湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

一足早く師走

2011-11-12 23:22:07 | ぶらかま


午後アポイントがあり北鎌倉へ。
狭い歩道には人があふれ、車道も渋滞中。救急車もバスを追い越すことすらできずに、サイレンを鳴らしたまま立ち往生である。
待ち合わせた方はバイクで来たが「八幡宮を避けてわざわざ亀ケ谷を抜けてきたのに、こっちもいっぱいで」と驚いた様子。静かなお寺への階段も、人がひっきりなしだった。
さすがに観光シーズン。とはいえ何やら昨年より混み合っているようにも見える。そんな中、一味ちがう鎌倉を体験したいならこちらをどうぞ。

師走ではないのに、ご住職は大忙し(笑)。Tシャツで手ぬぐいを首に巻いて行き来していた。


こちらは午前中の富士山。

お魚以上お肉以下

2011-11-11 23:41:02 | B食の道


また分厚い肉を!
とあきれましたか?
いやいや、これマグロなんです。
ガブリとやるとこの厚みにふさわしいボヨンとした弾力を感じる。
でも、そのあとホロリとほどけちゃう感じなのだ。
大味になりそうなところを、あらびきの黒胡椒がピリリと引き締めている。
肉ではツライ、でも魚じゃ物足りない、そんなおじさんたちの胃袋に応える嬉しいメニューだ。
まぐろ屋大将』の「まぐろソテー定食」。これで600円というところがまた嬉しい(通常680円のところ水・金はBランチとなって600円)。
「もうすぐ引っ越すんだ」といってたらいつのまにか店が閉まり、どこへ行ったかと思ったらひょっこり市民プラザの通り『吉香』の向かいあたりで営業していた。あいかわらず場所はいいとはいえないけれど、なんとかやっている感じだ。


この間は大好きな「まぐろづけ丼」(680円)だったけど、やっぱり今度は火・木のランチになる「まぐろかつ定食」(600円)だな。これも、肉以下魚以上の嬉しいメニューである。

ブタネギユズポンズパスタ

2011-11-10 21:56:52 | B食の道


先日『ジョリーパスタ』で食べた「国産豚とたっぷりネギのゆずポン酢」(780円)である。
パスタはパスタなのだろうけど、あまりにも和テイスト過ぎて、まるでそばを食べているよう。お箸で食べたらサイコー!なんて思ってしまったのだ(笑)。
なかなかおいしかったので妻にも食べさせたら、さっそく翌日に食卓に登場した(笑)。

醤油ベースで豚バラの旨みと、長葱の甘み、しめじの風味が渾然一体となっている。脂っこいかとおもいきや、トッピングの水菜がさっぱりバランスを整える。
そして、決め手は「ゆずポン」。これをドバドバとかけると、もう日本人に生まれてよかったー!と叫ばずにはいられない(笑)。
二日連続にも、まったく飽きずに楽しめた。この新しいメニューに家族も大喜びで、たまには外食してみるもんだと思う今日この頃である。

塩にぎりが好きなんだなぁ

2011-11-09 20:44:29 | あんな話こんな話


「おにいちゃん、独り者か?」
パブリックスペースで昼休みを終えて会社に向かおうとしたら、そばに腰掛けていたおじさんに声を掛けられた。
僕がここでよくおにぎりを食べている姿を見かけていたのかもしれない。
「いやいや、妻子もちだけど」
と答えると
「鶏がらでダシをとって炊いたご飯を握るとうまいんだよ」
突然、レシピを語り出したのだ。
時間がなかったので「へぇ~…」と言いつつフェイドアウトさせてもらった(笑)。
歩きながら考えたら、おじさんがなぜそんなことを言ったのかが分かって吹き出してしまった。

僕がいつも白いおにぎりばかり食べているからだ!

このおにいちゃん、海苔も巻いていない、ふりかけ的なもので色もついていない、いっつもただの白いおにぎりばっかり食べてて、きっと独身で、それこそ味気のない生活を送ってるに違いない、かわいそうに…
なーんて思っていたのだろう。そういえば、よくここで見かけるおばあさんたちも、いつも哀れな人を見るような視線を送ってくるような気もする。

よけいなお世話である。
そう、ここでは何度も書いているが、僕は“好きで”塩むすびを食ってるのだから(笑)。


写真は、『みんなの鎌倉遠足』の「私だけの鎌倉を撮る」のお手伝いに行ったときに。一応、塩つながりで(笑)

皆田引水

2011-11-08 22:52:02 | お休み日和


江戸時代から水田に引く水で争いが絶えなかったという。そんな中、『二ヶ領用水久地円筒分水』は各エリアに見合った水量を分配するために作られた。
おっさん二人旅の帰り道に寄って、この仕組みに感動したのだ。
コーヒーのサイフォンの原理で、多摩川から引かれた水が地底を通って中央部分から吹き上げている。その水が直径16mの円周を、4つのエリアの耕地面積に合わせた比率で仕切ってそれぞれの方向に流れる仕組み。これなら元の水量が増減しても、常に同じ比率で分水されるというわけだ。
仕組み自体もすごいが、なんといってもこの幾何学模様のようなデザインが美しい。ぜひ真上から見てみたいものである。
そして、湧き出た水が円筒のフチから流れ出るやわらかな感じも見ていて飽きない。
これが、戦前からずっと続いているのかと思うと感動せずにはいられないのだ。
こんこんと湧き出ては一定の比率で各方向へ流れ出ていく様子はずっと変わらないのに、周りの景色はどんどん変わってしまった。たぶんそれぞれの水路をたどっていっても、もうその先に水田がないことだけは確かである。


左の奥から2.702m、1.675m、手前が7.415m、そして見えないが右手にぐるっと38.471mに分かれている。

川の家やきそば

2011-11-07 23:09:05 | B食の道


渡しがあった頃には、数十の飲食店が軒を連ねていたそうだ。
今はただ1軒だけ残っている川茶屋『たぬきや』に、先日おっさん二人旅で帰りに寄った。
ときどきテレビに出たりこの本にも載っていて、一度行ってみたかったのだ。
海の家的なメニューのラーメンやカレーもあるかと勝手に想像していたが、主食系は「焼きそば」しか見つからない。
見つからなかったが、これがあれば充分というほど普通においしかった。きっと往時から変わらないのだろうという懐かしい味がした。
さっき深大寺そばを食ってきたばかりだというのに、口いっぱい頬張ってしまう。二人とも一心不乱に食べていると、気持ちのいい風が川面を渡ってきた。このロケーションが、さらにおいしくしてくれることに気づくのだった。
店内では宴会的な盛り上がりの集団もあり、そうかこんな場所での飲み会もありだなと思った。
ぜひいつまでも残ってほしい。

と思って川を下っていくと、登戸駅に近い河原には『大黒屋』というお店に人だかりが。こちらにはラーメン系メニューもあったが、さすがにもう満腹で次回に見送る。
大きな木の下で雰囲気がいい。また来なければ。



一部上場との格差

2011-11-06 20:10:37 | 湘南ベルマーレ


主力が一部抜けているとはいえ、さすがに首位を走るクラブだ。ピッピッとパスが小気味いい。
だが、それに呼応するようにこっちのパススピードもいつもの1.5倍で、なんだか代表の試合を見ているようでもあった(個人的印象も1.5割増し!)

ただし、違うのは最後のところのスピードだ。
東京はゴール前ではむしろ、さらにスピードアップする。2ゴールともそれを象徴するようなシーンになった。
こちらは相変わらずフワリとしたボールが中心で、時折速いボールが行くと追いつかないパターンが繰り返される。
ここが上に行けない理由のような気もしてくる(個人的な感想です)。

やっぱりいつも東京のようなレベルで戦える力が備わっていなければ、たとえ「一部上場」しても生き抜いていくのは難しい。一つ一つのプレーや連携も大切だけど、そもそも全体の底上げがなければダメなんだなということが改めてよくわかった。そういう意味では、区切りのいいゲームになった。

中田選手加入したころのベルマーレ。
はじめはあの“キラーパス”に、みんな追いつかなかったんだ。ところが、だんだん合うようになってくるに連れて強くなった。
そして、どんどんワクワク度もアップしていったのを、今なぜか思い出すのだ。

文学と珈琲

2011-11-05 23:29:33 | ぶらかま


鎌倉文学館の庭に向かう道で、なんともいい匂いが。
移動カフェが出ている。
春と秋の土日祝に営業しているという。自家焙煎で1杯200円と価格も超良心的。店主もすてきな方で嬉しくなってくる。
それにしても文学と珈琲…なんと素晴らしい組み合わせだろう。さきほど館内でかすかに漂っていた古本屋のような匂いとコーヒーの匂いはまったく異なるはずなのに、化学反応でも起こしてしまうのだろうか。
ここにカフェを呼んだという文学館のスタッフに拍手を送りたい。

しかも、客待ちの店主が文庫本を読んでいた。



ひと仕事終えてお腹がすいたので、さっき置かれていた「海の恵みバーガー」をいただこうと思い戻ると、いま売り切れちゃったそう。いやぁ残念だったなぁ。ただし、文学とバーガーは?



この移動カフェ、普段は大船の三菱電機の脇にいるらしい。
「あっ、平塚なんですね。ボクいつもサンサンマルシェにおじゃましてるんですよ」
おや、いろんなところでニアミスしてましたね(笑)。


国立クラシック天文台

2011-11-04 23:42:38 | お休み日和


「どうぞどうぞ」とすすめられるままに、壁から出ているハンドルを回してみる。
思ったより手応えはあったものの、ゴロゴロゴロ音を立てながらドーム部分が横に滑り出す。木造のドームが回転を始めたのだ。
そう、大きな望遠鏡が収まっているあの半球部分を、いま確かに僕の腕の力で動かしたのである。天文少年だったら誰もが一度はやってみたかったゴロゴロだ。この年になってできるとは思ってもみなかった。今でも、思い出すと興奮する(笑)。


おっさん二人旅で立ち寄った『国立天文台三鷹キャンパス』の「第一赤道儀室」である。この建物がまたいい具合に枯れている。周囲のコンクリートには苔まで生えて、古いお寺のような趣まで感じる(感じないか)。
鉄人28号の頭のようなドームが美しい。鉄人だけど実は木人で、やわらかな感じがもうたまらない。頭を撫で撫でしたくなってくる(笑)。
ちなみにこの建物、大正10年築の90歳。国の登録有形文化財だ。


ドームの中央には太い柱があり、その中におもりが仕込んである。
「1時間おきに巻くんですけど、そろそろなのでやってみますね」
東京理科大生だという女性スタッフが取っ手を回すと、そのおもりが持ち上がってくる。何回か回したところで手を離す。そのおもりが下がる力でギアを介して望遠鏡を一定の速度で回すというのだ(目では確認できないほどゆっくりゆっくり)。1回持ち上げれば1時間半も動き続ける。しかも、追尾する天体によって速度も微調整できるというから驚く。
そしてもっと驚くのは、この仕組みが84年も前に作られたものだということ。
おや、柱には「カール・ツァイス」の文字が!


下に併記されている「JENA」社を統合していたわずかな時期に製造されたもので、かなり貴重な製品らしい。
それが今も太陽の黒点の観測用として現役である。ただ、この日は曇り空。こんなでっかい図体をしているのにまったく役目を果たしていないところがまた、なんとも愛らしいではないか。


いつも観測ができるように、スタッフの誰かが結んだ小さな照る照る坊主が可愛い。


この三鷹キャンパスの広大なスペースには、こうした古い望遠鏡や子午環(天体の位置観測装置らしい)やらが点在している。これをゆっくり歩いて回れるのだから素晴らしい。受付で名前などを記入すれば誰でも無料で入場できる。こういうものは、決して仕分けしてはいけないよ。そう思わせるだけの価値がある。
バスケットにサンドイッチでも詰めて、一日ピクニックしたい(笑)。

なにかの本で読んだ一説を思い出した。
クラシックカメラは電源がないから今でも現役。でも、電子部品が組み込まれた製品は電源がなければ動かない。そして、最先端だからこそ日々陳腐化していくと。
いかにも堅牢そうな赤道儀を前に、僕たちはなるほどと唸るしかないのであった。


そうそう、最初に回したハンドルがこれ。こっちはわりと華奢。これでゴロゴロ回っちゃうんだなぁ。それにしても感動した。