さんちゃんの映画日記 since2005

さんちゃんが見たという映画を斬りまくるブログ
<05年以前を復元!!14年以降旧作は各年に>

54 しあわせのかおり (2008.11.29 福島フォーラム フォーラム3)

2008-11-30 11:46:36 | 映画日記2008
中谷美紀扮する元イベントプロデューサが藤達也扮する中華料理店主に弟子入りすると言うところを舞台とするヒューマンストーリー。

さすがに職人的料理人であるので頑固さを持ったキャラクターを演じる藤達也に脱帽だった。黙々と料理を作る姿、客への対応の仕方、弟子を厳しく育てる姿、仕事を離れると優しさ溢れる姿など、なんとも言えない藤達也ならでわの演技でこの映画をうまくコントロールしている。一方、中谷美紀も自分のキャラクターを生かした演技をしているように思えた。無理なく真正面に役柄に向かい合って、ストレートに演じていたところは好感持てたし、なんともナチュラルな作品になっている。

後半、上海・紹興のロケがあったが、中国好きな私にはなんとも心温まる場面の連続に嬉しくなったし、その中で自分の故郷として演じる藤達也の姿に胸が熱くなり、涙が溢れてきた。

この映画もとっても優しいいい映画であるが、結局、この日は「言えない秘密」によって評価が下がっていることが残念でならない。
確かに映画はとても良かった。それは間違いない。

さんちゃん評価:4点(優しい映画に心癒された。藤達也もいい年をとってるなぁ)

53 石内尋常高等小学校 花は散れども (2008.11.29 福島フォーラム フォーラム6)

2008-11-30 11:31:11 | 映画日記2008
柄本明主演、田舎町の小学校とその30年後の人間関係を面白可笑しく描いた作品。
何が楽しいかといえば、やっぱり柄本明のキャラクターに因るところが大きい。

楽しく過ごした尋常小学校を卒業して30年、担任は定年を迎え、それを機に同窓会が開かれる。そして久しぶりに会った友達。昔を思い出しつつ、今の時を楽しんでいる。そして・・・。時間は時として残酷なこともあるが、そこは各人のキャラクタでフォローされている様な気がする。
先生は、母校が好きで、母校のそばで生きて居たかったが、環境がそれを許してはくれなかった、そして月日が経ち、担任が亡くなってしまう。涙、涙のシーンの連続になる。

あまり抑揚が少ない分、物足りなさを感じてしまうが、内容は思いっきり胸に刺さる作品になっている・・・が、結局、一緒に何を見るかによって、感じ方の度合いが違うことは前年なことだ。この日は「言えない秘密」を見てしまったことで、この作品の評価が下がってしまうのは申し訳ない。残念だが、仕方ないかもしれない。

さんちゃん評価:4点(内容はいいが、もっとガツンと欲しかった)

52 言えない秘密 (2008.11.29 福島フォーラム フォーラム4)

2008-11-30 11:09:38 | 映画日記2008

出会った女性はピアニストだが、実はタイムトラベラーだと言う秘密をこの映画を後半にならないと分からないという、かなり良く出来た台湾発のラブファンタジー映画だ。日本公開は8月だったが、福島ではこの時期に公開された。

どうやって、なぜタイムトラベルをするのかは本編を見ていただきたいところだが、映画前半は、アジア映画ならでわのとってもハッピーな場面が続くだけに、後半の悲壮感溢れるシーンの連続に胸が痛くなる。その対比がとても魅力的な映画にしている。

かなり謎が多い映画なのであまり語ることが出来ないが、やはり、この映画を魅力的にしている一つの要因に「キャスト」があるだろう。
主演のジェイ・チョウは目を見張るような美形ではないが、アジアンチックな魅力たっぷりなタイプである。陰の部分を多少持ち合わせているからこそ、気になるというか・・・。そして、共演のグイ・ルンメイだ。個人的にも彼女に魅力を感じて映画をワクワク見続けていた。宮崎ますみに似た綺麗な女性だ。彼女の笑顔がなんとも癒してくれる。そして、もう一人、小悪魔的存在としてアリス・ツォンの存在だ。彼女がいるから、微妙な緊張感が保たれていると思う。しかし、見かけはカワイイ少女タイプなので、小悪魔的に見えてないところがまた怖い存在なのかも知れない。

映画後半、登場人物が思いのほか関係が絡み合うが、それがまた、最後のハラハラドキドキに上手く結びついていて・・・。なんとも言えない結末を迎える。
一刻も早くDVD化を望みたい作品に思えた。
絶対、さんちゃんオススメであることは言うまでもない。

さんちゃん評価:5点(文句なし、これからも語りたい一作)


※結局、日本国内でのDVD化はされなかったが、WOWOWやBSにて何度か放送された。

※その後、DVDが日本国内でもリリースされた。


51 アクロス・ザ・ユニバース (2008.11.15 福島フォーラム フォーラム3)

2008-11-17 22:28:23 | 映画日記2008
全編ビートルズソングがこれでもかと思うくらいかかるミュージカル。

事前にサントラCDを買ったが、「ふぅ~ん」と思った。が、映画を見たあとだと、なんか凄さが見えてきた。これも映画のマジックだな。

有名な俳優が出ているわけではない。そして、映画は基本的には「ラブ&ピース」がベースで展開していく。前半はジュードとルーシーの出会い、後半は、ルーシーの平和活動にのめりこんで行くはなし。しかし、結局は「ラブ」なエンディングになっていく。テーマもちゃんと伝わってくる。

かなり、この監督がビートルズを意識した作りになって居るところが、ビートルズファンからすれば好感もてる。特に最後のルーフトップライブなんかは、いかにもと言う感じだ。

しかし・・・みんな歌が上手い。プロに向かって上手いと言うのも失礼だが、いい感じでみんな歌っているというのが、なんともいい。そういう意味で、またDVDで見たい映画でもある。

ビートルズファンなら(反感もてずに)楽しめる映画になっている。

さんちゃん評価:5点(ビートルズ万歳!1日4本のシメがこれで良かった)

50 トウキョウソナタ (2008.11.15 福島フォーラム フォーラム5)

2008-11-17 22:15:57 | 映画日記2008
香川照之/小泉今日子共演のあるすれ違いの家族を描いた、カンヌで審査委員賞を受けたと言う、一応、評価された映画だ。

「ボクんち、不協和音」

と言うコピーがついているが、ウチが不協和音ではなくて、自分達自身それぞれが不協和音を抱えているように思えた。リストラされたオヤジは妻にいえないことは、自分と妻との不協和音ではなく、自分自身が抱えた不協和音なのだ。妻も息子二人も同じように、自分自身の不協和音を抱えているだけなのだ。

ただ、その不協和音を吸収する場が家族・家庭なのだが、どうもその部分がなぜか描ききれていない。あまりの個人個人の不協和音にフォーカスしすぎているからだろうか。

中盤、かなりのグダグダに落ち込んでしまうこの作品だが、グダグダな割りにスッキリ映画が終わってしまっている。逆に、それが映画としての結末を描いているようで、監督の思いが伝わってくるようである。

さんちゃん評価:4.5点(ちょっと心に残らなそう・・・)

49 ハッピーフライト (2008.11.15 福島フォーラム フォーラム2)

2008-11-17 21:44:06 | 映画日記2008
「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」が大ヒットした矢口史靖の飛行機の内部を描いた映画、ただ、矢口史靖が描くので、シリアスではなくいつも通り面白可笑しく描いている。

飛行場の中からスタートして、整備工場でのエピソード、お客様搭乗でのエピソード、飛び立つ場面のエピソード、機内でのエピソード、トラブルに対応するコクピットのエピソード・・・きっとそうなんだろうなって思える展開が、それはそれで面白い。

ただ、映画1本が1フライトしか描いていないことが、結構淋しく感じる。もっとあれもこれも、フライトが変わると引きずらない、引きずるなど、様々な事象があるような気がした。

悪くないが、深くない。

さんちゃん評価:3点(もっと深さが欲しい、そこが今回は足りない)

48 ホームレス中学生 (2008.11.15 福島フォーラム フォーラム5)

2008-11-17 18:59:49 | 映画日記2008
麒麟・田村が書いた、自叙伝の映画化。
確かに楽しい、本当に楽しい、でも、彼の存在は兄弟の愛情や周りの大人たちの愛情があっての、存在。でも、その愛情も彼ならではのキャラクターからなすものなんだろう。

「家族解散」

いきなりのこのセリフによって、彼の中2の夏休みは「巻き糞公園」で過ごす事になる。

「うんこ」の形をしたすべり台、自動販売機の下の小銭漁り、雨のシャワー、食べるものがなくなるとダンボール・・・。どう考えても人間技とも思えないが、人間、追い込まれると、そういう事になるんだろう。

結局は、友達の家で食事を取ることから、徐々に状況は変わっていくが、彼がいつもこだわっていたのは「亡き母」のことだと思う。母親を喜ばせることが彼の思いだった。たくさん良いことをすれば母親はかえってくると思っていた。
そんな思いが、徐々に結実する。みなさんご存知の「麒麟」として、世に出るわけであるが・・・。

彼の苦しい生活よりも、兄弟や周りの大人の愛情が染み入る作品になっている。

さんちゃん評価:4点(グッと来る作品だ)

47 彼が二度愛したS (2008.11.8 福島フォーラム フォーラム3)

2008-11-09 23:28:59 | 映画日記2008
ヒュー・ジャックマン、ユアン・マクレガー競演のラブサスペンス映画。

突然出会った二人が、いつしか携帯電話を取り違えてしまい、そこからサスペンスがスタートする。

ワイアット(ヒュー)は謎の秘密クラブの会員で、彼の電話には、「Are You Free Tonight ?」と言う電話がかかってくる・・・。そして、夜の関係を結べてしまう。
ジョナサン(ユアン)はそこから生活が一変する。その中で、本気に好きになってしまう女性(ミシェル・ウィリアムズ)が現れてしまい・・・。
そこが実は、サスペンスの落とし穴だと言うのは見る側からしても、即分かる。しかし、そこから、話は急展開、ワイアットは実は何者なのか?そして最後はどうなるのか・・・徐々に見る側ものめりこんでいくと言う映画だ。

やっぱり、この映画はヒュー・ジャックマンがいかに謎の人物に思えるかがカギになっているのは事実だ。個人的には・・・さすがにX-Menのイメージが強いのか、そもそもダンディな感じが怪しく思えた。そういう意味では、罠にはまっていたかもしれない。

だからといって、映画としてどうなの?と言う疑問も無いわけではない。

さんちゃん評価:3点(面白いのか面白くないのか、微妙な映画)

46 春色のスープ (2008.11.8 福島フォーラム フォーラム3)

2008-11-09 23:08:24 | 映画日記2008
福島県下で撮影されたと言う、盲目の少年とであった少女の青春ドラマ。

母親と二人暮しの少女は、思春期で親の言うことを聞かない。と言うか、確かに母親がウザイ。そんなときに出合った盲目の少年。最初は、たまたまコンビニで。そして、バイトの先輩女性に頼まれたボランティアで再会した。そこから、親しくなったが、みんなで親や学校に内緒でスキー旅行で、少年が大怪我をする・・・そこから歯車がずれてしまうが・・・

凄く優しい映画に感じた。それはきっと佐津川愛美のキャラクターのお陰だろう。「蝉しぐれ」で隣に住む少女の役(大人になりと木村佳乃になるが・・・)をやっていた彼女だが、この映画では「今」の少女を旨く演じていたと思う。

文化庁支援というのもあるが、なかなかいい映画になってると思う。

さんちゃん評価:5点(物足りないところはないなぁ~。文句無いな。)

45 レッドクリフ・パート1 (2008.11.1 福島フォーラム フォーラム2)

2008-11-02 22:28:20 | 映画日記2008
三国志をベースによりスリリングに描いた映画。
金城武と中村獅童がなかなかいい味をだした映画だ。

三国志を知らずして楽しめるのか?と言う疑問をお持ちだと思うが、これが結構はまれる。私詩人、あまり知らないのだが、結構いい感じだ。特に戦(いくさ)のシーンは目が離せないところだ。

ちょっと、「300」の様に感じる場面があったりもして、「パクりか?これ?」と言う部分は残念だったら、まあ、2時間30分、あきずに楽しむことができたから、まあ、評価したい。それと、「早くパート2を」とも思わせてくれる。

結構、三国志をストレートに描いているので、ストーリーのギミックは期待できないが、面白さはいろんなところにちりばめてあり、とある場面では笑いを誘う場面まで用意されている。

大衆娯楽映画としては十分合格だな。

さんちゃん評価:3点(三国志を良く知ってると点が高いかも)

44 ハンサム☆スーツ (2008.11.1 福島フォーラム フォーラム1)

2008-11-02 22:21:04 | 映画日記2008
ブサイクなドランク塚地がハンサムになれると言うスーツを着ると谷原章介なるというそもそも設定がむちゃくちゃなお笑いムービー。
でも、最後には外見なんか関係ない、人間は中身なんだとメッセージを投げてくれる、なかなか良くできた映画。

まあ、やっぱり塚地のブサイクぶりがこの映画の一番重要なポイントだが、十二分に応えてくれている。塚地だからこそ成り立つ映画である。で、そこに谷原のハンサムキャラがオーバーラップしているからなおさら面白い。

しかし、面白いのはそれだけではない。
 ・ハンサムスーツを売る店長もハンサムスーツを着用している。その正体は?
 ・ハンサムスーツはスーツ毎、キャラが違うが4~5着あったが、どんなキャラか?
 ・ハンサムスーツを買いに来る次の客は?
と、思いながら見てると思いきり楽しめる。

そして、展開はあらぬ方向に・・・でも、さんちゃんが期待していたエンディングがあったが、ドンピシャそのとおりのエンディングになってとても気持ちよかった。よかったよかった、そうなってくれた!って。

意外にオススメな映画だよ。

さんちゃん評価:4点(映画もいいが北川景子が爽やかでよかった)