大好きなBeatles、それも特に好きな「ライブ時代」を語ったドキュメンタリー映画。この映画を見るとなぜBeatlesがライブをやらなくなったのかが良く解る話になっている。
「もう、ツアーに出ない。ライブはやらない。」と言う事実はBeatlesを聞き始めた頃から知っている話で、「新しいサウンドを作る意欲が強くなった」と言うものだと信じていた。その結果、"Strawberry Fields Forever"のような難解な曲が出来ていった。それは、たまたまテープの逆回転を知った"Tomorrow Never Knows"がキッカケだったということなどは、既に知っていた事実だ。
しかし、ことはそんな単純ではなかった。その答えはこの映画にあった。そして、それを知ると様々な事象が納得出来てきた。アレはそういう事だったのかぁ~。そうだったのかぁ~。そんな言葉が頭の中でグルグル回っていた。で、そんなところでラストにルーフトップのライブ。なんとも言えない涙が溢れてきた。「売れるためなら何でもやった」というポールの言葉が特に響いてきた。複雑な思いでルーフトップのライブをやっていたんだな。
そして本編上映後、アレが上映され、それもビックリ。だから2時間半なんだな。
さんちゃん評価:5点+α(満点以上をあげたい。)
ネタバレが若干あるが加筆をしないといけないと思ったので。と、言うのも、ライブなどの曲が終わると拍手などをしている人たちがいると聞いて、その状態でこの映画の本質までは理解できないだろう~と感じた。「THE BAND YOU KNOW. THE STORY YOU DON'T. ~ 誰もが知ってるバンドの知られざるストーリー」これが何を意味しているのかがこの映画の大きなポイントなのだ。
彼らの思いは「ライブを続けたかった!」ということだったのだ。
環境がそれを許してくれなかった。当然、彼らの発言や行動にも問題点はあったかもしれない。が、彼らがやりたかったことは、「一人でも多くの人達に自分たちの音楽を聴いてもらいたかった。」という事だけだったと、この映画はその当時の真実を語っている。そして、映画はキャンドルスティックパークの次にルーフトップコンサートへと続いていく。そして、長いブランクを埋める曲として"Don't Let Me Down"と"Get Back"が紹介されている。「失望しないでくれ。そして、昔のようにやろうよ。」と、ジョンとポールは叫んだんだ。そしてライブにこだわったんだ。
本編終了後、「バカげたこと」とメンバーに言われた「SHEA!」が上映され、なんとも言えない気持ちになってしまう。そんな事実を耀様に見せてくれたこの映画に感謝だ。見事な映画だ。