Sightsong

自縄自縛日記

Signals Down@落合soup

2019-11-03 09:35:45 | アヴァンギャルド・ジャズ

落合のsoupで、Test Tone presents: Signals Down(2019/11/2)。

Carl Stone (raptop)
Yoko Ikeda 池田陽子 (vln)

Gregor Vidic (sax)
Cal Lyall (g)
Nicolas Field (ds)

Michiyo Yagi 八木美知依 (21弦箏)
Tatsuya Yoshida 吉田達也 (ds)

DJ beermike (SuperDeluxe)

カール・ストーン・ソロ。驚くほど思い切った音が多方面から飛んでくる。それは「聴こえてくる」というよりも「飛んでくる」であり、こちらの身体がかれの意向に晒されるような感覚。しばらくして、カールさんが池田陽子さんに参入するよう目で合図し、デュオとなった。

池田さんは弓を大きく振幅させ長い断片を創り出す。それは何のエフェクトも自らかけていなかったにも関わらず、カールさんの機材において拾われ増幅される。予想外のことだが強度が同レベルになり良い効果を生んだ。サウンドがシンクロし、多少の違和感をもって離れてゆく。濃密な共演時間だった。

グレゴール・ヴィディッチ+カル・ライアル+ニコラス・フィールド。はじめのうちは従来型のフリージャズで意外でもあった。やがて面白い展開となる。カルさんのギターはさほど足元のエフェクトを使わずE-bowで連続的な変化音を出す。それとシンクロするように、グレゴールさんが循環呼吸で吹き始めた。それは大きなうねりを伴うものであり、決して強度と緊張のための途切れないブロウではなく、やはり連続的に大きな音色のうねりを生み出すためのものだった。そしてまたサウンドは分散しフラグメンツの集合体と変化した。

八木美知依+吉田達也。八木さんは極端にメタリックな音を放つ。それが展開次第で静かさを呼び込み、その際には箏らしい響きをもたらした。また21弦のゆえか、低音を強調した局面もあり驚いた。グリッサンドによる優美なサウンドは排されていた。そして吉田さんの「止まると終わりだ」的な痺れるドラミング。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●池田陽子
815展でのパフォーマンス(矢部優子、広瀬淳二、池田陽子、渡辺隆雄、遠藤昭)@好文画廊(2019年)
Hubble Deep Fields@Ftarri(2019年)
謝明諺+秋山徹次+池田陽子+矢部優子@Ftarri(2019年)
アレクサンダー・ホルム、クリス・シールズ、クラウス・ハクスホルムとのセッション@Permian(2019年)
エレクトロニクスとヴィオラ、ピアノの夕べ@Ftarri(2019年)
鈴木ちほ+池田陽子(solo solo duo)@高円寺グッドマン(2019年)
大墻敦『春画と日本人』(2018年)
池田陽子+山㟁直人+ダレン・ムーア、安藤暁彦@Ftarri(2018年)
森重靖宗+池田陽子+増渕顕史『shade』(2018年)
佐伯美波+池田若菜+池田陽子+杉本拓+ステファン・テュット+マンフレッド・ヴェルダー『Sextet』(2017年)
クリスチャン・コビ+池田若菜+杉本拓+池田陽子『ATTA!』(2017年)

●カル・ライアル
Kiyasu Orchestra Concert@阿佐ヶ谷天(2017年)

●八木美知依
ウィリアム・パーカー@スーパーデラックス(2018年)
ユーラシアンオペラ東京2018(Incredible sound vision of Eurasia in Tokyo)@スーパーデラックス(2018年)
WHOトリオ@新宿ピットイン(2015年)
ポール・ニルセン・ラヴ+ケン・ヴァンダーマーク@新宿ピットイン(2012年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』(2011年)
ペーター・ブロッツマン@新宿ピットイン(2011年)

●吉田達也
邂逅、AMU、藤吉@吉祥寺MANDA-LA2(2019年)
クリス・ピッツィオコス+吉田達也+広瀬淳二+JOJO広重+スガダイロー@秋葉原GOODMAN(2017年)
RUINS、MELT-BANANA、MN @小岩bushbash(2017年)
PAK『NYJPN』(-2014年)
一噌幸弘『幽玄実行』『物狂 モノグルイ』(JazzTokyo)(2011年)
早川岳晴『kowloon』(2002年)
デレク・ベイリー+ルインズ『Saisoro』(1994年)


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