さんちゃんの映画日記 since2005

さんちゃんが見たという映画を斬りまくるブログ
<05年以前を復元!!14年以降旧作は各年に>

さんちゃん'ずアワード2006

2006-12-31 17:44:26 | さんちゃん'ずアワード
今年は若干少なめの映画でしたが、意外にも邦画が楽しかった一年だったような気がします。と、言うか、邦画が楽しかったのではなく、洋画が、特にハリウッドが死んでる状態に陥りました。ま、そんな中でも今年もまた例年通り一年間を振り返って「さんちゃん’ずアワード2006」を発表しようと思います。楽しい映画、笑える映画、そして感動する映画と今年も楽しい一年だったことを思い出して、さんちゃんなりのコメントを・・・
では、今年、発表される賞は昨年同様とします。
コメディ賞、アクション賞、B級賞、邦画賞、作品賞、助演男優賞、助演女優賞、主演男優賞、主演女優賞、総合

です。後半には、それぞれのコメントを書きます。

コメディ賞  「君に捧げる初恋」
アクション賞 「X-MENファイナルデシジョン」
B級賞  「ゆれる」
邦画賞    「タイヨウのうた」
作品賞    「ストロベリー・ショートケークス」
監督賞    「ポール・グリーングラス(ユナイテッド93)」
助演男優賞  「井原剛志(硫黄島からの手紙)」
助演女優賞  「しずちゃん(フラ・ガール)」
主演男優賞  「ジョニー・デップ(パイレーツオブカリビアン:デッドマンズチェスト)」
主演女優賞  「池脇千鶴(ストロベリー・ショートケークス)」 
総合     「フラ・ガール」

コメディ賞:
 今年はこの韓流映画に笑い転げた。まあ、一貫した笑いの映画ではなく、ラブコメなので、結局は最後はお涙頂戴だが、随所で見ることの出来るコメディが何とも面白い。特にプールのシーンは最高に笑い転げた。

アクション賞:
 シリーズ最終作のこの作品、前作がグダグダだったからか、上手く完結しているところが好感もてる。だが、久々に「シンドバット」系の映画を見たような気がしたので、この「X-Menファイナルデシジョン」に与えたい。賛否両論はあるが、結構ドンパチ楽しめるって言う感覚が強いし、ストーリーにも納得感が高い。

B級賞:
 香川照之/オダギリ・ジョーと言うキャストがなかなか魅せるものになった。ただ、B級と言う程度のお金しかかかってないということがひしひしと感じてくる映画だが、二人の演技はしっかりしたもので、こんな映画がB級として売り出される日本の映画界の層の厚さが認識できる。

邦画賞:
 今年、意外に心に残る作品が多かったが、この「タイヨウのうた」もそんな作品の一つだ。演技は素人のYUI、劇中の歌やストリートライブの様子が何ともいい感じだった。映画全体が和やかな暖かさでつつまれている。YUIのほか共演陣が強力でいいかもしれん。

作品賞:
 日常を描いた作品が結構好きだが、なかなか日常に風俗業がある人ってのが少ないので、かなり興味津々な内容に思える。日常であり非日常であるからだろう。

監督賞:
 ドキュドラマと言う言葉が今、新しい。ドキュメンタリーチックなドラマと言うことで、「ユナイテッド93」のリアル感がすごかった。有名俳優は出ていない分、リアル感で応えようというもの。なかなかの技だと評価が高い。

助演男優賞:
 「硫黄島からの手紙」での井原動きがなんとも良かった。主演を邪魔することなく、かといって目立たないわけでもない。彼の存在は助演のレベルでキチンと現れていた。

助演女優賞:
 文句ない。「フラ・ガール」の中で大きな存在になっていた彼女、お笑いとは全然違った一面を映画で見せてくれていた。意外な登場で今年一番の話題だったと思う。

主演男優賞:
 まぁ、順当か?「パイレーツオブカリビアン」での彼の姿は文句のつけようがない。ギャグすらも超越した彼の存在感。当然、つづきの3作目も近いうちに公開されるだろうが、楽しみで仕方がない。

主演女優賞:
 個人的な思い入れ以外何者でもないが、池脇千鶴にあげたい。まあ、個人的な思い入れで。でも、確かに彼女はいまいい線いってると思う。ぜひともこの「ソトロベリーショートケイクス」での彼女をみてほしい。

総合:
 文句なく「フラガール」だ。蒼井優も良かったが、松雪泰子の勝利だろうな。

という感じだな。今年は、平均点が高かったと思う。いい物はいいが、悪いものが特別無かったような・・・。と思う。が、しかし、アメリカ映画の復活の兆しが今一つ感じられない。まだまだ時間がかかりそうか?アメリカ映画は重症だな。ハリウッドはマジに死んでる。

45 2006.12.30 鉄コン筋クリート (ユナイテッドシネマズ新潟 6)

2006-12-31 11:59:05 | 映画日記2006
う~ん、難しいアニメだった。

街の裏の世界。暴力団がはびこるその世界で、二人の少年が街をシメていた。
まあ、その設定に無理があるんだが、所詮そこはつくり話だから、何でもアリなんだろうが、どうも心に響いてこない。

で、後半はかなり前衛的な場面が多く、徐々にボクの心が映画から離れていく・・・。かなり秀作なアニメのような気がするが、理解できていない。

しかし・・・「アニメ」と書いたが、「アニメ」と言うことが合わない感じがする。

なんだろうなぁ~、この映画に高い評価を寄せる人って結構いると思うが、ボクには全然理解できなかった・・・。まあ、そんな映画もあるかなぁ・・・。アニメは非常に難しい。

さんちゃん評価:評価不能(そもそも全然わからない、こんなんアリ?)

番外 2006.12.29 ジョゼと虎と魚たち (DVD)

2006-12-30 08:08:30 | 映画日記番外編
池脇千鶴、妻夫木聡の青春映画・・・とは言え、かなり異色の作品となっている。

街に出没するばあさんは、足の悪い少女を乳母車に乗せていた・・・。
その少女は福祉の勉強をする大学生と恋に落ちていく・・・。

しかし、その異色の少女こそ池脇が演じているが、関西弁のこの少女がなかなかいい味を出してる。彼女の存在こそ、この映画の琴線を握っている。

独特の世界観と現実の福祉の問題や冷酷な日本の問題なども多少のエッセンスとしている中での、少女と大学生のふれあい。なかなか面白いものだ。2時間があっと言う間に流れてしまう。

ただ、ラストがなんかフツーな感じがしてならない。

上野樹里も登場、なかなかカワイイぞ。今の三枚目な面が見えてないところがなんかいいな。

さんちゃん評価:4点(ラストがもうちょっと盛り上がるといいんだが)

44 2006.12.23 シャーロットのおくりもの (チネチッタ チネ4)

2006-12-29 00:25:08 | 映画日記2006
こういう映画を、昔から探してたんじゃないかと思えるほど、ズッポリはまった名作といえよう。

いろんな映画を見てきたが、自分自身が映画に何を要求していて、どんな感覚に浸りたいか、それは重々承知しているが、その思いがうまく当てはまることなんかなかなかない。だが、今回の映画はその要求に充分に応えてくれていた。それも、結構好きなダコタ・ファニングが主演だ。

そもそも、嫌われ者になりがちな蜘蛛がこの映画ではすごい重要な存在にあって、豚との友情を上手く描いている。そして、意味有る蜘蛛の死が心を揺さぶる。自分は死んでも魂は残って行くんだといわんばかりに蜘蛛の子供達が空を舞っていく。ファーン(ダコタ)はこの全ての流れを自然の摂理と捕らえ受け入れている。

人、豚、蜘蛛。全然接点の無い生き物同士も友情を持ち相手のことを思い・・・そんな夢のような世界なんかないって言われそうだけど、でも、それがもしも本当にあれば・・・と言うファンタジーの独特の世界も踏襲してる。

正直なところ、子供の頃に見たかったなぁ~と思わせる映画だった。完全にボクの負けだ。

さんちゃん評価:5点(満足)

43 2006.12.23 リトル・ミス・サンシャイン (チネチッタ チネ7)

2006-12-29 00:08:54 | 映画日記2006
娘のミスコンに向かうロードムービー兼コメディと言うもの。
でも・・・何か足りない。まあ、金がかかってないのは事実だが、そんなに見て楽しいって思えなかった。いや、楽しい場面はいくつもあるのだが・・・。ブラックだからかなぁ~。

自殺未遂のホモの叔父が登場するだけで、かなり癖のある映画なんだなって言う感覚に陥ったが、それも中途半端。どうもなんか許せない。

で、レンタカーがらみでいろんな笑いもあるが、どうもシモネタで落としたようだが、それもなんかイマイチ。

究極は娘が祖父から教わったダンスをミスコンで披露するシーンだろうが・・・まあ、結局下品なオチなんだろうと思ったが、なんか、さすがに少女がやってることがかなり不快感があるかな。

まあ、ブラックがブラックになりきれていない消化不良な映画だった。

とは言え、正直な感想は「笑って疲れた」なんだがな、後味が悪いかな。

さんちゃん評価:2点(少女のダンスが悪い)

42 2006.12.16 エラゴン (チネチッタ)

2006-12-25 12:13:38 | 映画日記2006
ドラゴンの登場する、さんちゃんの大好き系の映画。
とは言え、ドラゴンがやさしすぎ。もっと過激なドラゴンの方がいいんだがな。

しかし、ファンタジックなこの映画がかなり楽しい。
内容はグダグダなのかも知れないが、そこはファンタジーってことで、かなりさんちゃんフィルターがかかってしまうが、まあ、そこは仕方ない。

正義と悪と明確に分かれているので、子供が見ても分かり易い。悪は見るからに悪と言う感じもあり、ツボにはまると最高に楽しめる。

あまり弱点は見つからないのではあるが、結局は「また三部作なの?」と言う感じがある。別に三部作にする必要はないのに(もっと多くてもOK)、三部作にこだわっているようだ。

あまり深く考えてはいけない映画。映像の迫力や空撮の綺麗さなどを見ることがこの映画の一番楽しめる方法だと思う。

ぜひとも、1度、目にして欲しい。そしてはまって欲しい。次作にも期待。

さんちゃん評価:4点(綺麗で楽しい!)

41 2006.12.16 硫黄島からの手紙 (チネチッタ)

2006-12-25 08:45:56 | 映画日記2006
『父親たちの星条旗』の姉妹映画。クリントイーストウッドが、今回は日本人からみた硫黄島決戦を描いている。

正直なところ、二本を見比べてやはり国民性と言うか、日本人と米国人とでは、いろんな意味で違うんだなと言う感じを受けた。と言うのも、アメリカ国民に悲壮感はない。日本国民は悲壮感アリアリだというものだ。

英雄をショービジネスにしてしまうんなんてどうかと思うが、日本人の悲壮感はどうも暗い。さすがに、人が死んでいく現実を思えばそうなるのも致し方ないとは思うが・・・。

と言う感覚を味あわせてくれたこの映画は、映画として成功といえるだろう。確かにすばらしい演出、すばらしい役者、すばらしい映像と音像。
特に二宮と伊原の演技がすばらしかった。これを契機にハリウッドで何かしら起こるのではないかと期待はしているが・・・。

とにかくすばらしい映画だと思ったぞ。

さんちゃん評価:4点(ちょっと暗いか?)