さんちゃんの映画日記 since2005

さんちゃんが見たという映画を斬りまくるブログ
<05年以前を復元!!14年以降旧作は各年に>

74 2007.11.23 四分間のピアニスト (109シネマズ川崎 シアター3)

2007-11-24 08:58:42 | 映画日記2007
「せめて4分は待って!」と言う、なんとも切ない結末のこの映画だ。

ジェニーはいくつかの障害事件で刑務所にいる身ではあるが、彼女の才能を開花させようとする老婆トラウデ、この二人の葛藤の中に成り立っている、それは壊れやすいような人間関係と裏づけされたピアニストとしての実力・・・。

このジェニー役のハンナー・ヘルツシュプルングだが、約1200人のオーディションの中から選ばれた本国ドイツでも無名な女優の一人であったが、この役を勝ち取ることでシンデレラのごとく銀幕に現れた。個人的にも見事な演技に感動した。

さすがにドイツ映画と言うだけあって、知ってる俳優は出てこない。が、そんな事は関係なく琴線に触れる感じがした。

ま、でも、音楽ファンからすれば、最後の演奏シーンは圧巻!
クラシックの垣根を取っ払った感覚をうまく伝えている。

さんちゃん評価:4点(静と動のコントラストが見事だ)

番外 2007.11.17 HELP! (DVD)

2007-11-18 00:18:37 | 映画日記番外編
ビートルズ主演のカラー1作目の映画。
「えっ?いまさら???」と思われるが、実はかなりの画像調整したニュープリント版がリリースされた。(内容については特典ディスクに収録)

内容は今更なので、コメントはありませんが、さすがに画像が鮮明で綺麗になった事によって、何か違う映画を見たような気がした。特に"恋のアドバイス/You're Going To Lose That Girl"のシーン(スタジオでレコーティングしているシーン)は、見違えるようなシーンの連続だ。その中でも、リンゴが吸って吐き出された煙だ。あんなに煙が出てたんだなぁ~と。そして、この曲の中に効果的に使われている逆光のシーンと組み合わさってとても不思議にいい雰囲気が醸しだされている。


また、特別ディスクの中にはとんでもない事が監督のリチャードレスターの口から語られている。詳しくは、見ていただきたいが、その状況こそが"恋のアドバイス/You're Going To Lose That Girl"のシーンに現れている。

65年に公開された映画が40年以上経過したにもかかわらずニュープリントされたて、ビートルズファン以外でも楽しめる娯楽作品になっている。ファンには一番愛された作品だね。

さんちゃん評価:5点(文句ないです!)

73 2007.11.13 バイオハザードⅢ (109シネマズ川崎 シアター1)

2007-11-13 23:16:30 | 映画日記2007
ミラ・ジョヴォヴィッチ主演、シリーズ三作目にして一応ファイナル。
基本的にはゾンビの登場するアクションホラー映画。

まさに、今回こそアクションホラーと言う感じで出来ていた。

ファイナルなので、今回のテーマはこのバイオハザードによるゾンビ達の収束にある。ただ、主人公のアリスには今回で収束させようと思っているわけではないので、結構自然にストーリーは進んでいく。が、まあ、いつも通り、場面場面は不自然なのかもしれない。ゾンビは人間だけではなかったり、突如動作が機敏なゾンビが登場したり、とうとうなんかムリクリにボスキャラが登場したり・・・。

でも、コレまでの2作に比べて、迫力満点で、音で画像で見ている人間を恐がらせている。全編、ノイズがかったサウンドになっているが、そのノイズの強弱で見ている人間を上手い具合に恐怖に陥れる。見事だ。(ノイズがうるさかったと映画館に文句を言ってる人が何人かいたけど、ありゃぁ演出やで。)

ラストは賛否両論あるかもしれないが、見た感じは上手く落としたなと言う感じで納得感も得られた。

まあ、なかなか語れない内容がてんこ盛りなんで、歯がゆいですが、やっぱり、この作品がDVD化されるときは前2作も同時に購入して(トリロジーセットがきっと出るな)、振り返って見直したいって思った。

アクション最高、ゾンビ爆笑!
やっぱ笑ってしまいましたわ。

さんちゃん評価:4点(文句はないな。名作とはいえないが・・・)

72 2007.11.10 オリヲン座からの招待状 (109シネマズ川崎 シアター3)

2007-11-12 00:18:20 | 映画日記2007
宮沢りえ、加瀬亮の昭和を背負った映画館を舞台にした映画。

映画全盛時代に繁盛したオリヲン座が、テレビの普及などに伴い苦しい時代をむかえた。そんな時代を旦那をなくした未亡人の女性と映写技師の弟子となった男が、いかにオリヲン座を守っていくか、巷の心無い人々の中傷に耐え、小さな友達が出来、子供のための映画館を運営していくと言う、ニューシネマパラダイスチックな名画。

個人的には十分に刺さりました。シネコンが増えたこのご時世、その裏には閉館に追い込まれる映画館も多数存在してるんだなと感じざるをえない映画。ただ、だからと言って悲惨さを描いた映画ではなく、「やっぱり映画館は夢の様な世界なんだ」と言う思いがイッパイ詰まっている。映画への愛情でイッパイの映画だ。

映画好きならこそ、その裏側まで深読みでき、納得のいくものかなぁ~って感じた。

シネコンはビデオ屋さんの延長、映画館こそが映画を見る王道なんだと・・・

で、キャストはまずは「りえちゃん」。先日のインタビューでは気持ち悪いほど痩せたなぁ~と思ったが撮影時は若干肉付いていたけど、まあ、痩せた感じには変わりはなかったな。演技はしっかりしてた。後に一段と痩せたかなぁ~って感じ。
加瀬亮は、どうもハッキリとしない様な部分がなんともいい感じで。
だが、師匠を演じた宇崎竜童がまたなんとも・・・良かった!

こんな映画もいいなぁ~

さんちゃん評価:4点(映画館の今昔、考えさせられるなぁ~)


71 2007.11.07 クワイエットルームにようこそ (109シネマズ川崎 シアター3)

2007-11-07 22:18:33 | 映画日記2007
内田夕紀主演、精神科病棟を舞台にしたブラックコメディありの、シリアスムービー。脇を固めるのが、大竹しのぶ・蒼井優・りょう・ハリセンボンと言う顔ぶれに期待感が高まる。

本人の些細な気の迷いから多量のアルコールと睡眠薬の摂取から、自殺願望と捕らえられ精神科病棟に入ってしまう・・・。その精神科病棟での人間関係と、無事退院に向けての周りの人々との関係を面白可笑しく、またシリアスに描いている。
意外な展開な映画に、見る側がついていくことに大変な思いも多少あるが、斬新し初々しさがなんともいいエッセンスとなって効いている。

こと精神病、扱いが難しい部分もあるが、うまく捕らえて描いているように思えた。(中には「違う!」と思った人もいるかもしれない・・・)

全編的に、意外な展開だったこの映画をとても楽しんだような気がした。

しかし、内田夕紀ってカワイイなぁ~

さんちゃん評価:4点(読みと違って楽しかった)

70 2007.11.03 ALWAYS 続・三丁目の夕日 (109シネマズ川崎 シアター7)

2007-11-04 01:39:00 | 映画日記2007
みなさんご存知の映画の続編。舞台は前作から数ヶ月、あの二人の関係はどうなったのか?鈴木オートのハチャメチャぶりは今回どうなのか?淳之介はまた父親に持っていかれるのか???と、期待たっぷりで見に行った。

いきなりオープニングからすごい!ここでは言えない(パンフも「映画を観るまで、開けちゃダメだぞォォォ!!」と親父則文が言っている)が、ア然とする展開で始まる。

さて、本編。なんか「活動写真」という言葉が脳裏をよぎるほど、展開がクサイ。だが、この映画にはその昭和30年代の味が欲しいくらいにクサさがジャストフィットする。その部分は十分に合格だ。
しっかしまぁ、たくさん笑わせてくれた。出てくる出てくるキャラクターがオイシイ。何かしら笑いを投げてくれる。この部分も十分に合格。
そしてクライマックスはやはり涙だ。いつもの通りのネタ展開ではあるが、とあるタイミングでヒロミが現れる。その瞬間、涙がドドドォ~とダムが決壊したように溢れ出てくる。そういう意味では十二分に合格だ。

そんな感じで、文句のつけようがない楽しめる映画に出来上がってる。それも前作以上に暖かくそして深い。そんなこの映画を大絶賛したい。

さんちゃん評価:5点(どこを切っても合格点だな!)

番外 2007.11.03 ラスト・プレゼント (DVD)

2007-11-03 13:44:07 | 映画日記番外編
珠玉の韓流ラブストーリー、いかにもお涙頂戴だが、まあ、無理もあるかな。

才能はあるが売れないコメディアン。お金もなく、仕事もなく、いつしか妻はキツイ言葉を投げつけてしまう様になり、口論が絶えず、いつしか寝室も別々になってしまっていた。しかし、成功を目指したコメディアンが成功を掴もうとするタイミングで妻の不治の病が進行していく・・・そして・・・。

やはり、この映画はイ・ヨンエだろう。
綺麗だ。そして、役者としても心を惹かれていく。

さすがに、ストーリーからしても涙なくしては見れない映画ではあるが、ちょっと行き過ぎの部分は否めない。
ラスト、彼女は死んでしまうが、お笑いのステージを客席で見て涙を流して死んでいくが、なかなかそういうシチュエーションで人が死ぬなんてのはまずあり得ない。そういう悲しさを描きたいのは重々承知だが、やはり無理だ。

ま、そういう部分は「あるもの」と理解しつつ見ると、なかなかドップリ浸れる。
ラブストーリー好きなさんちゃんには満足のいくものだ。

さんちゃん評価:3.5点(ちょっと行き過ぎ)