Sightsong

自縄自縛日記

カラテ・ウリオ・オーケストラ『Ljubljana』

2016-08-13 12:34:10 | アヴァンギャルド・ジャズ

カラテ・ウリオ・オーケストラ『Ljubljana』(clean feed、2015年)を聴く。

Carate Urio Orchestra:
Joachim Badenhorst (cl, bcl, ts)
Eirikur Orri Olaffson (tp, electronics)
Sean Caprio (ds, g, vo on track 5)
Brice Soniano (b)
Pascal Niggenkemper (b)
Frantz Loriot (viola, vo on track 7)
Nico Roig (g, vo impro on track 7)
Everyone (vo on track 1 and 5)

スロベニア・リュブリャナでのライヴ録音。なにが「カラテ」で「ウリオ」なんだろう。「空手」?「瓜男」? 7曲目「Sola ni mayagali」(空に舞い上がり?)では、ヴィオラのフランツ・ロリオが日本語の歌を披露しているから、日本と無関係でもなさそうである。

それはともかく、奇妙で面白いグループである。どの楽器も群衆の一員となり、ときにドローン的となり、動物的となり、群衆のなかで群衆に向けて音を披露していくような感覚。集団即興なのか、周到に組み上げられた曲なのか。ニコ・ロイグのギターが目立ってカッチョいい。また、ヨアヒム・バーデンホルストのクラリネットは実に巧みだ。

騒動をはさみつつ、ざわざわと群衆の音楽が積み重ねられてゆき、最後の曲「Vers la chute」では歓喜の合奏にいたる。ずっと付き合って聴いていると、少なからず感動する。なんだこれは。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。