Sightsong

自縄自縛日記

Poem of a Cell Sound / Film Installation & Concert in Tokyo@ドイツ文化センター

2018-11-23 00:51:36 | アヴァンギャルド・ジャズ

ドイツ文化センターにて、「Poem of a Cell Sound / Film Installation & Concert in Tokyo」(2018/11/21)。

Fumio Yasuda 安田芙充央 (p, melodica)
Nobuyoshi Ino 井野信義 (b)
Joachim Badenhorst (cl, bcl, ts)
Akimuse (vo) 
Fanny Mulay Winter (vo)

「Winter & Winter」レーベルを立ち上げたステファン・ウィンターによる映像『Poem of a Cell』を上映しながら、演奏を行うという趣向。

映像は3面の連なる画面によって構成されている。詩的で幻想的なものも徹底すれば魅入られるものになる。そこには血が流れ腐敗もする有機体としての生命が登場し、彩度の高い色の数々がぶちまけられる。メッカのカーバ神殿や、パレスティナあたりだろうか、金色のモスクも登場する。自然と一体化し自然に還っていく女性。

映像作品のサウンドがあり、それとは体感的な距離が異なるように演奏が行われる。井野信義のはじく弦の音で、映像の彼岸から此岸に引き戻される。安田芙充央のピアノもメロディカもその往還を行い、見事だ。そして世界に溶け込むようなヨアヒム・バーデンホルストのクラとバスクラとテナー。これが聴きたかった。

演奏後にヨアヒムと話した。近いうちに出る新譜が2枚、今回の滞在期間での録音、それから、2019年4月の上旬には、「Equilibrium」で来日する予定があるという(スカンジナビアのヴォーカル、ギターとのトリオ)。これまでリリースされた3枚のうち、新しい1枚を注文した。楽しみだ。

Fuji X-E2、XF60mmF2.4

●ヨアヒム・バーデンホルスト
Spontaneous Ensemble vol.7@東北沢OTOOTO(2017年)
LAMA+ヨアヒム・バーデンホルスト『Metamorphosis』(2016年)
ハン・ベニンク『Adelante』(2016年)
安田芙充央『Erik Satie / Musique D'Entracte』(2016年)
ダン・ペック+ヨアヒム・バーデンホルスト『The Salt of Deformation』(-2016年)
ヨアヒム・バーデンホルスト『Kitakata』(2015年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Garlic & Jazz』(JazzTokyo)(2015年)
カラテ・ウリオ・オーケストラ『Ljubljana』(2015年)
パスカル・ニゲンケンペル『Talking Trash』(2014年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+ジョン・ブッチャー+ポール・リットン『Nachitigall』(2013年)
ハン・ベニンク『Parken』(2009年) 


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