さんちゃんの映画日記 since2005

さんちゃんが見たという映画を斬りまくるブログ
<05年以前を復元!!14年以降旧作は各年に>

23 ソラニン (2010.05.22 福島フォーラム フォーラム6)

2010-05-23 22:18:51 | 映画日記2010
宮崎あおい主演、ロックなラブストーリー。

出会った二人は、いたって普通な二人だった。仕事に悩み、生活に悩み、自分自身に悩み、お互いに悩み、そして人生に悩んでいる、いたって自然な悩みだ。そんな中で若いころに重要な緩衝材になっているのが音楽なのかもしれない。音楽は趣味であり、時には仕事になり、そして人生そのままになることもあると言うことか・・・。

が、人生には出会いがあれば別れもある。そこにも音楽がある。そんな心揺さぶられる音楽のつながりもちゃんと描いている。

ふと映画を見ると自分自身の20代とオーバーラップする。あの楽しかった事とか苦しかった事とか・・・それを感じることも映画の醍醐味だなと思いながらの2時間。20年前の自分はどうだったか、20年前に今の自分を想像していたか、なかなかそんな現実を想像しながらあの時代を生きていなかったなという思いが沸いてきた。

自分にもロックがあった。
今、曲を聴くとあの当時の思いが甦る。
そんな思いが大切でもあり、いつまでもそういった意識を忘れちゃいけないんだろうな。
と、思わせるこの映画は自分にとっていい映画に思えた。

さんちゃん評価:4点(自分のロックなあのころを思い出した・・・)

22 運命のボタン (2010.05.22 福島フォーラム フォーラム5)

2010-05-23 21:47:46 | 映画日記2010
キャメロンディアス主演の、謎の映画だ。

そもそも、話に無理がある。
突然、玄関の前におかれたボタン。そのボタンを24時間以内に押すか押さないかと言う葛藤とそれを選んだがために起こることと・・・実は何の関係性もないようなことも、選んだ結果がもたらす事だと映画は言っている。

この映画は現実的な話ではないが、「人生の不条理」をうまく描いているような気がした。
人生の中に起こる不条理を自分はどう納得して受け入れるのかという、哲学的なテーマが見え隠れする秀作のように感じた。デヴィッドリンチならもっと複雑怪奇な作り方をするような気がするが、この作品はある程度の複雑さもありつつも、結局、見てる人間に何かメッセージを伝え確認しながら先に進んでいっているような、親切な作品に思えた。

ま、キャメロンディアスを起用したのは、一人くらい目玉俳優を置いて話題を作りたかったということだろうが、ちょっと作品的には彼女のハデさを封印したようでちょっと残念だったな。

まぁ~、でも、いろんな事を考えさせてくれたなって言うことで、違った意味の映画の楽しさを味わえる気がする。

さんちゃん評価:4点(ストーリーよりもメッセージって考えさせられる)

21 書道ガールズ!!私たちの甲子園 (2010.05.15 福島フォーラム フォーラム6)

2010-05-23 00:55:05 | 映画日記2010
成海璃子/桜庭みなみの青春ドラマ。
書道部を中心とした、書の道をアバンギャルドに取り組んだ形に見えるが、本作を見るとわかるが、書の道はこんな表現もあるんだ!と思えるグッとくる作品となっている。

音楽を聴きながら大きな筆を持って表現する。
それは正しい書道ではないと言う反面、大きな筆を使った表現はこれまでもあり、それを音楽に載せてもいいだろ?というまったく自然な発想からなる表現方法だと思えた。
一生懸命に、大きな紙に表現するその姿は感動をも誘うすばらしいものに感じた。

加えて・・・キャストがいい感じだった。
まじめで硬い成海の起用はバッチリだが、個人的には桜庭みなみの可愛らしさに心をひかれてしまう。いい感じなのよね。

ま、でも、結局は2時間、涙の連続だった私には「どストライク」だった。また見たい。

さんちゃん評価:5点(思った以上に感激したぞー)