さんちゃんの映画日記 since2005

さんちゃんが見たという映画を斬りまくるブログ
<05年以前を復元!!14年以降旧作は各年に>

38 ノーウェア・ボーイ ひとりぼっちのあいつ (2010.11.6 TOHOシネマズ川崎 シアター4)

2010-11-07 11:00:18 | 映画日記2010
ジョンレノンの17歳頃を描いた青春ドラマ。
二人の母親に溺愛されていたジョンと二人の母親(ジュリアとミミ叔母)との関係を描いている。なので、副題「ひとりぼっちのあいつ」は正しくない。"Nowhere Man"の邦題にかけてるんだろうが、正しい表記ではないと感じる。

しかし、ジョンの苦悩はよく描かれていた。自分のやりたいことと二人の母親の期待と二人の母親同士のギャップの中でジョンが何を考えどう対処してきたのかが面白い。
で、この映画の見ものは映画最後の方でジョンが歌う"In Spite of All the Danger"を歌うシーンだ。ジュリアの思い出を胸に「どんな危険が近づいてきても、俺が守ってやる」と歌っていたのかぁ~と思うだけでも、涙が止まらない・・・。

ジョンはそういう気持ちで歌っていたのか・・・彼はやっぱり歌を歌っていたわけではなく、愛を叫んでいたと言う表現は正しいんだなと気づいてしまう。

やっぱり、ジョンは凄かったんだと言う再認識だ。
サントラ盤も買っちゃいました。

さんちゃん評価:5点(大満足、ジョンに出会えた気分)

37 大奥 (2010.10.30 福島フォーラム フォーラム6)

2010-11-07 10:42:34 | 映画日記2010
男と女が逆転し、女が将軍になって周りを男が固めると言うなんとも奇々怪々な歴史絵巻を映画化している・・・が、まあ、所詮作り話なので、見方を「もしも・・・」という形にすると、なかなか面白い世界が展開してくる。

将軍は柴咲コウ、若くして大奥に入ってくる武士を二宮が演じている。

二宮がどのように変貌していくかを見るという部分も面白いし、そこに、将軍がどう絡んでくるのか、そしてその結末は・・・次に何が起こるのかが楽しくて仕方ない上に、最後には涙が流せるという、不思議な映画。こんな話はありえない話なのに・・・。

期待せず見るってことがこの映画には重要かもしれないな。十分に楽しめるのは、二宮と柴咲が本格的な演技派だからかもしれないな。なかなかよかったぞ。

さんちゃん評価:4点(キャストがなかなか面白いな)


36 トイレット (2010.10.30 福島フォーラム フォーラム3)

2010-11-07 10:29:48 | 映画日記2010
「めがね」や「かもめ食堂」を監督した萩上直子が新たに取り組んだ作品、もたいまさこの独特のキャラクターを生かした作品となっていて、なんともいい感じの作品になっている。

母親を失った青年三兄弟、なぜか日本人のおばぁちゃんと同居している中で、日々いろいろな経験の中で大人になっていくと言うストーリー。ハッとするギミックもあるが、この監督の映画には「余白」があって、見る側にいろんな事を考えさせてくれる余裕がある映画が心地いい要因なのかもしれない。

ま、言葉が通じないおばぁちゃんとどう格闘するかがポイントだが、大切なのは気持ちなんだと言う事に気づかされる。

こういう秀作を見逃しちゃいけないなという気分になった。

さんちゃん評価:5点(とは言え、名作というレベルではないなぁ~)