Sightsong

自縄自縛日記

今西紅雪+S.スワーミナータン@葛西レカ

2019-10-08 07:57:28 | アヴァンギャルド・ジャズ

近所のインド家庭料理・レカ(2019/10/6)。

Kohsetsu Imanishi 今西紅雪 (箏)
S. Swaminathan (kanjira)
Guest: Koichi Takehara 竹原幸一 (口琴)

カンジーラ奏者のS.スワーミナータンは、ジョン・マクラフリンやザキール・フセイン(タブラ)らが中心になったシャクティのメンバーだったT.H.ヴィナヤカラム(ガタム)を祖父に持つ。インド音楽をさほど知らないわたしにとっては、カンジーラの演奏を観るのもはじめてである。

最初は紅雪さんのソロ。八橋検校の「六段の調」から入り、オリジナル「秘色の雨」。同タイトルのCD作品が出ているが(田ノ岡三郎、紅雪、高橋弥歩)、秘色とは淡いグリーンのことだという。スピーディな高音に低音を混ぜていく飛翔感がある。弓(タイのサロー用の弓を大きく誂えたもの)で少し勢いを付けて入りながら指で音を添える感覚が新鮮。それは何かが終わった後の大自然のように聴こえた。続く「Float」には、弓で弾いては指で弾くコントラストがあって、ヘアピンを何個も使って自律的にフロートの水跳ねもあって、また面白かった。

続いてスワーミナータンさんのソロ。足元のスピーカーからドローンを流しつつ、驚いてしまうほどの技巧を次々に提示する。音色も一様ではなく、またサイクルも複雑。説明してくれたサイクルは7 1/2であり、そのリズムをもとに超速い指でこちらをくらくらさせる。

そしてデュオ。紅雪さんの唄、低音を中心としたグリッサンドに高音も取り混ぜて、スワーミナータンさんも一緒に走る。最後に弦を滑らせる遊び。次の曲はフォークソングのごとき親しみやすさがあり、弦のタッチも柔らかい。インドのサイクル、それに対してさらに遊ぶ紅雪さんの箏での呼応。このデュオを続けたらどうなるのだろう。

ここで主催した竹原幸一さんが南インドの口琴で参加した。息でオルガンのように使いながら別のビートをサウンドに入れた。全員愉しそうに寄せては返す波の音、三人の縄跳び。

終わってからレカのおいしいインド料理をいただいた。ここの料理はまるで油っぽくないし、(この日は出なかったが)ナンではなくチャパティを出す。食べても負担がなくて毎日でも太らなそう。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●今西紅雪
August Moon@浜町August Moon Cafe(2019年)
障子の穴 vol.2@ZIMAGINE(2019年)
今西紅雪「SOUND QUEST 2019 〜谺スル家〜」@千住仲町の家(2019年)
タリバム!+今西紅雪@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2019年)
ピーター・エヴァンス@Jazz Art せんがわ2018(JazzTokyo)(2018年)


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