Sightsong

自縄自縛日記

長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室

2023-04-15 07:04:08 | アヴァンギャルド・ジャズ

神保町試聴室(2023/4/14)。二度目の共演。

Tetsu Nagasawa 長沢哲 (perc)
Fumi Endo 遠藤ふみ (p)

開演ぎりぎりに到着したら多くの人たち。そして空調が止められた。もちろん外から救急車の音などが聞こえてくるのだけれど、それとは根本から異なっている。

前回の共演でははじめての手合わせということもあってか、呼応のプロセスが音楽の一部を形成していた。今回は信頼が前提のプロセス。おのおのが音を出す作業を自分に引き寄せ得ているのも信頼。静寂を恐怖なく提示するのも信頼。パーカッションの音の重ね合わせとピアノの和音とは異なるものなのに、まるで相互に交換可能な言語のように感じられた。このプロセスが積み重ねられなにかが飽和してきたときの和音は、ぞっとさせられるほどの無数の感情を孕んでいるものだった。

セカンドセットの長沢さんの言語はスピード。遠藤さんは横からの響きに耳をそばだて、ふたたび自他のあいだを往還するコミュニケーションに入っていった。

Fuji X-E2, 7Artisans 12mmF2.8, Rollei Sonnar 85mmF2.8 (M42)

●長沢哲
長沢哲+矢萩竜太郎+木村由+かみむら泰一+いずるばワークショップ@いずるば(2022年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2022年)
長沢哲+かみむら泰一@東北沢OTOOTO(2019年)
長沢哲ソロ~齋藤徹さんに捧ぐ@本八幡cooljojo(2019年)
長沢哲+清水一登+向島ゆり子@入谷なってるハウス(2019年)
蓮見令麻+長沢哲@福岡New Combo(2019年)
長沢哲+齋藤徹@ながさき雪の浦手造りハム(2018年)
長沢哲+近藤直司+池上秀夫@OTOOTO(2018年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
#07 齋藤徹×長沢哲(JazzTokyo誌、2017年ベスト)
長沢哲『a fragment and beyond』(2015年)

●遠藤ふみ
quintet@不動前Permian(2023年)
阿部真武+池田謙+遠藤ふみ@公園通りクラシックス(2023年)
Ensemble 響む@入間市文化創造アトリエ・アミーゴ ホール(2023年)
秋山徹次+遠藤ふみ+岡川怜央@水道橋Ftarri(2023年)
Uquwa@神保町試聴室(2023年)
齊藤涼子+遠藤ふみ@u-ma kagurazaka(2023年)
浅野昭一+高橋麻理絵+遠藤ふみ@下北沢Apollo(2023年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2023年)
遠藤ふみ@水道橋Ftarri(2023年)
幽けき刻@成城学園前Cafe Beulmans(2022年)
やみのうつつ vol.1@神保町試聴室(2022年)
長沢哲+遠藤ふみ@神保町試聴室(2022年)
遠藤ふみ+甲斐正樹+則武諒@神保町試聴室(2022年)
幽けき刻@公園通りクラシックス(2022年)
神田綾子+矢部優子+遠藤ふみ@大泉学園インエフ(2021年)
遠藤ふみ『Live at Ftarri, March 8, April 11 and June 27, 2021』(JazzTokyo)(2021年)
青木タイセイ+遠藤ふみ+則武諒@関内・上町63(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その3)(2021年)
かみむら泰一+古和靖章+遠藤ふみ+阿部真武@神保町試聴室(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(その2)(2021年)
本藤美咲+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
徳永将豪+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)
池田陽子+遠藤ふみ@Ftarri(2021年)


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