さんちゃんの映画日記 since2005

さんちゃんが見たという映画を斬りまくるブログ
<05年以前を復元!!14年以降旧作は各年に>

50 2005.12.30 スクラップ・ヘブン (新潟市民映画館シネ・ウインド)

2005-12-30 22:51:05 | 映画日記2005
加瀬亮×オダギリジョー×栗山千明と言う異色トリオ。
「想像力のない世の中へのメッセージ」というのだろうか。男二人は復讐屋として普段の姿を偽って行動を共にする。そして、女はなぜか爆弾を作っている。
その三人の繋がりが明確ではないが、そのあぶなっかしさが、三人の危なさを助長しているようで面白い。不満を持つ若者の象徴が、男二人なのかもしれない。そして、人生への絶望感は女の姿で描いている。その描き方がなんとも言えずいい。
年末に「映画」と呼べるいい感じの作品に出会えたような気がする。ちょっと重いが手ごたえのある作品だぞ。

さんちゃん評価:4点(ジョーはどうなったかと言うと・・・)

49 2005.12.23 チキン・リトル (チネチッタ チネ11)

2005-12-24 09:23:51 | 映画日記2005
ニューヒーロー?の小さなニワトリ(ヒヨコではないな)の物語。まあ、話は狼少年と言ったところか。しかし、映画の隅々までにお笑いのオンパレード。かなり考えてギャグを織り込んでいるようだ。そう、画面の隅々まで。ただ、日本人にはわからないようなギャグが多いような気がする。アメリカ人ならでわの、ローカルなギャグ(有名なテレビ番組のパクリとか、独特の言い回しとか・・・)が盛り込まれているような気がする。まあ、そうは言っても、日本人でも十分に楽しめる内容にはなっている。

さんちゃん評価:3点(まあ、面白いけど・・・)

48 2005.12.10 ザスーラ (チネチッタ チネ2)

2005-12-11 02:52:07 | 映画日記2005
娯楽大作の真髄を着いた作品。地下室で見つけた「ザスーラ」なるゲームは現実をゲームの中に入れてしまうスペースアドベンチャーゲーム。スリルとサスペンスに笑いのエッセンスを足し込んだ映画だ。登場する兄弟がなかなかおいしいトコロをついている。そして、登場するキャラクターがまたなんとも面白い。ロボットにエイリアン、そして凍りついた姉貴、救出された宇宙飛行士。この映画に無くてはならない愛すべきキャラクター。何処をとってもいい感じ。ぜひ、この冬は、こんな映画で楽しんでもらいたいな。

さんちゃん評価:4点(満足満足、笑った笑った)

47 2005.12.10 アメノナカノ青空 (渋谷シネクイント)

2005-12-10 14:41:37 | 映画日記2005
悲劇の恋愛ものの韓流映画であるが、第三者が覗いているような、なんかのめり込めない感じがぬぐえない。この映画はきっと、悲劇の中で生きてるヒロインが一時でも幸せに生きた重要さを表現しているような気がするが、いかんせん、ヒロインが悲劇の中で生きてる気がしない。奇形の手を持って生まれたが、かわいい上に性格がいいときたら、シカトする同級生の方が不幸な感じがする。そして、彼女の病気がなんなのかわからず、一気に発作的にエンディングを迎える。確かにラブストーリーと言う観点で見ると、かなりいい感じがする。だからこそ、もっと悲劇として見せて欲しい。どう見るかという問題はおいておくとして、十分に楽しめる映画であるのことは否定できない。涙は・・・とりあえず・・・と言う程度かな。

さんちゃん評価:3点(とりあえずはよかった・・)

46 2005.11.26 ハリー・ポッターと炎のゴブレット (チネチッタ チネ12)

2005-11-27 00:35:34 | 映画日記2005
ご存知の4作目。徐々に惹きつけられる内容になっているような気がする。そして、ハリーもロンもハーマイオニーも三人ともかなり大人になってきた。で、だからこそ心の動きがかなり面白くなっているって感じがある。
今回のハリーは、対抗戦に無理やりエントリーされる話で、いくつかの試合によっていつも通り、順当な結果でラストを迎える。ただ、全編は対抗戦の話になっているが、その背景にハリーの出生の秘密や、イロイロな謎の話が展開している。今後のシリーズ展開の上では重要なところである。
とは言え、今回も随所にギャグをちりばめ、矛盾もちりばめ、加えて次作へつなぐための落し物など、見る側をわくわくさせてくれる内容になっている。2時間40分の時間がかなりあっという間に過ぎてしまうくらいだ。ぜひ、のんびり楽しみたいって感じの作品に仕上がっている。合格だ!

さんちゃん評価:4点(面白い面白い、まだまだ面白くなるぞ!)

45 2005.11.19 大停電の夜に (チネチッタ チネ6)

2005-11-22 08:40:02 | 映画日記2005
この映画を見てふと思ったのは、今年は邦画のあたり年だったな。と言うことでした。この映画を評価している言葉に聴こえないかも知れませんが、この映画を見て、今年を振り返ることが出来たようなそんな気がします。
様々な人間模様の上に突然やってくる大都会の大停電。そんな中で、それぞれがどうすごすのか・・・自分自身を感じ、そして周りに対して思い・・・そんな思いが1軒のバーに集約される・・・。なんか、人と人とは見えない何かでつながっているんだなって思わせる。豊川悦司のとぼけた感じと、田畑智子の感じがまたなんとも絶妙。個人的に田畑智子が好きだからかもしれないけど、いい感じをかもし出してたな。ただ、登場人物が微妙にからみあってる分、ニアミスすると言うハラハラ感を抱いてしまったが、その感覚はこの映画では持たない方がいいかもしれない。ある意味、癒し系の映画としてはオススメだな。

さんちゃん評価:4点(癒されましたわ)

44 2005.11.17 イン・ハー・シューズ (チネチッタ チネ11)

2005-11-18 23:07:52 | 映画日記2005
ダメダメ女のマギーが姉にも見捨てられ、最後に頼った先が、その存在もしらなかった祖母。しかし、ダメダメ女も祖母に出会ったことで少しづつ変わって行く。そして、文字も読めなかった彼女は姉の結婚式で詩の朗読をするまでに変わった。自分を必要としてくれる人の存在に気づいたり、いままでの自分の無意味な存在にも気づくという、なんともハートフルなストーリーにグッとくる。キャメロン・ディアズがまたいい役回り、くわえて祖母役のシャーリー・マクレーンがまたなんともいい。トニー・コレット、マーク・フォイアスタインと周りをかためる役者陣も最高だ。キャストの勝利か?こんなキャメロンもいいなぁ~と思う。

さんちゃん評価:4点(心温まるいい映画だ)

43 2005.11.17 エリザベスタウン (チネチッタ チネ8)

2005-11-18 12:33:39 | 映画日記2005
やられた!きっつい映画だった。仕事で失敗し父親も失ってしまい、そんな中、父親の葬儀をめぐって人との出会いやそれぞれの人間像、そんな中でのラブストーリーの展開など、内容が濃いと思いがちだが・・・2時間強の内容のうちほとんどが意味の無い内容になっていて、かなり散漫でありえない設定で見る側が冷めてしまう。まあ、さすがのキャメロン・クロウの映像と言う場面はラスト15分にのみ登場してくる。70年代ポップスと映像との融合。そこだけ楽しい気分・優しい気分にさせてくれる。作品としては大失敗だ。どうせならラストの15分を作品中央において、その前と後の主人公の心の違いを描いたらもっと良い映画になったと思う。と、素人に思わせるようでは映画として失格だ。

さんちゃん評価:1点(最後の15分にのみ得点を!)

42 2005.11.17 ブラザーズ・グリム (チネチッタ チネ4)

2005-11-18 08:01:23 | 映画日記2005
ミステリーアドベンチャー大作。グリム童話の元となるファンタジー作品であり、わくわくさせてくれる。監督はテリー・ギリアム。ロストインラマンチャで有名な通り、作品自体がちゃんと出来上がるか・・・という心配はあったかも知れない。さんちゃん的には、シンドバッドなんかのアクションムービーが好きなだけあって、こういった作品には思いいれも高い。マット・デイモンの役どころもなかなか面白い。そして、この作品を強固にしているのは、随所に見られるコメディタッチな所だろう。ほぼ2時間の映画だが、何処を取っても十分に楽しめる作品になっている。

さんちゃん評価:4点(かなり満足)

41 2005.11.05 春の雪 (チネチッタ チネ9)

2005-11-06 03:21:56 | 映画日記2005
悲恋を描いた純日本的な文芸作品。さすがの行定監督、かなり上品に感じるように作られている。が、しかし、それが裏目に出てるような気がする。上品に進むせいか、かなり淡々と進んでいくような感じだ。その上、淡々と進むことでなかなかストーリーが頭に入っていかない。そして、2時間半の上映時間がかなる長く感じさせるものだった。そこまで細かに見せなくとも・・・。もっとテンポ良く進めてくれないと・・・。という感じだ。内容はいいものなのにもったいない映像の数々だなぁ~って思った
で、ひとつ疑問なのは、雪見デートは直接誘いに行ったのにどうしても連絡取りたい時は直接行かず手紙なんだろうか?そりゃ無理だろ???

さんちゃん評価:2点(だらける2時間半)

40 2005.11.05 ALWAYS 三丁目の夕日 (チネチッタ チネグランデ)

2005-11-06 02:23:24 | 映画日記2005
昭和33年の町並みをベースに人と人とのふれあいと愛情、友情などをうまく表現したオムニバスのような作品。かなり笑いが出る内容になっている。まず、印象的なのは「未完成の東京タワー」、「街中を走る電車」「駄菓子屋に売ってるジュース」などなど、目を引く映像がたくさん登場する。後半は、親のない少年の今後に右往左往する大人たちなどの様子がかなり面白い。ちゃんと涙を流せるシーンも用意されている。日本映画もここまでがんばっていい作品が出来るんだなって言う感じだ。心優しくなれる作品だな。

さんちゃん評価:4点(六子を演じてた女の子、カワイイぞ)

39 2005.11.05 マラソン (飯田橋ギンレイホール)

2005-11-06 02:15:46 | 映画日記2005
自閉症の少年が青年期にマラソンを覚えて走る事を生きがいにしようとする中で、教えた母親との葛藤を描いたかなりの秀作。が、内容的にはかなりいい感じなんですが、映画全体に抑揚が無いって感じでちょっと辛い。とは言え、ラストはかなりいい感じにまとまっている。途中、コーチに「水の入ったペットボトル」を差し出すシーンがあるが、かなりグッとくる。いい感じ。っちゅうことで、見所は二カ所か?!

さんちゃん評価:3点(テンポが悪くちょっとつらい。内容はいいのになぁ~)

38 2005.11.05 Dearフランキー (飯田橋ギンレイホール)

2005-11-06 02:05:30 | 映画日記2005
イギリスの優しい映画。暴力的な夫から逃げている親子、しかし息子は父親の顔も知らず、実は母親と手紙の交換をしているが、その嘘がばれそうになったとき、偽の父親を用意。こんな場面を見ていると、ついていい嘘ってあるなって心優しくなってしまう。見ていて気分良くなった。よかった!でも、涙は出なかったな。のんびり見るにはいい感じの映画だな。

さんちゃん評価:4点(もっとテンポいいといいんだが・・・)

37 2005.10.30 私の頭の中の消しゴム (WMC新潟 スクリーン7)

2005-10-31 01:39:03 | 映画日記2005
ソン・イェジンが好きかどうかでこの映画の評価は大きく変わる様な気がする。しかし、好きだと言える人間からすれば文句無く泣けるし、納得は行くでしょう。
元々日本のドラマ『ピュアソウル』だそうです。しかし、そんなテレビ番組と比べる必要もないでしょう。それくらい、このソン・イェジンとチョン・ウソンのコンビが熱演している。途中、一通の手紙が登場するが、かなりきます。もうダメです。ハンカチが足りないほどです。で、こういう映画のラストはなかり納得の行かない事が多いですが、この映画のラストですが、どうなるんでしょうかねって感じさせることが凄く絶妙でイイ感じです。ま、何が起こるのか、周りの人間関係など、どうなるかは、見て判断して下さい。一つ言えるコトはコレをみた男性諸君は好きになった女性を思いっきり愛してあげたくなります。これこそ、いい映画だ!文句はない!!!

さんちゃん評価:5点(何もかも文句がつけられない・・・)

36 2005.10.15 蝉しぐれ (品川プリンスシネマ スクリーン8)

2005-10-16 02:20:57 | 映画日記2005
最近の映画業界の疑問を感じた。こういう映画こそ、数多くの人に見てもらいたい。そもそも映画は、何かを感じるために見ていると思う。それが「喜び」なのか「怒り」なのか、「哀しみ」なのか、「楽しみ」なのか・・・それぞれだと思う。
この映画を見るために特別に時間を作らなければなかった。(深夜上映をウリにしている某映画館では深夜の上映がなかった。)それがそもそもおかしい。同じ条件でなぜ見れないか。客が入らない映画なわけでなし・・・。条件が悪すぎる。それは、やはり内容の良さが光る映画だからこそ思うコトなんだろう。二人は幼い頃からお互いを意識しているという意味では「喜」を知り、さまざまな場面でお互いを意識することで「楽」を意識し、お互いが遠く離れてしまう事に「哀」を感じ、それが定めと知り「怒」を覚える。これが映画だ。これこそ人生を写す魅力的な映画だと思う。もっともっと映画館側の問題を明確にして対等な評価を見せる努力を映画館側がすべきだ。この映画こそ、そういう意味では情けない扱いをされている。

さんちゃん評価:5点(過小評価されてる???)