Sightsong

自縄自縛日記

今西紅雪「SOUND QUEST 2019 〜谺スル家〜」@千住仲町の家

2019-06-03 08:14:32 | アヴァンギャルド・ジャズ

北千住の仲町の家(2019/6/2)。

Kohsetsu Imanishi 今西紅雪 (箏)
Junpei Ohtsuka 大塚惇平 (笙)
Sawori Namekawa 行川さをり (声)
Hiroe Kato 加藤ひろえ (華)
Kazutaka Miura 三浦一崇 (茶)

古い家、風や光が気持ちよく入ってくる空間での音楽とお茶とお花。

藤枝守「植物文様」が演奏されたこともこの空間を選んだ理由と関係がありそうだ。植物に電極を付けてそこから得られる生命のパターンを音楽にしたものであり、ごく短いか永遠に続くのかよくわからなくなる時間の流れの中で、ランダムなものがたゆたっていた。(なおわたしの手元にあるTzadik盤は箏、笙に加えてヴァイオリンであり、この日に入っていたならまた別の時間の流れが生まれただろうと想像した。)

即興的な場面も多々あった。今西さんの箏はやさしく時間をかき乱す感覚だが、いきなり、タイのサローという楽器に使う弓を大きくしたものにより弦を擦り、たゆたいからこちら側に引き戻される面白さがあった。大塚さんの笙は単音であればやはり聴く者をたゆたいの時空間に連れてゆくが、いきなりカラフルな音を出し始めて驚かされたりもする。また、行川さんの声は広い口蓋の奥でいちど反響させたようなもので、特に手元でなく上を向いて唄うときに、とても不思議な嬉しさを喚起した。

なんとなくぼんやりして気が付くと昔のことを思い出していたりもして、いい時間だった。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●今西紅雪
タリバム!+今西紅雪@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)(2018年)

●大塚惇平
種まき種まかせ 第3回ー冬の手ー@OTOOTO(2019年)
種まき種まかせ 第2回ー秋の手-@Ftarri(2018年)
ユーラシアンオペラ東京2018(Incredible sound vision of Eurasia in Tokyo)@スーパーデラックス(2018年)
即興パフォーマンス in いずるば 『今 ここ わたし 2017 ドイツ×日本』(2017年)
齋藤徹ワークショップ「寄港」第ゼロ回@いずるば(2017年)


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