Sightsong

自縄自縛日記

ドリュー・ウェセリー+山崎阿弥@東北沢OTOOTO

2023-07-02 11:30:43 | アヴァンギャルド・ジャズ

東北沢のOTOOTO(2023/7/1)。

Drew Wesely (g)
Ami Yamasaki 山崎阿弥 (声)

ドリュー・ウェセリーは日本ではまだ無名だが実にユニークなアーティストだ。来日するにあたり、ニューヨークの石当あゆみさんから紹介されたんだと連絡があって、ブッキングした。前日になって、本人から「阿弥にシットインしてもらっていいか」との打診があった。山崎さんがニューヨークに滞在なさっていたときからの知り合いのようで、東京で初共演が実現なんて愉快。

かれは膝の上にギターを置き、弓やマテリアルも使ったプリペアド奏法。響きが多層的であり、層とはその瞬間だけのことではなく、響きが残る時間についても複数の層を重ねる。時間が制御の要素に入っていることで、聴く者は時間を失う。音を発したあとは制御の対象ですらないのかもしれず、響きが自律的でもあった。

セカンドセットで山崎さんが入る。周波数の広さはやはり驚きにあたいするものであり、ドリューの音色の層と時間の層に重なり合って、さらなる複雑な層をなした。もちろん喉だけでなく、胸を叩き床を蹴ることによって外部から身体に震えを与え、それが声を時々刻々と変貌する動的なものにしているように思えた。初共演とは思えなかった。

Fuji X-E2, Pentax FA77mmF1.8(PK), XF35mmF1.4

●山崎阿弥
山崎阿弥+坂口光央@神保町試聴室(2021年)
山崎阿弥『quantum quantum』(JazzTokyo)(2019年)
フローリアン・ヴァルター+石川高+山崎阿弥@Bar subterraneans(JazzTokyo)(2019年)
山崎阿弥+ネッド・ローゼンバーグ@千駄木Bar Isshee(2019年)
ローレン・ニュートン、ハイリ・ケンツィヒ、山崎阿弥、坂本弘道、花柳輔礼乃、ヒグマ春夫(JAZZ ART せんがわ2018、バーバー富士)(JazzTokyo)(2018年)
石原雄治+山崎阿弥@Bar Isshee(2018年)
岩川光+山崎阿弥@アートスペース.kiten(2018年)


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