さんちゃんの映画日記 since2005

さんちゃんが見たという映画を斬りまくるブログ
<05年以前を復元!!14年以降旧作は各年に>

63 2007.09.29 クローズド・ノート (TOHOシネマズ川崎 シアター7)

2007-09-30 14:10:40 | 映画日記2007
竹内結子・沢尻エリカ・伊勢谷友介による行定映画・・・と、言われると期待ばかり大きくなる。しかし、しかし・・・しかし、物足りない。思いっきり物足りない。

引越しした香恵(沢尻)の部屋に、以前住んでいた伊吹(竹内)が残していた彼女の日記がおいてあった。その日記を香恵が読んでいくと、そこには伊吹が思っていた男性のことが書かれてあった。それと同じくして、香恵の前に怪しげな男・石飛(伊勢谷)が現れる。香恵は伊吹の日記を読みつつ石飛への思いにはまっていく。そして実は・・・。

話としては合格点なのだが、実際の映画としては、物足りない。予想される筋書き通りにしか発展しないからなんだろうな。テレビドラマのレベルを脱していない。映画としての魅力がまったく無い。そして、涙させようとしている様だが、心に響いてこない。まったく響かないので涙もでない。

一方で、この映画の沢尻エリカはカワイイ。そして、永作はいつものとおりでいい感じだ。が、それ以上に中村嘉津雄が思いっきり光ってた。

さんちゃん評価:2点(思いっきり物足りない)

62 2007.09.23 ミス・ポター (チネチッタ チネ9)

2007-09-24 08:03:16 | 映画日記2007
レニー・ゼルウィガーによる「ピーターラビット」誕生に秘められた感動の物語。

イギリスの社交界、そして、イギリスと言う国での女性の立場などを微妙に描きつつ、女性の社会地位を否定する部分と絵本作家として売れて行くと言う狭間を上手く描いた秀作。

まず、目に入ってくる英国の湖水地方の美しさである。ビアトリクスは子供の頃から、こんなに美しい風景を見て、絵を描いていたことが、「ピーターラビット」誕生に関与しているのは言うまでもない。こんな美しい世界で生きていけるなら、心豊かな人間に生きていけるんだろうなと思える。

一方で、英国の社交界と言う世間体を意識した窮屈な世界に納得できないビアトリクスの葛藤する思いを、夢をかなえてくれるノーマンとの出会いによって打ち消され、彼女の作品の中で生き生きした動物達を描く姿に表れていたようだ。

特別なギミックのある映画ではないが、社会に生きる女性の心の揺らぎや、階級や立場による恋愛の考え方、その中での生き様をうまく優しく描いた作品だ。最近、こんなに優しくゆったりと見れた映画はなかったような気がする。抑揚が少ないために物足りなさも感じるが、映画としては秀作だと思った。

さんちゃん評価:4点(レニーの優しさが感じられる秀作)

61 2007.09.17 包帯クラブ (109シネマズ川崎 シアター8)

2007-09-18 07:31:12 | 映画日記2007
心の傷に包帯を巻いてくれるという「包帯クラブ」
石原さとみ・柳楽優弥主演の青春ムービー。

あまり期待感は無かったが、進むにしたがってかなりのめり込んだなと言う感じだった。徐々に、映画の言ってること、彼らが言ってることに「そうだよな」って言う思いになれた。

「心の傷に包帯を巻きます」

どおってことないセリフだが、なんとも優しい言葉に思えた。
そして、映画後半に石原さとみが、

「包帯一本で世の中変えられたらめっけもんやん」

と、柳楽がはいたセリフをリピートする。その一言に共感。
とは言え、映画は「自分の力でどうにかしなきゃならない事もある。」と語っている。そんな共感出来る内容に感激。

久々に、沢山の人に見て貰いたいな。と思う作品に出会えたような気がした。

さんちゃん評価:4点(気持ちのいい一本だったな)

60 2007.09.17 スキヤキウェスタン ジャンゴ (109シネマズ川崎 シアター1)

2007-09-18 01:00:12 | 映画日記2007
日本人が日本を舞台にするが、英語で会話する、日本人による日本で行われたマカロニ・ウェスタンという作品。短銃やライフル以外に日本刀も登場すると言う映画だ。

平家と源氏がとある村で対立する映画だが、そんなコトはどうでもいい感じで、単に、二つの勢力とハザマにいるアウトローの生き様をコミカルに描いた時代風刺コメディと言ったところ。

作品的にはどうなのかなぁ~って思う部分も多々あるが、西部劇モノと言うアクションでは文句なく良かったと思える。まぁ、ギャグはかなり痛いものが多かっと言えるものでしたが・・・

しかし、最近つまらないハリウッド映画に

「最近、楽しいマカロニ・ウェスタンが無いじゃないか!」

と言う一石を投じてる様な気がしているようで、凄く嬉しかったかな。
当然、ハリウッドには届いてないとは思うが、こういう作品をみて、一刻もはやく、あのハリウッドを取り戻したいと思うのは、みんなの願いではないか・・・。

さんちゃん評価:願いとともに4点(ハリウッドへの願いを込めて)

番外 2007.09.16 マトリックス リローデッド (DVD)

2007-09-17 01:58:16 | 映画日記番外編
昨日に続き、マトリックスの二作目を鑑賞。
ハッキリ言って、このアクションにはまりきっていた。アクション満点、エージェントスミスとの戦いは笑いが出るほど楽しいかも知れない。

相変わらず、ストーリーはチンプンカンプン。
ま、人類の救世主ネオが地球を救うんだなと言うことで十分かも知れない。

ご存知でしょうが、この作品では何も解決していない。
次作でオチがつくはずだ。

まぁ、前作同様、アクションを堪能するには最高だな。

さんちゃん評価:3(ま、アクション)

番外 2007.09.15 マトリックス (DVD)

2007-09-16 10:52:31 | 映画日記番外編
いまさら・・・と思う方もいるかも知れないが、あの当時(1999年)、借りてきたビデオで鑑賞するも、40分程で断念した。

意味が分からない
何が面白いんだか良くわからない
非常にうっとおしく感じる

って感じだった。でも、今回、知り合いが「面白かったよ!」と言っていたので、まあ、面白いも面白くないもちゃんと見ないといけないな、と思うところもあり、まずは1作目を見ることにした(最近、この三部作は1本980円で売ってることもあり・・・)

結局、見た感想は、あの当時よりは見方が分かったような気がするが、やはりモーフィアス側とエージェント側が戦い合う理由があまり明確な感じがしない。というか、それよりも「マトリックス」の意味だとか、ネオがその世界に入り込む説明が強すぎて、戦い合う理由が良く分からない。モーフィアスは救世主が必要であったことはわかった。

とは言え、アクションシーンの数々は、見る側を納得させるものでもあるし、有名な弾丸をよけるシーンや見えない動きを表すシーン、すばやいパンチを繰り出すシーンなど、笑えるほどの面白いシーンも満載だ。まぁ、007にも通じる部分といったほうがいいかもしれないが、理由がどうであれ戦うアクション映画なんだと思えば楽しい映画なんだと思う。まさに、ハリウッド的だと言って過言ではあるまい。

理屈抜きにアクションを楽しみたい人向きだな。

さんちゃん評価:3点(良い部分と悪い部分での点の取り合いで平均点かな)


59 2007.09.08 ママの遺したラヴソング (目黒シネマ)

2007-09-09 12:24:25 | 映画日記2007
2004年、スカーレット・ヨハンソン×ジョン・トラヴォルタ競演のヒューマンストーリー。

母親を失った少女は、遺産として残った家に戻ると、母親の愛人らしき男、元文学部教授が住んでいた。やむを得ず同居するが、衝突するなかで様々な葛藤や謎を解いていくと・・・なんと・・・。

トラヴォルタがあまり好きではなかったが、この映画ではなかなかいい役者ぶりが伺える。スカーレットは期待とおりの女優だったが、トラヴォルタのよさが際立っていた。(かなり見直した・・・とは言え、昔の作品を見ようとはおもわないな・・・)

ジックリ見ていた割には、そうなんか?って思う部分もあったが、後半涙できる。一応、見ておいて損はしない作品だな。

さんちゃん評価:4点(ちょっと甘いかなぁ~)

58 2007.09.08 恋愛睡眠のすすめ (目黒シネマ)

2007-09-09 07:45:13 | 映画日記2007
2006年フランス・イタリアの合作映画。
妄想癖のような、現実と夢の世界が切り分け出来なくなった男の恋愛ドラマ。

シャイで恋愛も失敗ばかりしている男のアパートに女性が引っ越してきた。そんな隣人に恋した彼は、夢の中で彼女と付き合いたいと思うようになり、夢の中で彼女は恋人となり、彼はそれを現実と思ってしまう・・・と言う映画だ。

見る側が、「これは現実?」「夢の中?」という区別しにくいパラレルワールドに対して腹立たしく思える。何が言いたいかが分かりそうだが、見ている側が「もっとハッキリしろ!」と思ってしまう感じだ。

疲れる。デヴィッドリンチのパラレルワールドと違った、切り分けのつきにくいパラレルワールド。もう、いいや・・・的なノリになってしまう。

さんちゃん評価:2点(恋物語は切ないが・・・)

番外 2007.09.04 ドッペルゲンガー (DVD)

2007-09-04 11:22:01 | 映画日記番外編
その姿を見ると死んでしまうと言う「ドッペルゲンガー」をテーマにした映画。
役所広司、永作博美、ユースケサンタマリア共演の異色の作品。

人間の多面性をドッペルゲンガーの分身を用いて描いている。
自分の分身との葛藤と自分自身での葛藤とが上手く調和しているような。
二面性をうまく描いてなんとも分かりやすい。
ただ、映画後半がドッペルゲンガーがなくなり、本当の自分の本性を表した中での展開は、果たしてこの映画的に必要だったのだろうか?なにか言い訳っぽくも感じなくてもない。

でも、この映画、なんか訳のわからないロボットが話の中心にいるってことはなんとも不思議な感覚を持たせてくれている。そのロボットに意味があるのか?って思いつつ話がどんどん先に進んでいく。まあ、その何気ないストーリーの展開に一役かっているような気もするね。

まぁ、でも、良くできてる楽しい映画だ。適度のサスペンスも盛り込んだ作品だ。映画館で見るべきだったなぁ~。

あと、永作博美がなんともいいなぁ~。ドキっとする。

さんちゃん評価:4.5点(後半をどうまとめるかをもう一度考えたらいいかも)

57 2007.09.02 Life 天国で君に逢えたら (チネ・チッタ チネグランデ)

2007-09-02 23:56:13 | 映画日記2007
ガンで亡くなったプロサーファー飯島夏樹さんの半生は描いた真実の話。

飯島夏樹さんに大沢たかおが結構似てる。
彼がウィンドサーフィンで活躍し結婚して幸せな時を送るが、ガンの病魔に襲われてしまう・・・。

夏樹と家族の関係を描いているが、どうも綺麗に綺麗に描こうとしている様な気がした。現実はもっと大変でもっと悲惨だったんじゃないかと・・・。どうも見ている側が本気になりきれないのは、そういったところにあるんだろう。

涙を流せると言うのも厳しいか・・・家族よりも友人との別れのほうが辛かった。
先輩であり師匠でもある藤堂の急性白血病での死。なんとも物悲しい話だ。
でも、夏樹は天国で藤堂にあうんだろう・・・。

涙を流したい人に十分に応えていないが、家族とのやり取りや友人とのやり取りで感動はできるので、そういった見方をするといい。

さんちゃん評価:3.5点(まぁ、悪くはないが、良いとも言い切れない)

56 2007.09.02 ラッシュアワー3 (チネ・チッタ チネ12)

2007-09-02 23:23:44 | 映画日記2007
お馴染み、ジャッキーチェン&クリスタッカー共演の6年ぶり、ドタバタポリスアクション。いやぁ~、大変だよ。2時間無いが、疲れる疲れる。笑い疲れてしまうほど、ギャグ満載だ。

マフィアの謎を知った大使の命が狙われ、娘まで誘拐されると言う・・・。
マフィアの謎解きと、新たな敵、守らなければならない女性、助けなければならない娘と・・・ストーリーはしっかりしたものになってるせいか、前作よりは楽しく見れた。

加えて、真田広之と工藤夕貴の日本人勢が頑張っていたかな。
大使の娘役の張静初(チャン・チンチュー)が奥菜恵のようでカワイイ。

ま、でも、主演の二人のギャグ爆裂さ加減が見事だ。笑える映画が好きな人にはいいだろう。特に、大使の娘が通う空手教室での、「ユー」「ミー」のくだりが本当にバカバカしくて笑いが止まらない。見事だ。

これも暑い夏にスカッとさせてくれるような映画だ。

さんちゃん評価:3点(映画としてはどうかなぁ~)

番外 2007.09.01 彼女は夢見るドラマ・クイーン (DVD)

2007-09-01 16:29:41 | 映画日記番外編
リンジー・ローハン主演のおバカな青春ムービー。
(解説には「キュートな青春ムービー」って書かれてる)

ニューヨークに住み、スターを夢見る女子高生が、なぜかニューヨークから離れニュージャージでとあるロックバンドのことで、ドタバタを展開する。同級生との確執や裏切り、親に対するウソ、突然現れるいなくなったはずの父親。

しかし、ふとしたことから、バンドのメンバーと親しくなり、確執のある同級生にでっち上げられた嘘つきの称号から、そのバンドメンバーの出現により脱却する。
そのときの同級生とのやりとりがこの映画のメインだが・・・ちょっといい感じに思えるが、まあ、2時間まってこんなもんなの?って感じもしないこともない。

ま、見る価値があるとはいえないな。時間つぶし程度だな。

さんちゃん評価:3点(まあまあくらいかなぁ~)