山田涼介、芳根京子、佐々木蔵之介という不思議な組み合わせで製作された2020年の作品
記憶屋は人の消したい記憶を食べることが仕事。人はだれしも消したい記憶があるが、その記憶を食べて消すという。
まぁ、都市伝説なんだけど、そういった不思議な部分にフォーカスを当てた映画だが・・・。それ以上はネタバレになるのでやめておこう。
やっぱり、見どころは芳根京子かな。どこにでもいる少女。そして、まさにどこにでもいる幼馴染を好演している。
この映画のキーポイントでもあるかな。途中、”えっ”って思える部分もあったが、なんかそれは最後になってオチがついていたような気もする。
そして、役者としての佐々木蔵之介も彼らしい自然な振る舞いがイイ色を付けていたような感じもする。
その中で演じた山田涼介も、周りに恵まれたなという感じだ。
ジャンルが一応ドラマ・ホラーということになっているが、別にホラーという感じを受けない。
ま、そりゃないよとは思うけど、面白かったかな。
さんちゃん評価:3.5点(こういうホラーもあるんだなと感心した。なかなかおもしろかった。芳根京子を抱きしめたくなったなぁ。)
女の子はかわいいと思われていればなんでも許されると思っている勘違い女に焦点をあてた案外シリアスな2015年の作品。
まぁ、誰しもが可愛いといわれたい事実はあるだろうが、それを武器にしているという外見は可愛いが内面ブスな女の子が登場する。まぁ、そういう女の子も実際存在しているんだろうな。
ただ、いろんな人と接してる中で、可愛いだけでは許されない事柄が多く表れてきてその中で苦悩にあえぐ彼女の姿がまた意地らしく見えるが、性格さえよければ抱きしめてあげたいと見る側もそう思ってしまう。そういう意味ではドップリと映画にはまっている自分がいる。
いつしかこの女の子は外見も内面もどちらもかわいい女性を目指すという形にはなっていくが・・・
まぁ、女同士のドロドロとした世界を描いているのも、またなんとも不思議な世界だなという見方をしてしまうだろうな。
さんちゃん評価:3点(まぁ、興味深いが面白い映画ではないし、映画としてどうなんだろうと疑問もある)
芳根京子初出演で初主演の震災後の福島での日常を描いた作品。2014年。
芳根京子は第二の多部未華子を事務所が狙っていたような感じがするが・・・今はちょっと違った感じで安心するが、このころはその路線って感じに思えた。
作品は、弟を蛍狩りに行った川でおぼれて失ったという背景をもちつつ姉妹の葛藤をベースに、高校での生活を中心に描いた好作。
舞台が福島の伊達郡桑折町。登場する高校の吹奏楽部員の体操着、背中には「HOBARA」の文字も見え、まさにあの福島をベースに描いていた。
試したことはなかったが、桑折駅付近から保原高校まではチャリンコで行けるのかなぁーとか思いつつ福島を思い出せてくれた。
弟を失った二人の姿と、地震からの復興に向けた人々の姿と、未来に向かっていく若者の姿と、そして町のイベントなどの地域復興の様子など、人も町も動いているんだというところをうまく描いているという感じの作品だった。
なんか思いが詰まって重いかなと思わせるわりに、ほのぼのしみじみという言葉も思いつくくらいイイ感じの1本だったかな。
さんちゃん評価:4点(福島に住んでいたという自分もなんかよかったと思えた。)
中井貴一主演の政治家コメディ。2019年作品。
投石が総理大臣の額にあたり、記憶喪失・・・から始まるクスクス笑い続けられる作品になっている。
まぁ、内容もさることながら、あんな所に、こんな所に・・・あんな人、こんな人がという面白さも良いエッセンスになっている。
しかし、中井貴一のコメディはイイ感じだし旧友佐藤浩市もうまく脇をおさえているし、ディーンフジオカと小池栄子のサポート布陣がいい感じにサポートに徹している。加えて夫人役の石田ゆり子も自由気ままに演じてる感じもいい。
まぁ、娯楽映画としては満点だな。2時間楽しめた。
さんちゃん評価:3.5点(おもしろいおもしろい)
なにわ男子・長尾謙杜に山田杏奈と八木莉可子が花を添える2/11よりAmazon Primeで独占配信の作品。
正直なところ映画に比べても遜色ないし、ジャニーズのタレントが主演というわりに、かなり真面目で良く出来たイイ作品だ。
個人的にはこういったファンタジーものも好きだ。
死んだ者が死んだ者の体を借りるという、どこかで聞いた事もあるような経緯の映画だが、ちょっと変わっているのは、借りた体がなぜ死ぬことになったのか?その原因は何か?という謎を解いていく内容になっている。交通事故なのか病気なのか、はたまた自殺なのか・・・という疑問を投げ掛けつつ、高校生活を送る主人公のさまざまな推測と葛藤が垣間見えてくる。全体的になかなか良く出来ている。
映画に登場する可憐でかわいい女性二人が、違ったタイプの女性を演じてサポートしているあたりもまた見どころになっている。
こよなく愛されていた主人公がうらやましいなと思えた。
さんちゃん評価:4.5点(死界の管理人とか言うのが出てくる割にオチャラケていなくて真面目な展開が気持ちいい)
菅田将暉、小松菜奈のダブル主演、2020年の作品。
まさに糸のように様々なことが絡み合いつつ、最後はきれいな縦糸横糸として紡ぎあっている、心に残るような作品。
二人の出会いは家庭内暴力に悩まされる女の子とそれをどうにか守ろうとする男の子・・・という展開に、この映画のオープニングとしては「つかみはOK!」状態。その後の展開はどうなるのか?と思わせるところで中島みゆきの「糸」が主題歌として流れてくる。
引き離された男の子の方は、北海道にいればきっと会えると信じていたが、女の子の方は親の愛人からの暴力から逃げて一人で生きていくために様々な苦悩を乗り越えて生きた。そんな二人の間には大きなすれ違いが起こったんだと感じ、以降は常にすれ違いの繰り返しを描いていく。
しかし、様々な状況を乗り越え、最終的にはハッピーエンドとなった。よかったそうなってくれてと、期待に応えてくれて心に染みた。
「今度こそ、その手は絶対に離さないよ。」という言葉で無かったが、菅田将暉の顔にはちゃんとそう書いてあって。
なんか私生活にもつながっているような気もしてならないのは邪推だな。(すみません)
さんちゃん評価:4.5点(まぁ、だからと言って名作という話ではないな。)
篠原涼子、芳根京子共演のコメディホームドラマ。
反抗期の娘に対して嫌がらせのキャラ弁の応酬。高校3年間作り続けて、娘の気持ちも徐々に軟化して、最後にはホロっとさせられるキャラ弁に感動を覚える。なかなかどうして、もっと話題になってもいいドラマだなって思った。
このドラマに花を添える二人の女優が見事だったといえる。まぁ、コメディにももってこいの二人だなと思えるくらい。また、二人とはちょっと違ったキャラを演じた松井玲奈もい感じのお姉ちゃん役だったと思った。
加えて、映画監督も時折入れてくるコメディにちょっと笑えた。大爆笑じゃないところがまた映画としてのエッセンスとしてちょうどよかった。
さんちゃん評価:4点(見ておいて損はしないな。しかし、なんど終わんだよ・・・とツッコミたくなった。オチもないのに。)
石田ゆり子主演の2019年作品。
海外特派員の仕事をしている彼女が友人の紹介で有名ギタリストと出会い恋に落ちていく。
しかし、お互いにパートナーがいる身であり、距離感もあってうまく行かないだろうとみていると、ギタリストが携帯電話をタクシーの中で忘れるという一件が起こり、女マネージャーがタクシー会社に確認し受け取るところから・・・二人の仲に亀裂が入るようなことが起こってしまう。その一軒から二人は別れてしまう・・・。
という展開だが、結局石田ゆり子にばかり目を奪われてしまう自分がいるが、相手役が福山雅治という所がなんとも納得いかない配役だ。まぁ、仕方ないと思いつつ濃厚なキスシーン止まりでちょっと安心した。
映画の内容については昼メロ的で特別な思いもしない。石田ゆり子の姿が見れてうれしいと行ったところだ。
さんちゃん評価:3.5点(石田ゆり子に見とれてしまいそうだ)
2015年作品。ロバート・デニーロとアン・ハサウェイのちょっと笑えるヒューマンな映画。
まぁ、デニーロはどんな役を担当してもさすがデニーロという味を出していた。
一方、お嬢様アンはキャサリン・ゼタ・ジョーンズばりのキャリアウーマンという、まぁ、なんとも複雑な感じではあったけど、個人的にどうかな?というのは置いといて、なかなかどうして、イイ感じで演じていたように思えた。
人は人にやさしいと集まってくるし、その人の人生も豊かになるという、気持ちがイイ内容になった。
自分もそんな男になれているかなと振り返ることのできる映画だし、それが今後の人生にいろんな意味で展開していくんだと思える内容に、笑いあり涙ありで二人とそれを囲む人たちがまぶしく見えた。
自分にも明るい未来があるといいな。それには自分の日々の行いなんだって。
さんちゃん評価:4.5点(語り続けるような映画ではないが、自分の人生にたくさんのことを投げかけてくれる秀作)
2004年作品。
まぁ、セックスを論じるという難しいところを描いているが・・・
「セックスは論じるものじゃなく、情熱なんだ」というセリフが登場するが・・・んなもん、そんなセリフを聞くために1時間半映画を見てるわけじゃないんだ!とちょっとムッとした。
昔むかしの話なんだが、結構シュールな性格の大学生が真剣にセックスを論じようとしているのだが、性格が合わないのかどうも論議がすれ違っているようにも思えた。それでそれでと問いかけたいが結局はなんの答えも出てないというか出せてない。そして最後は上の一言におちてしまうという何ともガッカリ感満載な映画だった。
ま、観る価値は探し出せなかったな、わたしには。
ただ、速記者役で出てくる二人の女性のうちアリス役の女性がかなりきになったなー。
スチールではもう一人の方が気にはなったが・・・。
さんちゃん評価:1点(結局、なんだったんだろうかなぁ~。情熱で片づけていいのかなぁ。)
非常に面白い。さすが大泉洋ほかムロツヨシという感じがした。
2020年製作の日本映画。
歴史は何が本当かわからないという疑問から起こりえる"だったかも知れない"を描いた映画で、コメディエッセンスを十二分に利かせた魅力的な作品だ。
結局は見ていると学問として教わった"歴史"とは不確定な話の中で教わりテストで点を取りながら一喜一憂していたことが不思議でならなくなってくる。それは学問ではないような気もする。裏返して言えば、こんな面白い裏話があるのであればもっと歴史も正面向いて授業を受けていたかも知れない。なんとも残念だ。「大奥」のあたりの話も似た気分になった。
そういう意味では、気持ちを動かしている映画に軍配を上げたくなる。
ま、でも、だからと言って歴史が好きになるというわけではないが・・・。
さんちゃん評価:4点(んなアホなという思いと、笑いのエッセンスがとても楽しい)
尾野真千子、内山理名、萬田久子、麻生祐未、國村隼、風間トオル・・・
キャストに金かけすぎな意味不明な2011年の映画
これ、理解しろという方が無理。メインキャスト3人がシンクロしてるからって何の違和感もなく入れ変わったり、恋人としてくっついたり、実は痴ほう症になっていたり、この女は何者なんだ?と思わせたりと、かなりの疑問よりも、はなっから全く意味が分からず、けだるいセリフ回しで1時間半はかなりキツイ。
何か原作やら漫画やら存在しているのであれば前もって入れておかないと納得できる映画ではない。それか「マルホランドドライブ」のように数で謎を解き明かしていくか・・・。という前情報が欲しい。なんか時間の無駄のような気がする。
さんちゃん評価:1点(何かを知ると化ける映画のような気もする・・・)
ちなみになんの手がかりもない・・・。
まぁ、何をいまさらという感じではあるが、Amazon Primeのメニューを見たら気づいたんで勢いでポチっとしてしまった。
東京メッツに水原勇気という女性ピッチャーが入団するという話。活躍したように描かれているが、実はルーキーイヤーでは1勝3敗だったんだよな。40歳を機にコーチ兼任で復活するが、それは原作の話。
映画は、やはり、水原勇気役の木之内みどりだろうが、原作も含めて野球選手としては細すぎ。かなり違和感がある。あと、左で投げたり左で打ったりする選手がたくさん登場するが、違和感アリアリでみんな右だろってツッコみたくなってしまう。
ま、野球好き向けの娯楽作品としては合格といえるだろう。見てちょっとだけ満足した自分がいた。
さんちゃん評価:3点(まぁ、可もなく不可もなく・・・かな)
ほのぼのとする一風変わったファミリードラマ・・・かな。
個人的には西田尚美、市川実和子、栗林藍希・・・出てくるキャラクターがみんなイイ感じに思える優しい映画だなと思えた。娘の栗林の青春ものと思いきや、西田と市川の青春時代の葛藤を娘が一回り大きくなるためのエッセンスだったりしてちょっと泣ける。こういう映画もなかなかいいなと思えた。
ただ、懐かしのバンドのチョコスリとか言う中途半端なバンドのサウンドが全く刺さらなかったし、それをあこがれている登場人物の気持ちもイマイチ伝わらない。ま、憧れでDJやったりバンドをやったりというところはわからないでもないが。
見といてイイ感じの作品だった。
さんちゃん評価:3.5点(ささる曲ならもっと評価は高いが・・・)