芳根京子初出演で初主演の震災後の福島での日常を描いた作品。2014年。
芳根京子は第二の多部未華子を事務所が狙っていたような感じがするが・・・今はちょっと違った感じで安心するが、このころはその路線って感じに思えた。
作品は、弟を蛍狩りに行った川でおぼれて失ったという背景をもちつつ姉妹の葛藤をベースに、高校での生活を中心に描いた好作。
舞台が福島の伊達郡桑折町。登場する高校の吹奏楽部員の体操着、背中には「HOBARA」の文字も見え、まさにあの福島をベースに描いていた。
試したことはなかったが、桑折駅付近から保原高校まではチャリンコで行けるのかなぁーとか思いつつ福島を思い出せてくれた。
弟を失った二人の姿と、地震からの復興に向けた人々の姿と、未来に向かっていく若者の姿と、そして町のイベントなどの地域復興の様子など、人も町も動いているんだというところをうまく描いているという感じの作品だった。
なんか思いが詰まって重いかなと思わせるわりに、ほのぼのしみじみという言葉も思いつくくらいイイ感じの1本だったかな。
さんちゃん評価:4点(福島に住んでいたという自分もなんかよかったと思えた。)