さんちゃんの映画日記 since2005

さんちゃんが見たという映画を斬りまくるブログ
<05年以前を復元!!14年以降旧作は各年に>

33 2007.04.30 バベル (Tジョイ新潟万代スクリーン6)

2007-04-30 22:05:29 | 映画日記2007
期待の『バベル』、全然期待に堪えてなかった。

この映画のテーマは「家族愛」か?
でも、それを描くにはココまで仰々しく描く必要があるのかなぁ~
と、なれば、意味がわからない・・・。
やっぱり、「バベルの塔」か?パンフレットには「バベルの塔」との関係性が書かれているが・・・なんか納得いかない。でも、バネルの塔が違った7層からなる建物であることと、その間をつなぎ合わせるものを世情にたとえたときに、それが「愛」なのかも知れないという仮設が、この映画に息づいている様な気がする。

さて、この映画を見たもの誰もが「こりゃ、菊池凛子の映画だな!」と思うに違いない。まぁ、ケイトブランシェッドは映画早々に撃たれてしまうので仕方ないが、ブラッドピットも役所公司も足元にも及ばない感じだ。
言葉がしゃべれない上に、ヘアヌードばりの体当たりな演技は圧巻だ。

と、思いつつも、結局映画は疑問符をたくさん抱かされながらエンドロールを迎える。どうしてそうなの?何が言いたいの?メッセージは何???ということを見る側に伝えていると思えないなぁ~

しかし、3つの話が交錯してる割に、時間が一致してないのはなんでだろ?その意図はなんだ?

さんちゃん評価:2点(で、結局、何が言いたいんだ???わかるかっ!)

番外 2007.04.29 僕はラジオ (DVD)

2007-04-30 11:18:50 | 映画日記番外編
アメリカンフットボールを題材にした映画は数あれど、フットボールの監督とチームの近くでいつも現れる知的障害の青年との交流を描いた映画というのはなかなかない。

監督役にはエド・ハリス。彼の人間的な魅力にこの映画が成り立っている。
で、妻役がデブラ・ウィンガー。彼女はそうか・・・。ふーん、なかなかいい感じ。

監督に徐々に近づいていく青年ラジオ(ラジオが好きでそう呼ばれるようになった)は心を開いていく。本当は心やさしいがなかなかそれが表現できない。だが、そうしているうちにチームの世話役となるが、世間は良く思わない人がいる。そんな中で周囲の人と監督と、そして本人の係わり合いがなんともハートウォーミングである。

久々に心にささるヒューマンないい映画を見たなぁ~と言う感覚になったな。
2003年の作品だが、映画館で見逃したのは残念。
ちなみに、実話ベースでこのラジオはいまだ現役でカレッジの名物コーチとして活躍しているそうだ。

そんな優しい「ラジオ」に会いたい人は、ぜひこの作品をごらんあれ。

さんちゃん評価:4点(自分の心に問う一つのカギかもしれない)

番外 2007.04.29 デイジー アナザーバージョン (DVD)

2007-04-29 15:10:18 | 映画日記番外編
昨年10本目(5月27日)に見た韓流ハードボイルドラブストーリー。
しかし、アナザーバージョンということで、本編よりも男性の心理を多少描いている。が、まあ、あまり代わり映えしてないなぁ~と言う感じがする。

よくも同じような場所でドンパチするなぁ~と言う感じもしないでもない。
市民もそんなに銃撃戦がおおいとなかなか出歩くこともままならないんじゃないか?

絵描きの女性。その女性を好きになってしまった狙撃者。絵描きに出会い謎の捜査をする刑事。この三人の関係が微妙に描かれている。デイジーの花を彼女に届ける狙撃者。刑事が届けていると思い込む彼女。おとり捜査で狙撃者を逮捕しようとする刑事・・・おとり捜査で殉職をしてしまう。殉職はその狙撃者のせいだと追い詰める彼女・・・。最後は・・・

何度見てもいいですなぁ~。
この映画を見ると、ヒトは本当にワルになれないのかなぁ~。と思ってしまう。
ヒトを殺す人間を捕まえて「ワルになれない」というのもいかがかと思うが、情が移ってしまった気持ちのゆらぎが旨く描かれていうる。

ま、それとしても、やっぱり「サイダス」はいい映画を作ってくれる。

32 2007.04.21 ラブソングができるまで (チネチッタ チネ7)

2007-04-22 18:42:30 | 映画日記2007
ヒュー・グラント、ドリュー・バリモアの優しさ溢れるラブコメディ。
なんと言っても、ダメダメ男を演じたら右に出る者がいないヒュー・グラントの好演が久々に堪能できる。

80年代ポップスグループで一躍スターダムに躍り出た彼も時が経つにつれて世の中から忘れ去られる存在になり・・・と言う設定がいかにもヒュー好みの設定だ。

現代のアイドルから曲の依頼が入ったが、なかなか作詞がうまくいかない。専門家に依頼しても、なんともシックリこない。そんなところに、植木の手入れに現れるソフィー。彼女の何気ない歌からひらめき、名曲が誕生しようという話だ。

確かに、こので出来上がる"愛に戻る道/Way Back Into Love"が、なかなかの名曲だ。この曲がかなりの映画のポイントになって、そこにラブストーリーがなんとなく展開している。それが無理なく自然に感じれることが、この映画の「優しさ」なんだろう。

まぁ、80年ポップスを堪能してきた方、思いっきり笑ってください!

さんちゃん評価:4点(これはDVDでもう一回みたいね!)

31 2007.04.20 ロッキー・ザ・ファイナル (109シネマズ川崎シアター6)

2007-04-21 21:50:19 | 映画日記2007
60歳のロッキーが最終章を飾る話題作。
この作品をもって「ロッキー」は完結を迎える。(はず)

ここ最近、スタローンがスクリーンに登場すると、「ラジー賞候補」と言われているが、この作品もきっとその候補の名前を連ねるであろう。
ただ、これまでのロッキーシリーズを見ている者からすると、この作品は十分に楽しめるところからすれば、ラジー賞候補であろうと関係はない・・・。

さて、これまでの作品もそうだが、ボクシング映画というが、実はこの映画はエイドリアンへの愛を綴った作品なのだ。どのシーンにもエイドリアンが登場し、これまでの彼らの語りを振り返っている。今は亡きエイドリアンが登場することでかなり厚みのある映画のように感じた。まあ、当然のことだが兄のポーリーやセコンドのデューク、息子のロバートも、ロッキーの周りを固めている。
今回は、1作目で説教を受けた女の子が成長した姿で登場してくる。そんな場面に昔を思い出してグッとくる。

まぁ、正直なところ、(5作目は見てないが)ロッキーシリーズを見てきた人間からすると、十二分に楽しめる映画になっている。ただし、これまでのシリーズを見てない人間からすれば、全然楽しめないかもしれないな。

さんちゃん評価:4点(泣いた、泣いた、よかったー!)

30 2007.04.14 ブラッド・ダイアモンド (109シネマズ川崎 シアター7)

2007-04-15 01:00:25 | 映画日記2007
血の宝石、まさにタイトル通りの映画だった。
金になるモノだからこそ、奪い合いが蔓延って命が奪われていく。
そんな現実を描いている。

ただ、そんな中にも、ダニーとソロモン、ダニーとマディー、ソロモンと息子それぞれのつながりを旨く描いていた。

ダイアモンドに群がる人達・・・その中での人間関係、見る側を飽きさせないように出来ている。スリルとサスペンス・・・そして、最後は・・・。
現実(今となっては、様々な制度で命の奪い合いも減ってはいるが)の厳しさを旨く映画に投影して社会派でありながらもエンターテイメントを忘れていない部分に好感が持てる。

デカプリオが出演していてココまで褒めるのも珍しいが、彼の映画の中ではかなりポイントが高いと思った。めずらしいぞ、ココまで褒めるって。

さんちゃん評価:4点(満足!デカプリオがかなりカッコイイ!!!)

29 2007.04.13 ゆれる (目黒シネマ)

2007-04-14 19:25:08 | 映画日記2007
昨年も見た「ゆれる」を再度。

香川照之演じる兄が、事故なのか?殺人事件なのか?を問われる映画。
その中で、オダギリジョー演じる弟との微妙な関係を描いた秀作。

今回も、自分の立場(私も次男坊)を投影して、オダギリジョーの行動を考えていた。弟の気持ちが良くわかる。ただそこまで冷酷になれるだろうか?という疑問を抱いてしまうが・・・。

最後、「にいちゃん」と叫ぶところもなんとも胸詰まる思いだ。

さんちゃん評価:4点(やっぱいい映画だ・・・)

28 2007.04.13 パビリオン山椒魚 (目黒シネマ)

2007-04-14 17:29:03 | 映画日記2007
非常にコメントしにくい映画だったなぁー。

美人4姉妹を擁する財団が管理しているのが「山椒魚」。
150年生きているといわれる山椒魚、伝説では背骨を骨折しているらしく、その事実調査をお願いされるレントゲン技師がオダギリジョー。まぁ、心地良い笑いは提供してくれる。

結局、メインストーリーが何を言いたいかが全然わからない。
かと言って、前衛的なものでもない。

ま、そんな状態なんでオススメも出来ないなぁ~。

さんちゃん評価:採点不能(理解できてない・・・)

27 2007.04.07 ラストキング・オブ・スコットランド (TOHO川崎 スクリーン1)

2007-04-08 23:24:52 | 映画日記2007
アミン大統領の実話を元に、ある程度脚色を施した映画。
さすがに、アカデミー賞主演男優賞を取るだけのフォレスト・ウィテカーの演技が見ることができる。

アミンはクーデター以前の彼と大統領に就任してからの違いが描かれている。
立場が人を変えるというパターンだが、心の弱さから人を信じれなくなり虐殺を
繰り広げる彼の姿が垣間見える。
一方で、クーデター直後に知り合ったスコットランド生まれの医者を気に行って
しまい、自分の主治医として雇い、自分の行動にまでアドバイスが欲しいと要求
されるドクターの苦悩を良く描いている。

アミンの行動に疑問を持ってしまったことと、自分自身のした過ちからアミンの下を離れようとするが・・・

最後の最後まで目が離せなかったこの映画が個人的にかなり楽しめたと思う。
ちょっと目を背けてしまう場面もあるが、スリリングで最後まで楽しめる。
ちょっと気分的に思い雰囲気になるかもしれないが、まあ、人食いアミンとまで言われた大統領を描いているのでしかたないか。

さんちゃん評価:4.5点(ある意味、心に残ったかな)