中井貴一主演、松本サリンをモチーフにして製作された作品。寺尾聡が被害を受けたうえでの容疑者扱いされる役どころがなかなか良かった。
高校生が松本サリン事件の放送を行ったテレビ局を取材すると言う話。その中でこのテレビ局のスタンスや実際に行ってきた報道方法などを追及していく内容に好感が持てた。冷静に裏取りが出来てからの報道が重要だと言う事を明言しているが、当時は東京の発信する情報が本当かのごとく報道していたので、間違った容疑者を仕立て上げてしまったし、警察自身も面子や体裁のために早急に容疑者を断定しなければならなかったと言う背景が間違った判断を促してしまったと映画は語っている。
まぁ、事実とどこまで一緒なのかは疑問だが、目の前の情報は果たして事実で正確なのかを受け取る側も判断しなければならないと言うメッセージは十分に伝わった。なかなかイイ映画だ。
さんちゃん評価:4.5点 (強いメッセージが届くイイ映画だった)
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