょっとした破裂音も、サックスの息の流れと並走しつつあくまで別人格であるような擦音もあった。
Fuji X-E2, MIR-20M F3.5 (M42), Pentax SMC Takumar 50mmF1.4 (M42)
●山内桂
サガイン@なってるハウス(2020年)
千野秀一+山内桂@Ftarri(2018年)
山内桂『live at Futuro cafe』(2017年)
山内桂+中村としまる『浴湯人』(2012年)
山内桂+マーティン・ヴォウンスン『Spanien』(2010年)
山内桂『波照間』、『祝子』(2006、08年)
山内桂+ミシェル・ドネダ『白雨』(2004年)
●今西紅雪
「響む 其の六」@東北沢OTOOTO(2023年)
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪(JazzTokyo)(2023年)
フェルナンド・カブサッキ+今西紅雪@神谷町光明寺(2023年)
Entropic Hop/日本ツアー・関東の陣(JazzTokyo)(2023年)
ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪@東北沢OTOOTO(2023年)
蓮根魂@なってるハウス(2022年)
障子の穴 vol.4@ZIMAGINE(2020年)
トム・ブランカート+ルイーズ・ジェンセン+今西紅雪+田中悠美子@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
今西紅雪+S.スワーミナータン@葛西レカ(2019年)
August Moon@浜町August Moon Cafe(2019年)
障子の穴 vol.2@ZIMAGINE(2019年)
今西紅雪「SOUND QUEST 2019 〜谺スル家〜」@千住仲町の家(2019年)
タリバム!+今西紅雪@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)(2018年)