藤原大輔『Comala』（a dkr production、2018年）を聴く。
Daisuke Fujiwara 藤原大輔 (ts, fl, synth)
Nobuyoshi Ino 井野信義 (b)
Akira Sotoyama 外山明 (ds)
外山さんはどういう方法論なのかインスピレーションなのか解らないが、やはり定型とはかけ離れたパルスを放ち、音楽が少しでも自由でないことを許さない。井野さんのコントラバスは非常に懐が深く、個々の音にもそれがあらわれているのは当然に思える。
超個性的なヴェテランふたりを迎えてリーダー本人もまた超個性的。曲であろうと即興であろうと、楽器を吹くという点では同じなのだという境地なのかな。このような、自然体であると同時に力作でもあるようなサウンドはとても好きだ。何気にシンセで色を付けていたりしてそれがまた快感。
マルケス、ルルフォ、ボラーニョの作品をモチーフにしたもののようで、そのけだるい異世界感。
●藤原大輔
藤井郷子オーケストラ東京＠新宿ピットイン（2018年）
オルケスタ・リブレ＠神保町試聴室（2017年）
rabbitoo@フクモリ（2016年）
rabbitoo『the torch』（2015年）
