湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

それでも読みたい

2011-11-23 21:49:14 | 湘南ライナーで読む


1.「最寄り駅」と呼べる駅がない
2.「唯一無二」の味わい
3.「お取り寄せ」不可

これが辺境グルメの定義だという。
『それでも食べに行きたい 辺境絶品グルメ 関東エリア版』(マガジンハウス刊 1300円+税)に、そう記されている。
書店で見つけてパラパラめくってみたが、そこまでして食べたくなるメニューがなかなか現れなかった(個人の感想です)。
ただし、巻頭を飾っているマンガを見たら買わざるを得なくなった。
あの「孤独のグルメ」の原作者である久住昌之氏による「辺境めし」という短編が掲載されていたのである。作画者こそ違うが、独特のリズム感で展開される中身は変わらない。つまり、そう盛り上がるでもなく、もちろんオチもなく淡々と進んでいく。しかも、たった5枚。
ただ存在感は抜群で、本題の調査や報告なんてもうどうでもよくなるくらい。そう、全部持っていっちゃっているのである。まぁ、だから僕も買ったわけなんだけどね(笑)。
ちなみに、マンガに登場する辺境は鶴見線の寛政町。最寄り駅はある。

裏表紙(表4)にあるフレーズを借りれば「この一作のためだけに、買う価値あり!」といったところか。