ヨアヒム・バーデンホルスト『Kitakata』(Santé Loisirs、2015年)を聴く。
Joachim Badenhorst (bcl, cl)
2015/11/1-8に、喜多方のあちこちで収録された演奏である。古い手術室、日本酒の原水が湧き出る場所、田んぼ、いろいろ。鳥とのデュオもある。
かれのバスクラもクラも、このような佇まいに象徴されるようにとてもナチュラルであり、構築に向けた力が入っていない。ああ、心が安らぐ。それなのに、ハン・ベニンクのトリオで吹いていたり、オーケストラを率いていたりもするのだ。実にユニークな音楽家でありわたしは大好きである。
今年の最初に訊いたところ、春先の来日はなくなって、11月にでも来れるかなと言っていた。また新たな即興演奏に期待。
●ヨアヒム・バーデンホルスト
Spontaneous Ensemble vol.7@東北沢OTOOTO(2017年)
LAMA+ヨアヒム・バーデンホルスト『Metamorphosis』(2016年)
ハン・ベニンク『Adelante』(2016年)
安田芙充央『Erik Satie / Musique D'Entracte』(2016年)
ダン・ペック+ヨアヒム・バーデンホルスト『The Salt of Deformation』(-2016年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Garlic & Jazz』(JazzTokyo)(2015年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Ljubljana』(2015年)
パスカル・ニゲンケンペル『Talking Trash』(2014年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+ジョン・ブッチャー+ポール・リットン『Nachitigall』(2013年)
ハン・ベニンク『Parken』(2009年)