さんちゃんの映画日記 since2005

さんちゃんが見たという映画を斬りまくるブログ
<05年以前を復元!!14年以降旧作は各年に>

05 Dr.パルナザスの鏡 (2010.01.23 福島フォーラム フォーラム6)

2010-01-24 11:30:37 | 映画日記2010
インフルエンザにかかった時に睡眠薬との複合的な薬の過剰摂取で無くなったヒース・レジャーの撮影途中だった作品をジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの登用でとりあえず、完成を見た作品だが・・・。

そもそも、何が言いたいのか訳が分からない。事前に何かしらの情報をインプットしておくことが重要ではないだろうか???後から解説らしきシーンもあるが、どうも腑に落ちない。

「鏡の中は、わがままな願望がいっぱい」

と、言うキャッチコピーが書かれているが、文字通りワガママにいろんな映像が展開されるが、それが何のつながりもないため、それぞれの状況も説明できずに展開するために、この映画全体としてそれぞれの画像が何を意味しているかも全然わからない。ワガママなのは、いろんなキャストを入れ替わり立ち代り入れ替えないとならないとダメだからなんだろう。
そう考えれば、とりあえずでも映画として完成させたことだけを評価しないといけないかもしれない。

ま、4人の美形男性を見たいのであれば、問題なく納得できるだろうが、映画としてのストーリーを追及すると、なんだか分からないという結果にしかならない。

04 オーシャンズ (2010.01.23 福島フォーラム フォーラム5)

2010-01-24 11:10:16 | 映画日記2010
東京映画祭のオープニングにも上映された、「海」という舞台で起こるネイチャードキュメンタリー映画。制作費70億円、構想10年、撮影期間4年、使用フィルム470時間、撮影箇所世界50ヶ国・・・と言うかなりの力の入れようだが・・・

個人的には「ディープブルー(2003年)」を超えているとは感じられなかった。「ディープブルー」を見ておけば、この映画を見る必要はない。

映画後半に、人間が漁をして魚を食べると言うことに大きく否定をした思想的な部分があるが、動物同士の弱肉強食な現実は容認されて人間がやることは真っ向から否定している様に聞こえてしまうが、人間もいち動物であるから「ある程度」の漁はしかるべきではないかと否定的に感じてしまった。この映画にわざわざ漁の画像まで入れて表現すべきか疑問になった。グリーンピースからの圧力でもあったのか?

あと、日本版は宮沢りえがナビゲータとしてナレーションを入れているが、歯切れが悪いせいか映画のテンポが思いっきり悪く、ダラダラ感が増して見る側に睡魔が襲ってくるのも理解できる。(後ろのオジサンがイビキをかいて他のお客さんに注意されているが、眠くさせる映画にも責任があるぞ!)

ま、皆さんには、「ディープブルー」のDVDを見る事をオススメしたい。フランススタッフのこの映画を作ったことには敬意を表するが・・・。

さんちゃん評価:1点(「ディープブルー」を超えなきゃ、後に作った意味がない)


03 沈まぬ太陽 (2010.1.16 福島フォーラム フォーラム4)

2010-01-17 18:37:15 | 映画日記2010
あの85年の飛行機事故をベースにしたとある航空会社の労使関係の根底をうまく表現した佳作。
当然、佳作になっているのは渡辺謙をはじめとしたキャスト陣のお陰でもある。

が、長い。3時間20分、途中休憩がありながらも、熱い人たちが多数でている事もあり、見終わった時点での疲労度はかなりのものである。

私自身も労働組合の仕事をしてきたこともあるので、ある意味「そうだな」と言う部分もあるが、劇中で「アカ」というレッテルをはられるが、そういうモノには全然感じなかったが、そういった表現でいいのかなぁ~と言う感覚で見ていた。

ま、でも、労働組合の役員が虐げられた立場でいると言うことが実感できないから、映画自身もピンと来ない。まあ、きっと、そんな人も世の中にいる(いた)のだろうけど、現状ではあまり関係ないような気がして、ちょっとピントはずれかなと感じてた。

ただ、やはり、出てくる人々の熱さがなんとも見る側に魅力的な感覚を与えているような気がして映画としてはかなか良くできたと思う。ま、結局は、もっと無駄を省いてせめて3時間を切る映画にして欲しいものだ。これ、ディレクターズカットとしてDVDをリリースすると、4時間をはるかに超えるんだろうな。

さんちゃん評価:4点(内容はちょっとどうかと思うが、うまく伝えてたと思う)

02 かいじゅうたちのいるところ (2010.1.16 福島フォーラム フォーラム3)

2010-01-17 18:16:58 | 映画日記2010
少年がママと喧嘩して一目散に家を出てたどり着いたところが、かいじゅうたちの居る島だった。
少年はかいじゅうたちに自分の威厳を保つためにウソをつく。が、そのウソも次第にバレていく・・・そして少年とかいじゅうとの仲はどうなるか・・・。

最初の導入部分と最後のオチの部分に問題は無いのだが、映画中盤は少年のワガママが映画を右に左に揺さぶるため、仕方ないのだが、だんだん見てる側がつまらなく思えるようになってしまい、かなり眠くなる。無駄に長いなぁ~と思った。もっと、少年とかいじゅうとのつながりを見せる場面を増やすべきで、単なるお遊びをつづるだけでは楽しくないし、フォーカスポイントも緩いなぁ~と言うところだ。

ま、そんな感覚で、終わりよければすべて良しとも言いたいが、そうでもない。
ちょっとがっかりとした作品だった。まあ、並だな。

さんちゃん評価:3点(ちょっと残念だった)

01 アンヴィル 夢を諦めきれない男たち (2010.1.2 新潟シネウィンド)

2010-01-17 17:52:29 | 映画日記2010
1984年、西武球場でボクの目の前で演奏していた彼らのその後を映したドキュメンタリー映画。
思いは満点、裏切られないと良いのだが・・・と思いながらの1時間20分強。正直なところ、感動して帰ってきた。涙なくして語れない彼らの今だった。

1984年、日本では彼らを数箇所で数万人の人が見ているはずだが、当時目にした人は既に40歳を超えている。まあ、本人は既に50歳をはるかに超えてるわけだが・・・。もう彼らをサポートする日本人も数少なくなっているだろう。

映画も、そんな悲惨な状況が垣間見えるが、映画後半、2006年日本で行われたラウドパークのオファーが入るシーンがある。とはいっても、当日は11時半と言う昼間の登場に彼らも心配になる。いつもどおり何人もあつまらないんじゃないかと・・・そして映画のファイナルにはそのラウドパークでの演奏シーンが登場する。なんと、1万人を越えるオーディエンスが彼らの演奏を聞いていた。
涙、涙、涙・・・あの、1984年の姿とその後の映画での姿を見るとなんとも感動的なエンディングだ。

1984年、西武球場にいて良かった!!

さんちゃん評価:5点(3月上旬、福島でも見れる!!)

さんちゃん'ずラズベリー賞2009

2010-01-01 15:50:31 | さんちゃん'ずアワード
例年通り、だおうしてもさんちゃんが薦めるわけにはいかない作品を昨年一年を振り返ってご紹介しておくもので、DVDを借りる時などの参考にいただければ嬉しく思います。ま、借りてみて「さんちゃんはこんなモノが嫌いなんだぁ~」と思うのもいいですし、「やっぱり、言ってるとおりなんだ」と思うのも楽しみ方としては正解かもしれません。

では・・・。

「トロピックサンダー」
まぁ、さすがに戦争映画のパロディってこともあり、ネタがグロいものが多い。それって本当のパロディ?って思うくらいグロくて気分が悪い。映画の中でも、「作りモノ」といってるものでもどうもダメだった。加えて、血や内臓がたくさん場。何を思ってこんな映画作っているか何の理解もできない。

「あぁ、結婚生活」
まあ、夫婦の微妙な関係やら浮気に走る気持ちやら、独身の自分に味わった事はないが、ただ言えるのは、人間のそんなあやふや感情にフォーカスして、見ている人間が納得するのか納得しないのか本当にわかりにくいし、それを通して映画が何を語っているかも良くわからない。もしも、同じ感覚の人が「そうだよね」って共感を沸かせるための映画なら、あまりにターゲットが小さくないか?って感覚になる。私にとっては、だから何?という感覚だよね。

「ヤッターマン」
一番人気が「ヤッターマン」らしいが、個人的には「タイムボカン」なのでそこからして、見る価値がないと思ったうえに、やっぱり、アニメを実写にしても何の魅力も感じないし、フカキョンのボンデージを見ても何も感じない。次の予定があったと言う背景もあるが初めての途中退室も致し方ないと思わせるほどに面白さを感じなかった。昨年の作品の中で最高のラズベリーだったような気がする。映画化するのであれば、もっともっと頭をひねらせないと駄目だよな。

「余命1ヶ月の花嫁」
あまり詳しくは語りたくないが、結局はヤラセというレッテルを貼られても仕方ないだろうという作品。さまざまな噂はあるが、すべてが噂であっても映画を見るとどう考えても話がうまく出来過ぎていて、映画自身がヤラセを描いているように感じる映画。噂があるだけに、作り方も気をつけないといけないハズなのに、結局は何の意識もされないままにあった事だけを淡々と描いているだけに、見る側はうがった意識のままに見てなおさらこの映画が助長されていると言う、なんともお粗末
なものだ。涙さえも出てこない。亡くなった本人には真に申し訳ないが・・・

「そんな彼なら捨てちゃえば」
まあ、婚活ブームにいい感じでぶつけられた気でいるだろう作品だが、思いっきりハズしまくっている。確かにパートナーを探す女性がたくさん出ていて見る側も楽しいと思いきや、キャスト全体に金をかけすぎで案の定、内容や演出に金がかかってなく、単に女優のカタログ的にしか感じられず「映画」にはなっていないことに気づいてしまう。せめて、見る側に映画として何を魅せるのかを考えてから映画を作ってもらいたいものだ。あまりにも酷すぎでお金を取れる映画にはなっていない。

と、いうことで、参考まで。

あなたの思いも聞かせてください。

さんちゃん'ずアワード2009

2010-01-01 15:45:19 | さんちゃん'ずアワード
今年も前年同様、前半集中型で今年は特に数がすごかった。後半、もっと頑張れたら年間百本も夢じゃないような気がする…。さて、そんな中で一年を振り返ってみると、実は「これはすごかった」という映画が無かったように思える。ただ、レベルの高い作品が多く、入賞が果たせなかった作品も多々あるように思える。たとえば「アンティーク」はかなり良くできた作品ではあったが、何か足りないと言うことで、どの賞にも当てはまらなかったが、今年見た映画の中としてなかなか
点が高いと思った。

ということで各賞は以下のとおり

コメディ賞  「グッド・バッド・ウィアード」
アクション賞 「デスレース」
B級賞    「パイレーツ・ロック」
邦画賞    「ハゲタカ」
作品賞    「グラン・トリノ」
監督賞    「マーティン・スコセッシ(シャイン・ア・ライト)」
助演男優賞  「ブラッド・ピット(バーン・アフター・リーディング)」
助演女優賞  「ミシェル・ロドリゲス(アバター)」
主演男優賞  「竹中直人(僕らのワンダフルデイズ)」
主演女優賞  「永作博美(その日の前に)」
総合     「シャイン・ア・ライト」

やはり、ローリングストーンズ×マーティンスコセッシにはやられたという感覚が強い。本当は映画ではないのかもしれないが、映画館で見た作品の中ではこの「シャイン・ア・ライト」の存在感には太刀打ちできないと言ったところだろうか。関係するところでは音楽映画である「キャディラックレコード」と「パイレーツロック」と言う二作は十分に堪能できたが、ここでは「パイレーツロック」にB級賞を差し上げたい。ほか、「ハゲタカ」は本当に良かったのだが、いかんせん地味な路線であり、年間の№1には一歩足りなかったな。
俳優陣では永作博美に着目した。競演した南原のおかげで作品自体は評価を上げられなかったが、彼女のこの映画での存在感は何者をも寄せ付けない悲しい人間をうまく描いていたと思う。ふと、ガンと知っていても映画やテレビに出ていた松田優作を思い出してしまった。ブラッドピットは映画でのアホさ加減が最高にイケてた。

ま、今年は「目玉」になる作品が見つかるといいなぁ~。


78 パブリック・エネミーズ (2009.12.30 ユナイテッドシネマズ新潟 シアター6)

2010-01-01 14:59:33 | 映画日記2009
ジョニーデップ主演のギャングが暗躍していた時代、ジョン・デリンジャーと言う実在のギャングを描いた作品。久々に「カッコイイ」ジョニーデップを見たような気がする。

仲間を従え銀行強盗を計画し実行。当時のアメリカでは州を越えた警察の越権行為は出来ずに、デリンジャーの存在で新法が制定されたらしく、彼はその新法のお陰で命を落とすことになる。

映画は、デリンジャーの魅力とジョニーの魅力がクロスオーバーして魅力的な映画になっている。

ただ、撃たれるシーンなど、「そこまでグロテスクに描かなくとも…」と呟いてしまうのは時代の流れかもしれないが、個人的にはNGかな…。そんなに場面は多くはないけど…。

さんちゃん評価:4点(ジョニーがカッコイイ)