さんちゃんの映画日記 since2005

さんちゃんが見たという映画を斬りまくるブログ
<05年以前を復元!!14年以降旧作は各年に>

38 おくりびと (2008.09.27 福島フォーラム フォーラム3)

2008-09-28 21:14:25 | 映画日記2008
本木雅弘主演の納棺師を通して人生に対するメッセージを織り込むヒューマンドラマ。なかなかの佳作に仕上がったと思う。

世間からすると納棺師は恥ずかしい仕事だと捕らえがちで、そのアタリからこの映画は紐解いている。妻から理解されず、友からも理解されず・・・しかし、納棺業を営む社長から様々なメッセージを受け取ることで、今の自分の立場をより強固なものとしていく。

見る側もそれによって色んな事を感じる。
「自分のパートナーとの関係」「友達との関係」「家族との関係」「自分にとっての死のポジション」「今まで生きてきた自分の人生」「そしてこれからの人生」
そんなことを、ふと考えさせてくれるこの映画は見事なものだと思う。

映画最後、石文をベースとしたエピソードが登場するが、その話では見る側も涙が止まらない。ボロボロと涙が出てくる・・・。

自分の人生を見直すとき、コレまでとコレから、そんなタイミングでのバイブルにこの映画を再度見る事にしようと思った。

オススメ!

さんちゃん評価:5点(ちょっと物静かだが、よくできている)

37 純喫茶磯辺 (2008.09.27 福島フォーラム フォーラム4)

2008-09-28 19:05:29 | 映画日記2008
芸人・宮迫博之と若手・仲里依紗と異色の組み合わせのこの映画、その組み合わせにもなんとも言えない家族・親子のリアル感があってなかなか面白かった。

ダメダメな親父が突如、喫茶店を始めると言う話。その喫茶店を通して様々な人間模様が垣間見れるという、コメディヒューマンな映画。
大笑いする訳ではないが、クスクスと笑える内容になっている。

それもこれも、登場するキャストがいい味を出してるというのも一因になっているかな。美人だけど性格の悪い役の麻生久美子、ダメダメな分かれた母親役の浜田マリ、謎の九州人役の斉藤洋介、スケベオヤジ役のダンカン、いつもマスターに間違われる役のミッキー・カーチス、可哀想なバイト役のハリセンボン春菜・・・見事な連中が顔を揃えている。

ただ、問題はパンチが効いてないことだ。なんとなく言いたいことはわかるが、う~ん、そんなにメッセージが画面から飛び出してこない。

ま、よくも悪くも、ずるずる系の映画だな。

さんちゃん評価:3点(まぁまぁって感じ)

36 ウォンテッド (2008.09.20 福島フォーラム フォーラム5)

2008-09-21 01:11:43 | 映画日記2008
ジェームズマカヴォイ、アンジェリーナジョリー、モーガンフリーマンの新時代アクションハードボイルド。ドンパチものの好きな人にはうってつけの作品。

本来の人間の姿を求める集団が秘密結社された1000年後に起こる、内部抗争を綴った、わかりにくい内容ではあるが結構上手く描いていたと思う。

ただ・・・やっぱり、こう言ったblogとかに書けない内容になってるんだよねぇ~。そうかぁ、そうくるかぁ~。えっ?結局、そういう展開になるの・・・。あらららら・・・。え~。と言う言葉が出てしまいそうなそんな内容になっている。(だいぶ書きすぎの様な気がするが・・・)

ま、そういう意味では2時間、飽きずに色んな仕掛けを用意してくれてるというところが好感持てる。もう一回、見てもいいかな?ちょっとした仕掛けに気づいていないところもあるかもしれないな。

さんちゃん評価:3.5点(まあ、好きな映画のタイプではないが、面白かった)

35 パコと魔法の絵本 (2008.09.20 福島フォーラム フォーラム5)

2008-09-21 00:51:06 | 映画日記2008
有名俳優がCGになってしまう、絵本を題材とした絵本のような映画。それも、「飛び出す絵本」のような見事な映画。

役所広司、妻夫木聡、土屋アンナ、加瀬亮、小池栄子、上川隆也など・・・有名処が登場するのに、大胆にもメイクギラギラ、仕舞いにはCGになってしまうという見事な展開に見る側が唖然とする暇もなく、次から次へと展開していく事に楽しさを覚える。笑いあり涙ありの本当に楽しい映画である。

そして見モノは後半のCGのシーンである。そのままでも立ってるキャラクターが、それぞれ絵本の中のキャラクターに変身して、絵本のストーリーを展開させる場面、なかなかの見応えがある。笑って笑って、そして泣かせて・・・。

良い映画だと思う反面、どうしても阿部サダヲが気にいらない。個人的な趣味にも思えるが、映画の中で一人浮いてるように感じたが・・・。そこだけ気に入らない。

さんちゃん評価:4点(サダヲが残念)

34 イントゥ・ザ・ワイルド (2008.09.13 109シネマズ川崎 シアター8)

2008-09-14 11:51:18 | 映画日記2008
ショーンペンが監督となった、久々のロードムービー、楽しかった。なんかうなづいた。
実際に存在した若者の話で、共感できる話ではあったが、実際に自分でそれが出来るかといえば、まず不可能だろう。若いから出来るのか?でも、モデルとなった彼は、若さではなく踏み出す気持ちだと言っている。確かにそうだが、現実はそう甘いものではない。

高学歴を持つ彼の望みは反社会ではなく、人間本質であった。人間の本質を望んで自然に同化していくものだった。本来の人間の生きる力とはどういうものであり、何を求めているのか、23際の若者はどう生き、どう考えていたのか、しびれる程、共感の出来る内容だった。当然、失敗も挫折も経験し、人として成長することを気づかせてくれるそんな作品になっている。

で、あと付け加えるなら、途中登場するガールフレンドになる女の子がメチャ可愛くてキュート。その上、歌もうまい。思いっきり、気になる。調べてみよう!

さんちゃん評価:4点(ロードムービーはこうあるべき!)

33 20世紀少年 (2008.09.06 福島フォーラム シアター5)

2008-09-07 11:27:21 | 映画日記2008
期待には十分応えてくれた、見ごたえ十分な映画。

話は子供の頃に書いた「よげんのしょ」を元に、様々な事件が起こると言うサスペンス。そして、子供の頃、夢に描いていた地球を救うヒーローとして7人の人間が立ち上がる。

なんとも壮大で虚言的な部分もあるが、結構のめりこみやすい展開がこの映画の強みだろう。キャストも気持ちよくはまっている。そして、謎の教団の登場あたりは、今の世の中の現状をうまく描いた形になっている。

2時間強の映画、それも三部作の第一弾と言うポジションの悪さも、悪影響及ぼすことなく、第一章の〆としてはちゃんと収まっている。そして、次作の展開まで予想させるさわりをちゃんと映画のエンディングに用意しているところなんか、なんともしびれた。来年1月に公開となるが気持ちは既にその第二章に行ってしまう。

原作とのギャップやら論ずるところはあるらしいが、原作を知らない私にとっては純粋に映画として評価し、その評価に値する映画に感じた。昔、NHKでやっていた少年少女ミステリーシリーズの「謎の転校生」を見ているような感覚になった。それくらいドップリはまった。

日本も、こんなSF映画が作れた

32 幸せの1ページ (2008.09.06 福島フォーラム シアター6)

2008-09-07 11:17:00 | 映画日記2008
なんと言うタイトルなんだろうか?映画のそれを表現していない。それ以上に、誰もがアドベンチャー映画だとは思わないだろう。二人のアレックスローバーの恋愛物語か?そんな感覚を持ちながら映画が始まる。

「おや?なんか様子が違うぞ!!!」

無人島で一人ぼっちになった女の子を救いに行く、作家アレックスローバーとアドベンチャー小説のヒーローアレックスローバーの二人の葛藤を描きながら展開するアドベンチャー映画だ。笑いあり・・・と言う映画だが、見に来ている人がラブストーリーを期待していたのか、どうもウケが良くない。笑いたいが周りがなんか冷たい。

まあ、結局、タイトルのつけ方に問題があるために、悲劇な映画になってしまっている。悪い映画じゃないし、ジョディフォスターもがんばっているのに。

さんちゃん評価:3点(すべて台無し・・・)